2012年05月03日

女の身体をあげると悪魔が囁く『鏡の悪魔』

 幾夜大黒堂さんのステマブログ、久々に更新です(マテ)

 最新作「鏡の悪魔」『ペンギンクラブ』6月号に掲載とのことですので、昨日買ってまいりました。

 鏡の前でヒラヒラの服を着て悦に浸る可愛い子……となればこの時点で思いますよね! 「女装してるな!」と(笑)
 そして鏡となれば出てくると思いますよね。「自分と同じ容姿だけど肉体は女である存在」が!

 はい、ここまでは当たりです。
 掲載誌こそ違いますが、平行世界、精神コピーと続いた「「自分とチュー」するのがテーマの読切り」、3作目に当たるんですよねー。

 今回登場する「女の姿の自分」は自称合わせ鏡の悪魔。
 悪魔といえば誘惑する存在。

 「この身体はアナタが望む 理想のアナタの姿だから」 

 「この女の身体になりたいと思わない? 
  アナタの魂をこの身体に移しかえてあげる 
  そしたらこの先 一生を理想の姿ですごせるわ」 


 勿論報酬に魂を請求されますが、それは天寿をまっとうした後とのこと。
 そんなこと言われたら(ただしその姿が理想的なものだったらですが)――頷いちゃうに決まってるじゃないですか!

 ここからエロシーンに入るわけなんですが、「男の肉体から女の肉体に魂を移し替える儀式」とエロの絡め方が巧いですねー。
 モチベーションを高めさせるために悪魔が使う方法なんかも、実に的確にTS願望持ちのツボを攻めています。過程でも愉しませる! 良いサービスです。

 それで、本当に女の子になれるの? エロシーンが終わったらすぐエンドだったりしない?と気になる方もいるでしょう。
 大丈夫です。彼はちゃ〜んと理想的な女の子の肉体を手に入れます。

 た・だ・し……

 契約した相手は、悪魔なんですよねえ。
 いやもう、軽く悲鳴を上げてしまいましたよ(笑)

2012年02月11日

マッドサイエンティストは記憶コピーで自分FUCK!『ハカセが助手でオレがオレで。』

 幾夜大黒堂さんがまたまたやってくださいました!

 『ペンギンクラブ山賊版』3月号掲載『ハカセが助手でオレがオレで。』

 自分のことを理解してくれない人間の助手などいらん! 自分と同じ知識を持った助手を創造してくれるわ!
 と考えた博士・松戸研太は女性型人造人間の頭脳に自分の記憶をめいっぱいコピーするのですが……記憶どころか自意識までコピーされていた!
 助手が言うには、「オレは目覚める直前まで松戸研太として生きてきた!」とのこと。
 完全に想定外の結果だったのですが、普通に自分の身体で生きている博士にとってはある意味他人事。この現象を探求することなく、速やかに助手の性能が目的に叶うものかどうか確認しようとします。

「この身体の目的って… はっ!!」
「さあ まずは……!」
「だが断る!!」
「まだ何の確認か言ってないだろ?!」
「言わんでも自分の考えは… 女性型助手にした理由知ってるし!!」
「わかってるならいいじゃんか!」

続きを読む

2012年01月28日

TSファンの痒いところまで手が届く『なりゆきショウガール』

 今やアンリアル屈指のTSエロ漫画家、まる寝子さんの最新単行本は迷わず買い!です!

 まる寝子『なりゆきショウガール』(アンリアルコミックス)

 『コミックアンリアルアンソロジー 催眠術・マインドコントロール編』「みゆんみゆんにしてあげる」を読んだ時から、「おおっ、この方なら良いTSモノが描ける……!」と思っていたものですけど、最近はこちらの想像を超えるバリエーションでTSモノを次から次へと発表! それらの多くが詰まっているのが、この単行本です!

 「いれかわりイノセンス」はオーソドックスな入れ替わりモノながらも、男女双方とも内面の描写が充実している作品。あとがきによると、本当ならエッチシーン以外にもTS的な見所を描きたかったそうで。そこは是非、またの機会にやっていただきたくっ。

 「アルティメットおやま」は女装モノかーと肩を落としかける人もいるでしょうが、それはまだ早い。主人公は女形の修行のため「女子として」転校してくるのですが、早くも性別バレの危機に。水泳の授業を乗り切るため、秘技によって肉体を女性に変えるのです。
 つまり女装モノに見せかけた変身TSモノ。で、こっからが素敵なんですが、この秘技は肉体に対する自己催眠のようなものでして、自分が女であると強く認識すればするほど変化が進み、定着していってしまうのです! そう、この設定は「堕ちるTSっ娘」を描くのに非常に向いている! いやー見事ですわー。

 表題作でもある「なりゆきショウガール」は特にクオリティの高い作品。というか! 自分好み!
 「発表会のアシスタントガール ※男性に限る」という謎のバイト募集に応じてみた主人公。行った先で渡されたのはキャンペーンガールの衣装。それを着ると、驚異のテクノロジーによって肉体が女に変化してしまいます。
 雇用先の研究者が言うには、その「メタモルウェア」こそが目玉製品であり、イベント期間中、女に変身したままでキャンギャルを務め、最終日に種明かしをしたいとのこと。
 流されるままにキャンギャルデビューしてしまう主人公。不慣れな姿ゆえに最初こそ戸惑っていたものの、注目が集まるのにしたがって気分が乗ってきてしまいます。
 だよね! 可愛い女の子として注目されて、写真撮影求められたりしたら悪い気しないよね!
 っていうか、男心をそそる衣装と媚びたポーズで撮影会モデルとかやりたいから! や・り・た・い・で・す・か・らーっ!!
 ついつい調子に乗ってしまう主人公の心情も理解できるってもんですよ。
 いやほんとキャンギャルとか憧れるんで、理想のひとつを体現してるんですよねえこの作品。

 そして主人公への感情移入度という点ではさらに上を行くのが「♂♀トランスレイヤー」
 この作品の主人公、「同人イベントでコスプレしてみたいけど、やりたいのは女性キャラのコスプレであり、似合わないからやらない」という、あれ? なんで自分登場してるの……感(^^;
 そんな彼が偶然手にしたのが某企業の試作品美容液スプレー。これを男性の身体に吹きかけると、その部分が女性的に変化してしまうのです。
 女らしい顔、女らしい骨格と胸の膨らみ。
 それらを手に入れられたのなら――そう、やるっきゃない! 女性キャラのコスプレを!
 美少女レイヤーとしてイベントを満喫する主人公は、会場でオタク友達2人と遭遇。彼らにナンパされたものだから、面白がってついてゆくのですが、正体がバレそうになる度にスプレーを追加使用し、肉体をどんどん変化させて乗り切ろうとしてしまいます。
 そう、段階的部分変身モノなんですよこれ。狭いとこ突いてきますよね〜。
 当然ながらエロ展開に持っていくわけですが――オチが凄い! 正直これは予想できませんでしたわー。このコマだけで興奮度がえらいことに!

 「俺、メタドール」はタイトルからして説明するまでもなく、まさかの! メタドールものです!
 単純な変身・入れ替わり・憑依ならともかく、商業誌でメタドールが読めるなんて……!
 プログラムによって支配され、本意に反して他人の命令に従ってしまうとか、ツボを突いてくれますよ。エロシーンで描かれる「変化」も実に好みで、もうどんだけ狙い撃ちすれば気が済むのかっ。


 とまあ、TS内メジャージャンルのみならず痒いところまで手の届く素敵な作品群となっております。
 しかも巻末にオマケ漫画的な「くらしの知恵袋 女の子になってしまったら」が掲載されているのですが、これが「18禁TSガイド的」な内容でして、発想が完璧にTS愛好者のそれ……!
 最後の最後まで感服させられてしまいました。
 最早まる寝子さんは、TSエロ漫画専門家の一人と言えましょう。あとがきにも今後の希望が書かれておりましたし、これからもこのジャンルでのご活躍をお祈りしたいところです!

2012年01月27日

TS該当作の質と比率高し! 書籍版『入れ替わり・憑依ファンタズム』

 これはかなりのお買い得感!

 『コミックアンリアルアンソロジー 入れ替わり・憑依ファンタズム』

 この度めでたく書籍版が発売された『入れ替わり・憑依ファンタズム』ですが、なかなかのラインナップですねえ。あくまで「入れ替わりと憑依」のアンソロジーですのでTSに特化しているわけではなく、ツボから外れた作品も含まれてはいるのですが――該当作の質と比率は高し! 掲載10作中、実に7作がTSモノです。
 デジタル版を買っていた人でも、(万一)アンリアル本誌を買っていない憑依TSファンがいたらこの本は買いですよ! なにしろこちらには、狼亮輔さんの『習志野△』とDATEさんの『すべては僕のもの…』が収録されていますからね!

 それでは見所に絞って紹介してまいりましょうか。
 表紙も担当されている狼亮輔さんの『習志野△』は憑依TSモノ。
 惚れた少女に振られた直後、うっかり事故って幽体離脱してしまった主人公。折角だから、少女の彼氏に乗り移ってエッチなことしてやる!と思っていたのにうっかり少女の方に憑依してしまって……。
 雑誌掲載時の感想はこちらです。絵柄も美麗であり、オススメの逸品。

 デビュー後、TSエロ漫画家として確固たる地位を築きつつある谷口さんの作品は『しすプロ‐Sister Produce‐』。妹への憑依TSモノです。
 自慢の可愛い妹にコスプレさせて皆に見せびらかしたいと思っていた主人公。憑依薬を使って妹の身体を乗っ取り、コスプレして動画配信を試みるが……。
 美少女に憑依して動画配信! これ、やってみたいんですよねえ。近親TSモノが好きな方にもオススメです。

 日吉ハナさんの『お姉様はオトコノコ?』は入れ替わりモノ。
 なんだー女同士の入れ替わりかー……と思いきや!実は片方は女装している男性だったのです。入れ替わったことでそれが発覚。
 女装してた方は女の子の身体が手に入って嬉しいし、もう一方の子も男の欲求に耐えられなくて……。
 変則的なシチュエーションの入れ替わりTSですが、なかなかにエロくて楽しめました。オチの台詞も良いですね。

 とめきちさんの『東条まりのひみつ』はおまじないによって憧れの女の子の身体を乗っ取る憑依モノ。
 8ページということもあって物足りなさはありますが、憑依TSシチュが好みということですので、是非またじっくりと描いていただきたいところ。編集部さん、お願いします!

 そして収録作最大の魅力を放つ作品は――

 DATEさんの『すべては僕のもの…』!!

 この作品、確か雑誌掲載時はブログ休止してたので、自分はまともに宣伝してないんですよね。
 けど! 素晴らしいです。ほんっっっとーーーーに素晴らしいです!
 「経口寄生」
 「邪な支配欲に満ちた憑依」
 「じわじわと上昇する支配率」
 「立場の完全なる奪取」
 こういった言葉にビクン!と反応するようなら、読まないなんてあり得ません!
 もうね、憑依の過程がたまらないんですよ。
 愛らしい少女の口内に無理矢理入り込み、まずは肉体の支配権を奪い、記憶を掠め取り、やがては少女の存在そのものを完全に乗っ取ってしまう。
 その後も、邪な憑依TS願望を持った人間が、それを実行できたらとるであろう言動が死角なくたっぷり描かれており興奮の連続。
 立場や記憶を利用して誘う背徳的な行為も、邪悪な欲望と淫らな悦びに満ちていて――読んでて辛抱たまりませんってば!!

 こんな最高にダークでエロい憑依TS漫画が商業誌で読めるようになったことに、感動を禁じえませんね……。
 DATEさんには是非また、アンリアル誌上で憑依TS漫画を描いていただきたい。あとがきコメントにも全力で同意します。わかる! わかりますよそれは!

2012年01月12日

安定のTSエロ供給誌――に留まらない!『コミックアンリアル』vol.35

 本日発売された『コミックアンリアルvol.35』も期待以上の充実度だったので、思わず更新です。

 まずは今回のTS作品群――――!
 Hisasiさんの『女ノ子ノキモチ』は「朝目覚めたら」系の変身モノ。
 女の子からの告白をすげなく断ったせいか、翌朝目覚めると巨乳少女になっています。
 学ラン巨乳TSっ娘って素晴らしい絵面ですよね!
 元が女顔なんでギャップは少ないですが、エロい身体と多彩な表情で愉しませてくれます。

 まる寝子さんの『発作性女体化症候群(仮)』は病気による変身モノ。
 脈拍上昇すると(性的にドキドキしたりしても)一時的に全身女体化してしまう謎の流行病です。
 エロい気分になるとエロボディの女性になれるとか、なんという素敵設定。流石、まる寝子さんはTSパターンを熟知しておられますねえ。
 この時点で充分嬉しいんですが、なんとこの作品……女装少年攻めなんです!
 なんですかその自分得シチュエーション! 狙い撃ちされてますかー?!

 大石中二さんの『Shrine maiden〜悪霊との戦い〜』は憑依モノ。
 事前情報だと迷ってる方もいたようですが、期待どおりに悪霊による精神共生型強制憑依ですよいえっふー!
 ただし、オチは評価がわかれるかもしれません。

 そして今回の大本命、谷口さんの『Body Snatcher』は強制入れ替わりモノ。
 これが素晴らしい! ホント素晴らしい
 美少女聖騎士に追い詰められた強姦魔が、魔術によって肉体を入れ替えてしまいます。
 しかも条件を満たすと記憶さえ我が物にできる入れ替え魔術。強姦魔は見事、聖騎士のすべてを手に入れることとなるのです。
 肉体による性的な責めと、言葉による「立場の変化」を思い知らせる責め、このダークさがたまりません。
 そうですこれなんです。こういう商業TSエロ漫画が読みたかったんですよ!

 谷口さん万歳キルタイム万歳。作品も貯まってきましたし、単行本化も遠くないんじゃないですかね!
 あ、あと今回の続編を是非! 是非!

 最近はアンリアルのおかげで質の高いTSエロ漫画が安定供給されるようになりました。良い時代になったもんですねえ……。
 それにアンリアルはTSだけじゃない。
 エレクトさわるさん、ほりともさん、らくじんさんなど、皆さん得意分野で存分に力を発揮して面白いエロ漫画を読ませてくれます。幸灯さんと色白好さんも自分好みのシチュエーションでたいへん愉しめました。

 そして、中でも今回ぶっちぎりで素晴らしかったのが――

 白羽まとさんの『輪姦るアルパカイズム』です!!

 これはまず何も知らずに読んだ方が良いと思うので、記事格納しますね。


続きを読む

2011年08月10日

「境目のない世界」完全収録。『性転換教室』ついに発売!

 TS(性転換)をスタートではなくゴールに用意した稀有なTSエロ漫画、幾夜大黒堂さんの「境目のない世界」が待望の!
 た・い・ぼ・う・の単行本化ーーーーっ!!
 
 単行本タイトルは『性転換教室』。
 「境目のない世界」第1〜10話と描き下ろしエピローグを完全収録です!

 
sakaime_l2.jpg

 待ちかねましたよ富士美出版さん!
 こちとら連載全部追ってたんですからね。
 折角ですので、当時の感想記事も並べておきましょう。

 進路選択は性選択!「境目のない世界」第3話

 彼ら、彼女らの再選択。そのわけは「境目のない世界」第4話

 一足早く女の子の格好「境目のない世界」第5話

 性再選択前の異性擬似体験『境目のない世界』第6話

 女になった先輩が語る男女の違い!「境目のない世界」第7話

 並ならぬ説得力を持つTSモノ「境目のない世界」第9話

 我ながら結構熱い感想書いてます。
 それを書かせるほどの力作だったということです。

 「境目のない世界」の魅力は、なんといってもその丁寧さ。妥協なき想像力の産物たる「完全な性転換が可能な世界の性描写」でしょう。
 詳しいことは過去記事で書き尽くしました。あとはもう、皆さんが買って判断する番です。


 そうそう、連載では見ることのできなかったエピローグについて。
 魚住と嵯峨さんが辿り着いた考えには「おお……」と声を漏らさずにはいられませんでした。この作品の世界だからこそ、そして彼・彼女らだからこそ至れる場所。流石です。
 あと、九賀&鉦村のカップルにはニヤニヤしてしまいました(笑)

2011年06月11日

ただのTSオナニーと思うなよっ『ぷらちなLovers』第5話

 発売直後に買ってるのに記事書くのがこんなに遅くなったのは、ちょっと前までシュタゲ原作プレイが佳境だったからです(爆)


 さて、既に情報が出回っているのでご存じの方も多いであろう、幾夜大黒堂さんの『ぷらちなLovers』(ペンギンクラブで連載中)
 天才少女・小出ミオに告白された主人公・樋口はあっさり断ってしまう。
 というのも、樋口は極度の金髪巨乳好き。黒髪でちんちくりんなミオは最初から選外だったのです。
 ここでミオが天才少女ぶりを発揮。「金髪巨乳化薬」を発明し、金髪巨乳美少女に変身して迫ることで、見事に樋口をゲット!
 しかし、金髪巨乳化薬はまだまだ改良が必要で……。


 はい! もう設定の時点で考えちゃいますよね!
 
 「その金髪巨乳化薬、男が飲んだらどうなるんだYO!」って。

 期待に違わずやってくださいました(^^)
 
 7月号掲載の第5話にて、冷蔵庫に入れられていた試薬を樋口が間違って飲んでしまい、プロポーション抜群の美少女に変身してしまいます。

 当然のようにエロ展開が待っているのですが――ここが巧い!


続きを読む

2011年04月20日

野城まさるさん、『コミック天魔』5月号にてデビュー!

 本当なら一週間前の発売日に更新するはずだったのですが!
 身近でトラブルがあったもので、twitterで軽く宣伝したっきりになってしまいまして……。しかし、これは遅れてでもちゃんと書いておかねば。

 同人誌『とり憑けっ』において挿絵を担当してくださった野城まさるさん、『コミック天魔』にてプロデビューです!

 おめでとうございますっ!

 デビュー作は「Girl in girl」。変身系TSモノですっ。
 額の生え際に危機感を覚える男子学生・望は親友の浩介に頼んでハゲを予防する薬を作ってもらうが、薬の成分に問題があって、巨乳の女の子になってしまいます。
 「学ランを着たまま巨乳女体化」「親友とエッチ」こういった要素が好きなら是非読むべし。

 ――ていうか、今更ながら、絵ぇ上手っ! 上手いですってホント!
 商業1作目でこのレベルは凄い(^^;
 オチはニヤニヤが止まりませんしね。


 しかし最近はTS勢の商業誌デビューが相次いでいて素晴らしいですな。
 サークル「Teiresias」に参加しておくとプロデビューできるの法則!(マテ)
 ……まあそれだけ実力のある方が集まってくれたということですが、それにしてもなかなかの割合になってると思う。

2011年04月12日

強烈なTS快楽堕ち!『TSF物語』

 新堂エルさんの作品を読んだのは、モンハン異種姦本の『繁殖ネブラ』が最初でしてね。女ハンターの堕ちっぷりが素晴らしいやらネブラ娘が可愛いやらでたいへん困った作品でした。そりゃ惚れるってもんです。商業初単行本の『晒し愛』も買ってます。
 そんなエロ漫画家さんがTSモノ描いてくれたとなれば、そりゃ読まないわけがないですよ!

 新堂エル『TSF物語』(MUJINコミックス)

 単行本化に合わせて、作品タイトルも「女の子になって」から「TSF物語」に改題。全4話+親友とのエピソードと後日談の描き下ろし。
 不治の病に倒れた男子学生・武蔵野タクミは実験的な遺伝子治療によって完治するも、副作用で女の子になってしまう。
 男気分の抜けないまま周囲の悪ノリにつき合っているうちに、友人たちの要求はエスカレート。女の快楽を知ってしまったタクミは、流されるままに淫欲に満ちた日々へと……。


続きを読む

2011年03月21日

記念すべき『コミックアンリアル vol.30』は見所満載

 「発売直後に感想記事書くぜ!」と思っていたのですが、状況が状況だったのでタイミングを逸してしまいまして……。
 いや別に更新自粛してたわけじゃないんですけどね、自分の頭を切り替えるのが難しかったというか。

 気を取り直して――
 谷口さんの記念すべきデビュー作が掲載された『コミックアンリアル vol.30』素晴らしかったですねっ。

 谷口さんの「お憑かれさまです、風紀委員長」はタイトルからもわかるように憑依モノ
 お堅い風紀委員長に復讐するために、彼女の身体を乗っ取って不良たちを誘惑するのです。
 いやーエロい! 不良たちを誘惑する指技が実にエロい! 可愛い娘の身体使ってこんなことやれば、効果絶大でしょうよ。
 表情もとても魅力的です。デビュー作でここまで描ければたいしたもんですよ!
 その後の日々にも妄想の膨らむ、素晴らしい憑依TSエロでした(^^)

 同じ号に掲載された、まる寝子さんの「トランスレイヤー」は変身モノ
 女性キャラのコスプレがやりたいと願っていた少年が、手違いで受け取った特殊な美容液の試作品を使ったところ、美少女にしか見えない姿に。
 最初は部分変身ですが、友人の目を誤魔化すために使いすぎて、全身が女の子に変化してしまいます。
 TSモノを多数描かれてきた方なだけあって、設定から展開まで心得ていますね!
 自分もやれるもんなら女性キャラコスやってみたいですさー。
 オチまで素晴らしかったです。


 エレクトさわるさんの「PANDRA−白き欲望 黒の希望−」でも憑依状態は継続されていますし、TS以外では大石中二さんの「Wデザート」が姉妹の入れ替わりモノ。
 ほりともさんの「愛、届きますように」というかほりともさんの作品に登場する女性キャラは羨ましいですし、KOJIROU!さんの「ぱられる! リキュアたん」はいつもながらエッチな道具の発想が秀逸で、今回は内容が内容だっただけにオチで爆笑。
 MC要素のある作品もいくつか。
 毎度ながらアンリアルにはたっぷり楽しませていただけますわー。

2011年01月12日

『コミックアンリアル』vol.29はTS祭状態!

 本日発売の『コミックアンリアル』vol.29はTS率高かったですな!

 一番の見所は狼亮輔さんの「習志野△」でしょうか。
 憑依TSはTSキャラがエロに対して能動的なのが主流なんですが、これは受動的でも面白いタイプの憑依モノ。
 惚れた女の子がことごとくイケメン・習志野晃一と付き合ってしまうため振られてばかりの主人公。この日も憧れの女の子・睦月に同じ理由で振られてイライラしていたところ、転んで重体になり、幽体離脱してしまう。
 「幽体離脱してるんなら、習志野に憑依して睦月ちゃんを好きにできるのでは?」と考えた主人公はだが、誤って睦月の方に憑依してしまう。
 何も知らない習志野はいつものように睦月とセックスしようとして……。
 
 「女の子を犯すために憑依を使おうとした男」が「女の子として犯される側になってしまう」という意図と結果の逆転が起こっているので、受け身の憑依TSでも楽しめるんですよね。
 男らしいキャラが女に変身したうえで性的に屈服させられるのが面白いのと同じで、ギャップが大きいと。
 強く抵抗するところから堕ちてしまうところまで丁寧に描かれているのも素晴らしいと思います!

 オオハシタカユキさんの「パラふり」も相変わらずの特シチュシリーズ。
 今回は教室内が「男が超能力を使い女を虐げている世界」に変わってしまったうえで司が女になってしまい、超能力で操られて公開オナニー→乱交へ。
 被支配被虐シチュが好きな人はたいへん楽しめるんじゃないかと。
 本心はちゃんと嫌がってるのに、無理矢理エロい台詞言わされちゃうのは興奮しますね!

 素晴らしい単行本が出たばかりの砕骨子さんも「ありすinわんだーらんど」で誌面に復活!
 「もっとイカレた世界になればなあ」と現実逃避していた受験生の少年・有栖が妙な薬を飲んで女の子に変身。妙な連中に犯されてしまいます。
 アリスと聞くと、以前サイトの方で公開されていた作品を思い出しますねー。

 巻末のインタビューコーナーにも砕骨子さんが登場されているので必読ですよ。
「エロスの神様は非常に懐が深いと感じましたので、「俺以外誰が得をするんだ」と思ってもとにかく発表してみるのが良いと思います!」
 に全力で同意!
 そうです。喜んでくれる誰かがきっといます!
 あと「男女両方のダブルTSモノ」は是非読みたいです。その際、前後編に収まらないようならば前中後編使ってでもじっくり描いていただきたいのでよろしくお願いします編集さん!


 おっと、既に見せ場が別のフェイズに移っているので書き忘れるところでしたが、エレクトさわるさんの『PANDRA―白き欲望 黒の希望―』も憑依状態が続いてるんですよね。女の快感を味わう展開にこそならなかったものの、レイリィのギャップが大きくて非常に楽しませてもらっております。人工的に作ったとはいえ娘のような立場の少女を乗っ取っているわけで……興奮せずにはいられません。
 そうでなくともこのシリーズは洗脳や触手など好みの要素が多く、かつ作画も素晴らしく作劇的にも過去作品の数段上を行くものになっているので、どんな結末になるのか楽しみですよ。2巻も絶対買います!

2010年12月22日

上質のTSエロ漫画がたっぷり!『トランスガール−変質系少女−』

 『コミックアンリアル』を中心にTS系エロ漫画で活躍されていた砕骨子さんの作品群が、待望の、た・い・ぼ・う・の単行本化――――っ!!
 こんな日が来てくれるとは……! 望外の喜びってやつですよこれは!

 砕骨子『トランスガール−変質系少女−』(アンリアルコミックス)

 なにしろ、TSが好きでなければまず描けない作品群を商業誌で描かれ、サイトや同人誌でもオリジナルのTSエロ漫画を発表されていたのです。まさに理想的なTSエロ漫画家!と砕骨子さんに期待せずにはいられませんでした。
 しかし、『コミックアンリアル』の方では2008年6月のvol.13以降作品が載ることはなく、コミケへの参加もなくなり、サイトも消えてしまいました。
 最早単行本収録分の作品が集まるかどうか以前の問題。今後の創作活動自体、絶望的なのでは……と不安にもなろうというものです。
 単行本が出ないのなら切り抜きを見せるしか!とオフ会に「Long Way Home」(前・後編)や「トランスガール」を持って行って、こんな作品があるよと教えてましたよ。
 ここに来て突然の単行本化の報には心底驚きましたとも。
 いやあ……この日が来て本当に良かった。


 さて内容ですが、収録1作目の「Long Way Home」(前・後編)は憑依モノ。
 意識下のタイムリープにより過去の人間に憑依できる主人公は、幼いころの自分が憧れていた近所のお姉さんに憑依。過去の自分自身を誘惑して犯してしまいます
 この時点でもう、TSに興味のない人からは出てこない発想でしょう!
 憑依好きな人の中には、「かつての憧れの女性に憑依」というシチュエーションを妄想した人、そこそこいると思いますけどねっ。ええ自分もそうですとも。
 しかも違う時代に移動することによって、入れ替わりHとも違う正真正銘の自分自身とのセックス、という倒錯的な状況を作り出しています。ゆすらさん大喜び!
 主人公はその後も、女性に乗り移ってはあどけない少年を犯すという憑依セックス塗れの生活を送ります。なんて羨ましい……!
 しかし、いつものように女性に憑依した主人公が少年たちを物色していると……。
 この後の倒錯度はさらにもの凄いことになっています。結構ダークですのでご注意を(^^;

 次に収録されている「トランスガール 変質系少女」は王道的な変身エロ。
 女嫌いの少年が夢魔の力で女の子に変えられてしまい、女性専用車両を避けて乗った電車で集団痴漢に遭ってしまいます。
 最初っから受け気質の少年じゃなくて、強気で女嫌い(=自分が女になったことも否定したい)ってのがポイント高いですね!
 そう、こういう子が堕ちていくから面白いのです。元男って設定の娘が犯されてりゃ良いってもんじゃないんです。
 理想的な変身系TSエロと言えますね。

 単行本描き下ろしの「バーチャルファイターマキ」もTSモノ。
 こちらは格闘ゲームの世界に取り込まれ、女性キャラになって犯されてしまうものです。
 内面の男らしさの描写に加えて、体の自由がきかない状態で女の快楽に溺れさせてしまうというのが素敵ですね。

 
 3作ともTSのツボを押さえた素晴らしい作品。
 エロ漫画におけるTSモノを語るうえでは絶対外せないと言えるでしょう。
 中でも女に憑依する主人公がセックスに積極的な「Long Way Home」は希少さ、倒錯っぷりと二重の点でイチオシです。

2010年09月16日

『コミックアンリアル Vol.27』に憑依モノ2本!

 今月発売された『コミックアンリアル Vol.27』がやってくれましたよ!

 特に「ぱられる! リキュアたん」の第10話が素晴らしい。
 様々な魔法アイテムを使って特殊なエッチをしていくシリーズなのですが、今回使われた道具というのがなんと――
 意識転送ケータイです!

 説明しなくてもわかるだろう? 効果は君たちが思い浮かべた通りだ!
 主人公はこのケータイから女の子に電話をかけ、その子の身体を乗っ取ってエッチなことをしようというのです。
 ひゃっふー! ネットのTS小説ではしばしば見られる憑依派垂涎のこのアイテム、ついに商業エロ漫画でお目にかかることができるとは!

続きを読む

2010年05月31日

並ならぬ説得力を持つTSモノ「境目のない世界」第9話

 いよいよ杜前くんに再選択の日がやって参りました!

 『ペンギンクラブ』7月号には、久々に幾夜大黒堂さんの「境目のない世界」(第9話)が掲載。
 待った甲斐のある、実にクオリティの高い内容です!

 冒頭にも書きましたとおり、肉体の変化と移植用臓器の準備が順調に進んだ杜前くんに、いよいよ手術の日がやってきます。
 この作品は世界観がきちんと作られているので、手術の日前後の描写にも凄く現実味があるんですよね。
 わたしに専門知識はないんで正確さまでは測れませんが、「科学技術による完全な性転換が実現している世界」に説得力を持たせるため、並ならぬ力が注がれていることがわかります。エロを入れる関係もあってページ数の制約が大きいエロ漫画でここまで描いているのは凄い!

 その上で! エロもまた凄いんですよ!
 完全な女の身体を手に入れた杜前くんと、男の身体を手に入れた鷹谷さんのHシーンは必読ものです。
 かつてここまで丁寧に表現されたTSエロがあっただろうか?
 これは単なるTS好き(特に男性)にはなかなか描けないでしょうね……。冷静な視点と、経験したことのない感覚を想像する妥協なき努力、それらが結実した素晴らしい内容になっています。
 
 この作品を読まずにTSエロを語るなかれ、と言ってしまって良い。
 完全なものとはいっても、「手術による性転換」でTSの美味しさは表現できているの?と不安に思っている方も少なくないかもしれません。
 ですが、そこはまったく問題ないと保証しましょう。

 また、「魔法みたいにご都合主義的なのじゃなくて、もっと説得力のあるTSモノが読みたい」と思っている人には全力でオススメしたいですね。

続きを読む

2010年03月24日

感覚リンクで快楽漬け「DOLL−後編−」

 着せ替え人形を脱がすのが好きだったという柚木N’さんの変則TSモノ後編です。

 柚木N'「DOLL−後編−」(『コミック・マショウ』5月号に収録)

 着せ替え人形「リナちゃん」そっくりの女の子に変身してしまった主人公は、「リナちゃん」のファンだという青年の自宅について行ってしまい、案の定襲われます。
 青年が持っていたリナちゃん人形と感覚等がリンクしていることに気付き、戦慄を覚える主人公ですが……。


 今度は青年が人形を着替えさせたところ、主人公の服と髪型も変わってしまいます。
 さっき陵辱されたばかりなのに、憧れの衣装に着替えられて喜ぶ主人公。
 そこで喜んじゃうなんて「お前は俺か」と突っ込みたくなりますね(笑)
 
続きを読む

2010年02月25日

手法と表現力に感心!「姉×チェンジ×弟」

 これを褒めないわけには!
 感心できるところが多くて、語らずにはいられない作品ですね!

 堀博昭「姉×チェンジ×弟」(コミックメガストア4月号)

 タイトルでわかるとおり、姉と弟の入れ替わりモノです。近親モノOKな人は是非雑誌購入すべきかと。
 それ以上のことは何を話してもネタバレになるので格納いたしますが――



続きを読む

2010年01月23日

着せ替え人形そっくりの姿に『DOLL−前編−』

 昨年末に「今度はTSモノ!」と伺ってから、ずっと楽しみにしておりました。
 ガチのTS好きエロ漫画家さん、柚木N'さんの新作です。

 柚木N'『DOLL−前編−』(『コミック・マショウ』3月号に収録)

 小さい頃女の子の着せ替え人形が好きだった主人公は、部屋の整理中に、お気に入りの人形「リナちゃん」を久々に発見する。
 人形を枕元に置いて眠り翌朝目覚めると、彼は「リナちゃん」そっくりの少女に変身していた。
 理想の女の子の姿になれたことに気を良くして、街に出掛ける主人公。そこでリナちゃん人形のことが好きだという青年に会い、彼の家について行くと……。


続きを読む

2010年01月05日

女になった先輩が語る男女の違い!「境目のない世界」第7話

 幾夜大黒堂さんの「境目のない世界」。『ペンギンクラブ』2月号に掲載された第7話が凄かったので優先的に記事アップですよ!

 第5話感想記事の時点で「再選択クラスの方針からして、今後「肉体変化に先行した異性装」ネタも出てくるかも?」と書いていたのですが、そのものずばりが来ましたね。
 異性の振る舞いに慣れるため、異性の制服を着て過ごすカリキュラムに突入です。
 「その格好で街まで行って異性の服を買い、レポートを提出する」という課題も出されます。おおう、早乙女美咲研究所っぽい。
 男子陣は女子陣から「スカート気にしすぎだって」「猫背はやめっ」などのアドバイスを受けたりしながら街へ。

 ――とまあ、ここまでは想定内だったんですよ。

 びっくりしたのは、1話で登場した和泉先輩(性別再選択済み)が登場してからの展開――いや、内容の濃さですね。
 この先の身体の変化に興味津々な杜前くんに、「女性の肉体への変化」についてかなり詳しく教えてくれます。
 ホルモンのみならず、ナノマシンやiPS細胞技術を用いた肉体が、いかに完全に変化するか。
 そして、女性へと転じた身体がどういう感じ方をするのか。特に、男に抱かれる感覚がどういうものなのか。

 男と女の感覚の違いというのは、TSモノを描くうえで常に難題。現時点では性別の壁を行き来できる人間がいない以上、どうしたって伝聞と想像力頼みになります。
 そして想像には限界がある。
 エロシーンを描くことで、ある程度イメージを伝えることはできるのですが……。
 ここで敢えて! 「境目のない世界」では極力言葉を尽くして語っているのが凄い!
 引用はしないので、実際に買って読んでもらいたいところですね。
 かなり難しい部分なのに、ここまで深く踏み込んで描いていただけたことに驚きかつ感謝です。

 正月から気分が盛り上がってまいりました!

2009年12月02日

性再選択前の異性擬似体験『境目のない世界』第6話

 多喜本ぉーーーーっ!!
 君には失望したぞ!(笑)
 
 『ペンギンクラブ』1月号に掲載の、幾夜大黒堂さんの手による「成人後、性別を再選択できる世界」の物語は第6話目。
 今回は、五感に錯覚を与える装置を使って性再選択後の感覚を疑似体験させる、という再選択クラスの授業を巡るお話。
 女性化希望の男子が体験させられたのは……生理と出産。

 これはキツい!(汗)
 多喜本くんがリタイア宣言をしてしまったのは、このせいです。
 杜前くんはそれでもはっきりと継続を宣言していて、魚住くんは辛そうにしながらも色々考えている様子。
 ……っていうか、男子の志望者何人生き残ってるんでしょう(^^;

 なるほど確かに、心の準備をさせるということと、面白半分に再選択をしたがる人間をふるい落とす、という点で有効かもしれませんね。
 まあ、経験させるのは生理と、せいぜい破瓜の痛み(特に痛い人バージョン)で充分な気もしますけれど。
 出産となると、生まれついての女性でも数十年経験しないままだったりするわけで、皆が覚悟を持って生きているわけでもないと思いますし。
 ……ふと思ったんですけど、年頃の女の子に、出産の疑似体験を強要したらどうなるんでしょうね?
 十月十日の後ならともかく、いきなり痛みだけ先に経験させてしまったりしたら、出生率が激減したりして(^^;
 (いや待てよ、いずれ体外妊娠体外出産とか――って、そこまで考えてどうする)
 それとも、男性と女性とでは、痛みの受け取り方が違ったりするんですかね。そういう説もあるにはありますけど、快感の違い同様、真相がわからないもので。
 
 なんだか話が逸れてきてしまいましたけど、こういう「実現可能かもしれない世界」のお話を読んでいると、ついつい色々考えてしまって面白いですね(^^)
 ま、出産の痛みを知っていてなお、女性になることを選んだ人間というのは、そう簡単に自分の選択を後悔しない、揺るがない強さを身に着けているかもしれませんね。

 
 頭に浮かんだことを色々書いてしまいましたけど、第6話のメインは男子ではなく女子の方だったりします。
 こちらの疑似体験はだいぶ楽だったようで、男が欲情する感覚から射精までを体験したようです。
 む、むむ?
 そ、そうか。男性になりたい女性が男性になった場合、肉体的に辛いことって……特にない、んだなあ。
 ただ、父親を含む複数の男性からの性暴力から逃げてきた少女・嵯蔵晴子には強烈な刺激になってしまったようで……。

 うん、男性が女性にぶつける暴力的な性欲、というものを肌で知っている人間だと、その体験に引っ張られてしまうことはあるかもしれませんね。
 自分がやられてきたことなだけに、自分がやってしまうこともリアルに想像できてしまうというか。
 無事、彼女がその呪縛から解き放たれる日は来るのだろうか。




 以下蛇足。
 女子が男性の性欲を擬似体験したのなら、男子が女性の性欲を擬似体験させられる授業はあるのかなー、とか。
 いや、そんなの機械使わなくても脳内で充分ですけど(爆)
 でも流石に女性の快感までは脳内再現できませんから、授業でやってくれると思いたいね!とか。
 あと、女になるために出産の疑似体験が必要だと言われた場合、わたし自身は文句言わずにやってみます。耐えられるかどうかはやってみなけりゃわかりませんし。
 妊娠出産には興味がありますしね。
 不安なのはむしろ、それにともなう各種リスクの方かなあ……。あと育児。

2009年09月09日

一足早く女の子の格好「境目のない世界」第5話

 更新はできてますけど、微妙な体調が続いているので、各種レスポンスが滞りがちになっています。ご容赦ください。
 体調不良の原因が全然わからない……。
 極端に悪いわけでもないので、気合で乗り切るしかないのかなあ。


 書くのが1週間以上遅れてしまいました。
 『ペンギンクラブ10月号』掲載の「境目のない世界」第5話。

 予告で、今回は女装ネタだと知っていたので「月夜眠さんの『メタモルフォーゼ』みたく、肉体が変化する前から異性の服装で過ごさせる教育方針なのかな」とも思いましたが、どうやら親御さんの気が早かっただけのようです(笑)
 杜前くんは小柄で可愛いので、女装しても違和感のないタイプですね。
 今回は個人的なケースでしたけど、再選択クラスの方針からして、今後「肉体変化に先行した異性装」ネタも出てくるかも?

 ところで、登場キャラの性転換後の姿って、どんな風になるんでしょうね。
 杜前くんなんかはほぼ変わらないでしょう。髪を伸ばすとさらに良さそう。。
 多喜本くんも元々容姿が整っているんで、かなり可愛い娘になりそうです。しかもエッチ好きな!
 1話から登場している魚住くんがどうなるのかは、ちょっと絞りきれないところがあります。アフターが一番気になるやつかも……。

 不安があるとすれば、一般層に引かれる可能性を考慮して、完全な性転換まで辿り着かないかもしれないことですね。
 第1話以外で性転換後のキャラが登場していないことも、その表れかもしれません(わたしは先生も元男だったりしないかな〜とも考えますけど)。
 ただ、最近は一般層にもTSキャラ・シチュエーションがわりと浸透し始めていますし、是非きっちり転換後も描いていただきたいところ……!
 (さすがに肉体変化の過程はすっ飛ばさないと危険だと思いますが。物語を描くうえで支障がなければ……)
 応援か。応援が必要かっ。


 第5話ラストでは怖れていた「招かれざる客」が現れましたけど、思わぬキャラが活躍。
 ……ううん、前から思ってましたけど、エロ漫画家の描くアクションシーンって迫力ありますよね。
 やはり、普段から肉弾戦を描かれているからでしょうか(笑)
banner4.jpg