2009年08月12日

美女の肉体に居候!「慾嬢フェティシズム」第1話

 18禁マークはついてませんけど実質エロ漫画、『月刊ビタマン9月号』に掲載。

 安達拓実「慾嬢フェティシズム」第1話「挿入(はい)る」

 主人公の男が目覚めると、何故か自分の意識が美女の身体の中に入っていることに気付きます。
 身体の主導権は男にはなく、意思の疎通もできません。
 しかし、女性とは感覚を共有しており、シャワーオナニー→着替え→男とのデートからセックスまで一緒に体験し、女の快楽に溺れていきます。

 所謂、精神同居系の憑依モノですね!
 憑依モノのエロ漫画は数が少ないうえに、この作品は徹底して「女の快楽の体験」に重点が置いてあり、絵的にもかなり楽しめるものになっているので、実に嬉しい!
 まあ、フェラチオはともかく、いきなり○舐めはハードル高いんじゃないかと思いますけど(^^;
 
 あと、憑依者である男が何者なのか、彼の身体はどうなっているのかがわからないため、「女に憑依している男の精神」の存在感・具体性が薄いという問題はありますが……
 商業的には、むしろこのぐらいでちょうど良いかもしれません。

 気になるのは、この「慾嬢フェティシズム」が「男の意識が女の身体に居候し、その快楽を味わっていく」というテーマで統一されたシリーズになるのかどうかですねっ。
 安達さんの『○○フェティシズム』というシリーズは、単行本1冊分がひとつのテーマで括られているはずなので、期待したいところですが……。
 第1話だけでもかなり楽しめましたんで、予想が外れても文句は言いませんとも。
 でも出来れば、「操縦(あやつ)る」な〜んてタイトルの話も描いてもらえないかなあなんて考えてしまいます(^^)

 
 とりあえず、感謝の念も込めて『バージンフェティシズム』と『OLフェティシズム』も買ってきましょうかね〜。
 (『人妻フェティシズム』は発売当時に買っていたり)

2009年07月04日

TSっ娘の相手は触手に任せろ『電想幻士ミルキューア』

 近所での購入を諦めてアマゾンに切り替え、昨晩ようやく入手!

 松沢慧『電想幻士ミルキューア』(アンリアルコミックス)

 裏表紙に書かれたあらすじからして素晴らしすぎるので、引用せずにはいられません。

「内気な少年ナツキはオンラインゲームの世界に取り込まれ、魅惑的な肉体を持つ魔法少女となる。剣と魔法の世界で女剣士レインと共にモンスターから襲われたナツキは、ぬめる触手に美しい肢体と柔肌を蹂躙され、初めて味わう女性の肉悦に望まぬ絶頂を迎えてしまう。(以下略)」

  「魅惑的な肉体」とか「初めて味わう女性の肉悦に望まぬ絶頂」とか、これでもかというほど魅力的な形容が満載。男の子が女の子に変えられたうえでエロエロな目に遭わされますよ、ということを強くアピールしています。
 その呼び声に応えずにいられよーか!
 作品の中身も本当にその通りですしな!

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2009年07月02日

彼ら、彼女らの再選択。そのわけは「境目のない世界」第4話

 幾夜大黒堂さんによる、「完全な性転換のある世界」の物語は連載4回目。

 毎月ここで情報を出してしまうより、単行本化された後にまとめて楽しんでいただくべきか……。
 と思ったりもするのですが、敢えて書きます!
 今のうちに充分注目されてほしいから! 人気連載になってほしいから!

 でも勿体無いから詳細は格納しますね。

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2009年06月02日

進路選択は性選択!「境目のない世界」第3話

 日曜にひとヤマ越えたのですが、週末から昨日にかけて鼻炎らしき症状に襲われて大変でした。上体起こしてるのが苦痛でしたからね。
 寝転がったままでもPC操作できたらいいのに。キーボードは空中とかで。

 
 某としたことが、昨日『ペンギンクラブ』7月号を買い忘れてしまったので、今朝通勤途中のコンビニに駆け込んで購入。
 いや、流石に車の中に置いておきましたけどね?(笑)

 さて、夕方まで購入を待てなかった原因である、幾夜大黒堂さんの「境目のない世界」は第3話。
 いよいよ世界観がはっきりと明かされます。

 1話目の時点からヒントは詰まっており、充分推察が可能ではあったのですが、一応ここの記事ではぼかした書き方にしておりました。
 が、作中で明言された今や、もう隠す必要はないでしょう! むしろ詳細情報を広めるメリットが大きい時期だと判断いたします。

 第3話にてようやく明かされた「境目のない世界」とは――
 成人とともに、自らの意思で性別を選択できる世界です。
 具体的には、学校の中に1クラス、性選択を支援するクラスが設けられているのです。
 (成人年齢は明記されていませんが、わたしたちの世界より引き下げられている可能性は高いですね。)

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2009年05月14日

明らかに男を狙った罠「カスタムガール」

 先日発売された『コミックアンリアルVol.19』に掲載。
 電脳世界でのTSです。

 主人公の家へ何者かから届けられたエロゲらしきパソコンゲーム「カスタムガール」。
 「あなたの理想の女の子を作れます」
 「服装から性癖まで自由に設定してください」
 という説明書きに沿って操作していると、ゲームの中とおぼしき空間に取り込まれてしまいます。主人公の姿は、先ほど設定したとおりの女の子に……って、ん?

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2009年04月08日

ノーマル男性にTSエロ体験させよう「♂♀わんだほー」(前編・後編)

 御影獏さんの『ばっくんちょ』(ムーグコミックス)に収録されています。

 雑誌掲載時にも読んでいるのですが、いかんせん2年半以上前の作品ですので、ここで話題にしたことがあるわけもなく(^^;
 この度めでたく単行本化とのことで、取り上げさせていただこうかと。
 
 いやー……実はこちらの記事で発売(&収録)を知って、軽く噴いたんですよね。
 最早記憶が薄れかけていたもので、今になって単行本化の話を聞くことになるとは思っていなかったといいますか。懐かしさすら感じてしまうんですもんなあ。

 だって『♂♀わんだほー』が雑誌に掲載されてた当時って、市内でエロ漫画買える書店がもう一軒あった頃なんですもん。
 『コミックXO』も『コミックアンリアル』も『姫盗人』も市内で買えた頃なんですもん。『パピポ』も存在してましたし……。
 あの頃は便利だったのになあ。エロ完全撤去してコミックレンタル始めちゃうんだもんなあ。
 地域限定でめっちゃ時代が変わっちゃってる気分なのです。
 でもLOは今でも市内で手に入るんですよね。実はメジャーなのか、LO。

 ――すいません、のっけから話が逸れました。

 『♂♀わんだほー』は前・後編。
 一人暮らしをしている青年の元に、旅先の両親から届いた怪しい壺。
 その効果なのか、壺を受け取った翌朝目覚めてみると、主人公は美女へと変身してしまっています。
 この目覚めのシーン。男物の服を着たままで女に変化したものだから、肩の部分がずり落ちていたり、全体的にだぼだぼになってたりするんですよね。この辺の表現はナイス。
 いっそもっと野郎らしい格好を見せちゃっても良かったかもしれません。裏表紙にあるようにトランクス見せちゃうとか。
 昔は好きじゃなかったのですが、今は変化直後ならアリだと思うのですよ。目で見て「変化」がわかるってのは大事です。

 最初は驚くのですが、結構ポジティブな主人公。
 女物の服を調達するため、すぐに街へと出かけます。試着室で浮かれている姿にはニヤリとしてしまいますね(直後に自己嫌悪にかられてますが)。
 実際のところ、そのケのない男性でも、もし美女の姿になってしまって、似合う服をあてがわれたら、いい気分になっちゃうと思うんですがどうでしょう(^^)
 
 後編では早速女物の服を着ている主人公。順応早っ! しかしこういうことは楽しんだ者勝ちだと思うのでむしろ歓迎。
 というかそれ以上に、唐突に登場している壺の精霊とやらが気になります。
 男友達が尋ねてきて対応に困る主人公に、その精霊は――

 はい、こっから先はネタバレ度アップです。

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2009年03月19日

可愛がられるのもイイじゃない「若干問題? ビミョーにOK!」

 「原案:たまごまごくん 漫画:うさくん」な「はじめてのエロマンガ」によると、『ばんがいち』は「少女漫画みたいなエロマンガが好きだよ」な人に向いているみたいです。
 言われてみると、この作品も絵柄・オチともに少女漫画的な雰囲気が漂っていますね。
 5月号に掲載の、いしだ雅治さん&はまだ金之助さんの「若干問題? ビミョーにOK!」
 これが予想以上にわたしのツボだったのですよ(^^)

 兄貴の恋人・明日香と身体が入れ替わってしまった弟君。ぶつかり方がぶつかり方だったため気絶したままの明日香(弟body)を前に、困惑する弟。そんな彼に、兄は「ショック療法ってやつを試してみるか?」と迫り……。

 中身が弟だろうが、どうせ身体は自分の彼女だから、と新たなプレイ感覚で楽しもうとする兄貴がいい仕事してますな。
 まあね! よっぽど嫌な奴に恋人の身体を奪われたとか、主導権握られてるとかでなきゃ、普通に楽しめそうですよね! 男の方は。
「体は処女じゃねーから痛くねぇって」
「お前興味ねぇの? 女の快感ってやつ こんな機会二度とねぇよ?」
「心配すんなって 明日香の体は俺がよ――く分かってるからよ」

 といった具合に弟君を誘惑する兄貴のアプローチは実にナイス。その調子でどんどんTSっ娘を喰わせたくなりますな(笑)

 そしてまた、兄貴の恋人の身体になってしまった弟君の可愛いこと。
 やっぱ「元男の子」なキャラの精神的処女性は、生粋の女性に勝りますな!
 そもそも男に抱かれることを想定してないわけです。その心を崩していく快感は、どんな女性をオトすことにも勝るってもんですよっ。
 拒絶し、恥じらい、快感に戸惑い、流され、溺れていく。
 そのひとつひとつの反応が実に可愛らしく、きゅんと来てしまう。
 きっと兄貴の心も盛大に燃えていたはずですよ!
 そして癖になってしまうがいいのさ!


 あー、入れ替わりとか憑依とかで、誰かの恋人なり妻なりになってしまうのって好きですわー。
 「他人の大切な女性の身体を奪ってやったぜ、へっへっへ」みたいな楽しみ方もアリなんですが、「誰かの女」という立場になって愛されるというのも、一度体験するとたまんないんじゃないかと思います。
 愛されてみてぇー。溺れてみてぇー。

2009年03月08日

容易に行き来できる境界『ニクノアナ』

  TS該当作が収録されているという情報は聞いていたのですが、『ひみつの犬神コココちゃん』や『下水街』『夜に虚就く』を優先した関係で、入手が遅くなってしまいました。

 ほりほねさいぞう『ニクノアナ』(いずみコミックス)

 ただし、TS分があるとはいっても、かなり人を選ぶ作品です。まあ、掘骨さんの名前を知っている方には今更な忠告でしょうけど(^^;
 それに、わたしは選ばれし者ですので、喜んで踏み込めるというものです。
 結果的に「おんなのこくらぶ」はかなり好みでしたしね。

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2009年03月05日

不遇の良作憑依漫画『堕ちる天使』

 今回もまた、少し前のTS作品のことを。
 
 DISTANCEさんのTS作品といえば『ミカエル計画』。
 というか、「TSエロ漫画といえば『ミカエル計画』」と言っても過言ではないくらいに、あの作品は有名であり、かつ評価されています。
 単純にエロ漫画として見ても、3巻までいく作品など滅多にありませんし、新装版も出るなど、恵まれてもいますよね。

 勿論わたしも大好きでして、旧版で全巻持っていますし、何度も読み返したもんです。
 「心のチ○コが勃つ」という表現を聞いたことがありますが、DISTANCEさんの描くTSキャラのHシーンは、「心の子宮が疼く」のです。
 ええ勿論子宮なんて持ってるわきゃあないのですが、疼いちゃうんですよきゅんきゅんと(^^;

 しかしわたしは、多くの人がプッシュし語ってきた『ミカエル計画』ではなく、あえて『堕ちる天使』について話したいっ。
 わたしにとって、『堕ちる天使』VOL.1はTSエロ漫画を語るうえで欠かすことのできない作品なんですよ。

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2009年03月01日

色褪せぬ傑作憑依漫画『チェンジング・ツアー』

 たまには新刊以外のTS漫画の話も。
 以前から一度は書いておきたいと思っていた憑依モノの良作、おがわ甘藍さんの「チェンジング・ツアー」(『甘美少女DX』に収録)について話してみましょうかとー。

 おがわ甘藍さんの「チェンジング・ツアー」は、TSファンなら勿論のこと、ちょっとTSに興味が出てきた人にも絶対に読ませたい作品。ロリエロ漫画が好きな方なら、尚更。
 (そういえば、わたしは『甘美少女』を買うまでは、ロリ系の作品にかなり抵抗があったのでした。そもそもエロ漫画を殆ど読んでいませんでしたが)

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2009年01月31日

『めちゃLOVE☆』発売っ!

 柚木N'さんの『めちゃLOVE☆』(サンワコミックス)は昨日ばっちり購入しました〜。
 以前感想を書いた入れ替わりモノ、「碧井先輩ごめんなさい」(前・後編)が収録されてます。
 この作品については、こちらの記事で。

 「碧井先輩ごめんなさい」についてのあとがきコメントを読みますと、限られたページの中で、かつエロ漫画として描くのに苦労されたとのこと。
 ああ、ちゃんとTSのキモを押さえようとしてくださっている……。こういう良心的な方のTS作品は嬉しいですねえ。
 さらにさらに。
 昔、ホルモンガーを飲んだ本丸とか、良牙に惚れられる女らんまとかを見たのがキッカケっぽいという話が。
 ほ、本物だ……。
 この方、本物です! 年季入ってますよ!


 ちなみに、他の掲載作品は年上率が高く、基本的にヒロインに感情移入してエロ漫画を読むわたしにとって、かなり相性が良くて嬉しい仕様。
 
 また、透明人間になって女の子に悪戯する短編、「君には視えない」も収録されています。
 今のところ描かれたことはないようですが、透明人間のみならず、タイムストップもお好きなんだとか。Tiraさん大喜びですね!(笑)
 柚木N'さんの今後がますます楽しみになりました。機を見て過去作品も買っていきたいですね。
 もっと詳しく知りたい方は、へどばんさんのレビューをどうぞ。


 さて、なんだかバタバタしているうちに一月が過ぎ去ってしまいました。
 そろそろSS書き再開しないとなあ……(^^;
 あ、あと近いうちに良き報告ができそうです。

2009年01月23日

リアル寄りのTS? 「逆まわりの世界」

 そのままの姿で「性転換」したセカイへ。海野螢「逆まわりの世界」(たまごまごごはん)

 うはあー、こっちに話題振られてるぅーっ!?(汗)
 えー、それでは、一応この界隈の外の人を意識した記事を書いてみましょうか。
 あ、昨日朝イチで注文したのが正解だったようで、『ぺたふぇち5』は今日帰宅するまでに届いてました。

 んーと、まずリンク先の記事における「性転換」という言葉は、TSファンが言うところの「変身モノ」と同じようなニュアンスで使われてるみたいですね。
 ここ押さえとかないと混乱してしまうので。
 TSファンの感覚ですと、憑依とか入れ替わりとか変身とかその他諸々全部ひっくるめて性転換モノ――TS(transsexual)モノという扱いになるんですよね。
 言葉を厳密に解釈すれば、本人の肉体が異性のものへと変化した場合のみが「性転換」と言えます。
 けれどもフィクションとしてのTSを語る場合には、他人の肉体を手に入れた結果異性となる場合も「性転換」に含ませてもらいます。この界隈の人間にとって、最優先事項は「後天的に、男が女になること」ですんで、手段は二の次です。いや、手段も重要なんですけどねー、萌え方に影響しますから。
 後天的な変化であり、かつ最初は男性的人格であることも重要なんで、「キョン子作品は一部、TSに該当するが、他多くの作品は該当しない」ということになるわけです。

・性別が変わったら容姿も変わる?

 さて、前置きはこのぐらいにして、話題に上がっている「逆まわりの世界」の話。
 これすっごく珍しいですね。この界隈では不利にすら働く珍しさですが。何しろ「容姿が変わらないまま、肉体が異性になっている」んです。TSファンは、「男が美女・美少女になる」ことを好みますからねー。
 ……ふむ、となると「変身モノ」という言葉でも、たまごまごさんの意図するところとは若干ニュアンスが変わってしまいそうですね。
 もっと厳密に、相応しい言葉を探すのなら、「女体化(&男体化)」が良いのかもしれません。精神面が元の性別のままなんで、「女性化(&男性化)」とは呼ばない方向で。
(※追記:誤解を招いたかもしれませんが、「この呼び方が普及している」「この言葉の使い方が正しい」という意味の文ではありません。
 「リアル系」というと手術を連想しますし、難しいところです。あと意味が合いそうなのは「変異系」でしょうか)

 話が逸れましたが、何故TSファンにとって「容姿が美しくなる性転換」が好まれるのか。
 これは説明するまでもないかもしれませんね。
 やっぱり、折角なら「可愛くなりたい」。
 あるいは、「可愛くなった子を見るんでなければ面白くない」とゆー思いがあるわけです。
 「俺の顔は、女になっても通用する美しさだぜ!」なんて思ってる男性TSファンは、まずいませんしね。むしろ、今の容姿からかけ離れた方が嬉しいのです。
 「科学的には女性」レベルでは満足できない。
 肉体からは、極力「男っぽさ」を取り除きたい。精神面にだけ男らしさが残っていれば良いのです。

 そういった願望の行き着く結果、「変身モノ」ですら受け入れられない!という人もいます。
 「自分の肉体が変化したものなんて、いかに完璧な外見であっても、「本物の女性の肉体」とは思えない、浸れない。男の肉体から逃れた気がしない」という感覚ですね。
 その場合、もういっそ「生まれついての女性の肉体」を手に入れないと満足できなかったりします。
 また、「他人の肉体を使う」ことに興奮を覚えるケースも多いですね。
 こういった感覚の持ち主は、第一に憑依モノを、次点で入れ替わりモノを好む傾向があります。
 特に女性化願望があるわけでもなく、傍観者として楽しみたいだけの人であっても、その辺は似たようなものですね。

 ――とまあ、そんな風に、「変身モノ」ですらNGな人がいるぐらいですから、「男の身体が変化した結果としての女の身体」であっても、美しくなるのが当然というわけです。
 普通に考えれば、ただ性別が変わったぐらいでは、容姿まで劇的に変わることはありません。
 しかし、大多数に求められているのはファンタジー。
 TSによって生じる容姿のギャップは大歓迎なのです。
 同人ゲーム「ふたば☆ちゃんねる」では男子大学生がロリ美少女に変わってしまうわけですから、もうとんでもないギャップです。
 だが、それがいい。

・商業作品の中におけるTSキャラの容姿

 では商業作品において、TSのビフォアーアフターで大きく容姿が変わるキャラが多数を占めるのかというと、むしろその逆です。
 憑依モノや入れ替わりモノであれば、それは当然、はっきり外見が違います。双子を除きますが。
 しかし変身モノですと、「元々女顔だった」が多数を占めるのですね。漫画のみならず、エロゲもその傾向が強いです。

 これは正直、濃いTSファンにとっては物足りない状況です。
 「可愛くない者が可愛くなる」ことに意義があるのであって、「可愛い子が可愛い子になる」のでは、ありがたみが半減してしまうのですね。
 極端な醜男を出せとは言いませんが、せめて普通に男らしいキャラを使ってほしい。
 にもかかわらず、「可愛い(男の)子が可愛い(女の)子になる」という作品の方が多い。
 ぱっと思い浮かぶ理由は、二つあります。

 まず「作者(スタッフ)が、TSにさして思い入れ、理解がない」場合。
 なんか最近そういうのがウケるみたいだから、なんて安易な理由で手を出した場合は、TS描写が浅くなってしまうのも当然ですね。

 しかし、TSキャラが元から女顔ならば即ちTSへの理解がないのかというと、そんなわけはありません。
 「より多くの読者に受け入れられるため」という理由が考えられるからです。
 TSファンは「TS後の外見から男性要素を排除」することを望みますが、一般読者層の場合、それに留まりません。TS後のみならず、そのキャラの過去からすら、男性要素が取り除かれることを望む人が少なくないのです。
 TSライトノベルの表紙イラストに対して、「これが男の子だと思うと悲しくなりますが」みたいなコメントが付いたりします。
 また、杉井光さんの『ばけらの!』には、『狼と香辛料』作者である支倉凍砂さんをモデルにした狼耳ヒロイン、「葉隠イヅナ」が登場しますが、彼女に本気で萌えるのは難しいという意見が大勢を占めます。特に、支倉さん本人を知っている人の間では。
 某ラノベ読みの人も「モデルとキャラは別人なので、葉隠イヅナ萌えとか余裕です」と言っています。
 そう、言い換えれば、「別人だと思わなければ萌えられない」のです。
 美少女キャラから漂う男臭は、彼らの萎えを誘う。
 一般読者層を相手にするのならば、「美少女キャラが美少女でなかった時」の描写は、薄ければ薄いほど良いというわけです。

 文章ならともかく、漫画であれば、なおのこと「男だったころ」というのは描き難いでしょうね。
 やはり、視覚情報というのはインパクトが強いです。
 下手に男臭いキャラを描いてしまうと、そのイメージが後を引きかねません。


 ――となると、ううん、「逆まわりの世界」はますます商業的に厳しい方向性の作品ということになりますね(^^;
 けれど、不利な要素が多いということは、魅力がないという意味にはなりません。 

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2009年01月12日

再びTSの火が灯る?『コミックアンリアルvol.17』

 一時期「TSファン御用達」と言われた『コミックアンリアル』も、最近はすっかり寂しい状態になっていましたが……
 既に情報が出回っている通り、vol.17では「CHANGE」がテーマだとかで、TS該当作も複数。
 ……そういえば、先週の「エア・ギア」でも「オマハが安達で安達がオマハ!?」な状況になってましたなあ。
 次期大統領自重(笑)

 アンリアルvol.17、TS的に一番の当たりは、大石中二さんの「Desire for…」でしょうか。
 壷に封じられていた天使を解放したところ「お礼に願いを叶えさせて下さい」と言われ、「Hな要求をすべきかどうか」と主人公の頭の中で悪魔の心と天使の心が議論開始。
 ――と、ここまではよくある話。
 しかし脳内口論の最中、業を煮やした「悪魔の心」が天使に入り込み、身体を乗っ取ってしまうのです
 いや、どんな仕組みだよ?!(笑)
 詳細が気になるところではありますが……いや、これは良いですね。
 男の内面にあった邪念の表れなだけあって、女の身体を乗っ取った後も乱暴な男口調で話し、誘惑してくれます。
 そのうえ、身体を乗っ取られている天使の心の声も書いてくれているのです。
 精神同居系の憑依が好きな人間が望む要素はバッチリ押さえられているんじゃないかと(^^

 人格が乖離している気がしないでもないですが、これも自分(の精神)同士でセックスしていることになるんですかね。
 「悪魔の心」視点で見てみたいシチュエーションです。

 ところで、これって「突然表れた不思議な少女」のおかげでHな体験をすることができたんじゃなくて、「主人公の不思議な能力」によって楽しめたんじゃあ……。
 だって、「自分の中の悪の心が、目の前の女性に憑依する」なんて、ほとんど異能ですよっ(笑)
 というか、この天使相手じゃなくても、同じこと出来るんじゃあ……。
 霊的な存在相手じゃないと無理とか、そういう縛りだったら残念っ。

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2008年12月25日

『碧井先輩ごめんなさい』前・後編

 コミック・マショウに掲載された、柚木N'さんの入れ替わり作品。
 前編は12月号、後編は先日発売された2月号に掲載されていました。1月末に発売される単行本『めちゃLOVE☆』に収録されるそうですので、雑誌を買い逃した方もわりとすぐ読めますよ(^^

 校内一の美人と評判で、憧れの先輩である碧井彰子と入れ替わってしまった主人公。
 自分の身体に入ったはずの碧井先輩の意識が戻らないうちに、彼女の恋人である赤津先輩から連絡が来てしまい、二人きりで会うことに。
 なんとか本人の振りをしようとしているうちに赤津先輩に押し倒されて……。

 というのが前編までのお話。
 「Hシーンで女の子モードに入るのが早いのでは?」と思われる方もいると思いますが――主人公とシンクロしながら読んだらドーパミンがどばどば出て幸せな気分になれましたので、わたし的にはオッケー!
 もっぱらドーパミン出したい時に繰り返し読んでました(笑)
 碧井先輩の造形も好みですしね。

 さて、後編ではその日のうちに自分の身体の碧井先輩とHして元に戻って終わりかな?と思っていたのですが……
 んん?
 
 元に戻ってないーーーーっ?!
 前編ラストシーンの後も数日間そのままだったっぽいよっ!?

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2008年11月16日

『コミックアンリアル アンソロジー 催眠術・MC編』

 『コミックアンリアル アンソロジー 催眠術・MC(マインドコントロール)編』

 もともとMCは大好物ですし、すべて描き下ろしということで購入したのですが、思わぬ収穫でした(^^
 催眠などによる操りだけでなく、精神同居的な憑依による操りが複数あります。

 『黒き花月』では、兄妹ペアの冒険者が敵の魔導師(?)を倒すのですが、妹のネイラが精神憑依魔法をかけられ、身体を奪われてしまいます。
 ネイラは意識が残ったまま身体を操られ、宿で兄を誘惑し……。

 『みゆんみゆんにしてあげる』では、チア部の少女、峰岸みゆが夜の公園で露出狂に遭遇。思わず殴り飛ばしてしまったところ、相手が死んでしまい、その拍子に憑依されてしまいます。
 そして、通りがかったクラスメイトの男子の前で痴態を晒させられ……。
 「身体の主導権を握られるが、喋ることはできる→口も勝手に動かされてしまう→魂が馴染んでしまい、露出狂の欲求と自分の欲求の区別がつかなくなる」といった具合に段階があるのが高ポイント。

 両作品に共通して残念なのは、男が憑依しているにもかかわらず、女の子っぽい表情や言動しか見せてくれないことでしょうか。
 痴態以外でも「別人格が身体を動かしていることによる違和感」を表現してくれると最高だったのですがっ!
 内面の声は本人・憑依者ともに充分な量が書き込まれているのですが、女の性感に対する感想が見られないのも残念です。いや、エッチな台詞自体は言ってるんですけど、普通のエロ漫画と変わりませんからねえ……。
 頁数もネックなのかも。

 とはいえ、実に美味しい素材であるのは確か。
 後日談を妄想せずにはいられませんね!
 特に『黒き花月』の方。
 この後、結局兄を殺させたんだろうかとか、その可愛らしい姿で悪名を轟かすことになるのかなあとか。<またそっちかよ


 TS抜きで見た場合、絵的に最も楽しめたのは『見てはいけない』ですね。
 魔眼に操られた囮捜査官の堕ち顔が素晴らしかったです。
 あー幸せそうだなぁー羨ましいなぁー(爆)

2008年04月24日

『いもーと*もーど』

ちょうど書店で目に入ったので、きりりん『いもーと*もーど』(ヒット出版社)を購入ー。
「八重洲メディアリサーチ」の情報版で見かけたのをタイトルだけ覚えてまして、ジャンル等詳細を把握してなかったもんだから、迷った末に買いました。
――が、これが大正解!!

最初に載っている「水仙の華の沼の淵」前・中・後編が完璧に該当作で、兄と妹の入れ替わりモノでしたね。
しかもこれがかなりの出来っ(^^
きりりんさん、神認定したいぐらいです……!




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2008年03月18日

『あがけ。』

MCサイトの情報提供掲示板で紹介されていた、赤木さんの『あがけ。』(二次元ドリームコミックス)を昨日購入。
その収録作のうち一編が、非常にツボにはまりました(^^
厳密にはTSではないかもしれませんが、映画『ヒドゥン』のような経口寄生による乗っ取りが好きな人間にはたまらないと思います。



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