2012年02月24日

西尾市議会と中日新聞の消防団バッシングが招く、地域防災の崩壊

 このブログでは普段と毛色の違う、しかも長大な記事となりますが、重要な件につきご理解いただきたいと思います。

 2月22日、中日新聞朝刊に目を疑うような悪質な記事が掲載され、全国の消防団員から戸惑いと怒りの声が上がっております。

「西尾の消防団、公費でコンパニオン代」
(↑新聞紙上では団員を擁護する意見も併記されていましたが、公式サイトの記事は批判的な論調の文章しか掲載されておらず、そちらが中日新聞の公式見解であると判断いたします)

 さらに夕方には、以下の記事がアップされました。
「西尾の消防団、震災翌日も公費で宴会」

 はっきり言いましょう。
 何が問題なのかまったく理解できません。
 消防団の実態についてまともな取材を行っていないことは明白であり、実に劣悪な記事であると言えます。
 公務員叩きもここまで来たか、世も末だなと思わずにはいられません。
 おそらく、運良く消防団に一切の関わりを持たずに生きてこられた人(特に都会の住民)は記事に同調して「けしからん!」と考えてしまうでしょうから、詳しい解説を行います。

・消防団員の身分
 まずは基礎知識から。消防団員は「特別職の地方公務員」です。
 しかし、「公務員=相応の給料をもらっている人間あるいは特権階級」ではありません。
 「消防団員は特別職の地方公務員である」というのは、何か特別な権利を有しているという意味ではなく、むしろ一般民間人よりも多くの制約と義務を課されているという意味です。
 しかも消防団というのはそれが本職なのではなく、他に仕事を持っている人間が空いた時間で、プライベートを削って参加する仕事なのです。

・消防団員の処遇

 記事中では「団員報酬(年間1人5万5千〜14万3千円)」と書かれていますが、これは実に怪しい数字です。
 というのも、金額に幅がありすぎるからです。
 例えば千葉県四街道市の消防団員報酬(年額)は、団員が3万2千円、班長が3万8千円。
 14万円以上ももらえるのは、団長だけです。

 これで「年間14万円も貰っている団員がいる」というのは、平社員と管理職の給料を並べて語るようなもので、実に悪意のある、または無知を曝け出した記事であると言えるでしょう。
 わたしの想定よりも記者が愚かだった場合、年間活動報酬と退団金を混同している可能性もありますね。
 また、横浜市では団員2万円、班長2万1千円、団長ですら5万円。雀の涙とはこのことです。

上ではかなり好意的な推測を述べたのですが、この「年間1人5万5千〜14万3千円」という記述には、その元となっている可能性の高い文書が存在します。
 西尾市議員・鈴木規子がばら撒いているビラに、まったく同じ数字が書かれているのです。
 消防団に対する悪意に満ちた品性下劣な文章であり、最早怪文書と呼べるレベルです。
 中日新聞の記者は、この文書だけを見て他の取材をせずに記事を書いたのではないか?と疑いたくもなります。

・消防団員の労働量の実態

 消防団の主な活動のひとつに、「操法大会に向けての練習」があります。
 操法大会とは、ポンプに布ホースと筒先を繋ぎ、実際に送水を行って的を倒すまでの速さと正確さを競う大会です。ここで身に着ける動作・操作は実際の消火活動でも必要とされるものが多く、消火活動訓練的な意味合いを持っています。
 2010年11月23日にNHK総合で放送された「火を消すだけじゃない 消防団の底力」という番組が良い出来だったんですが……ネット上で公開されてませんかね?
 まあ、こちらのサイトで「操法」の詳細を確認してもらうと良いでしょう。
「e‐カレッジ 防災・危機管理」
 この練習量ですが、早朝または夜間1〜2時間の練習が、緩いところで年間30日程度。厳しいところでは100日をゆうに超えます。

 さらに、毎月1〜2回、休日を使った消火設備等の点検業務。
 毎月19日の防火PR(半鐘を鳴らしながら消防車が近所を回っていますよね。あれです)。
 秋・春の火災予防週間(↑を一週間やるってことです)。
 年末3日間の夜警(19あるいは20時〜0時まで拘束。朝まで拘束の団もあるかも?)。
 火災出動(夜中でも叩き起こされ、平日であれば仕事を休まされる場合も。また、プロの消防隊にも活動限界があり消火後すぐさま撤収してしまうので、残火監視は消防団の仕事となります。夜間に火災が発生した場合、翌朝まで寝ずの番をさせられることもあります)。
 台風・地震などの災害に対応した出動。
 地域行事への参加。祭の警備。出初式の階梯操法(当然練習もある)。
 忙しい月ですと、土日の半分以上が潰れることもあります。
 本職と消防団活動の板挟みとなり、精神を病んでしまう人もいます。

 さあ、活動報酬と労働量の実態ををざっとお教えしました。ここで問います。

 あなたは、この条件で働きたいと思いますか?

 これでも「無償ではないのだからボランティアではない。文句を言わずに働け」と言えますか?

 しかも、消防団員は頻繁に命の危険に晒されます
 東日本大震災で多くの消防団員が殉職されたことは記憶に新しいと思います。雲仙普賢岳の火砕流でも、危険な地域に無理矢理侵入したマスコミを連れ戻そうとした団員が巻き添えになって殉職されました。
 しかし「あれらは特別な例だ」と思っている人はいませんか?
 消防団員の殉職は、激甚災害指定クラスの災害以外でも容易に起こり得ます。
 例えば台風・豪雨による増水。伝聞ですが、実話です。
 堤防上で水位の監視を命じられ、暴風雨の中、川岸で監視。当時は情報が錯綜していてわからなかったが、解散後、実はある地点で冠水寸前になっていたことが判明。
 もし、もう少し雨が強かったら……と、団員は血の気が引いたそうです。
 また、うちの近所でも住宅火災が発生したことがあるのですが、あたり一面に白い煙が立ち込め、視界はほとんどゼロ。煙のせいで喉が痛く、まともに呼吸もできない。
 そんな環境で、消防隊員・消防団員の怒号が飛び交っていました。

 さて、もう一度質問です。

 消防団員の報酬は、その負担に相応しい額ですか?
 命に見合った金額ですか?


 勿論、公務中の負傷によって障害を負った場合は見舞金が支払われ、殉職した場合は遺族に弔慰金が支払われます。そのための共済制度があります
 (※東日本大震災によってあまりにも多数の殉職者が出たため財源不足となり、弔慰金の額は引き下げられました。)
 しかし、当人にとっては死んだらおしまいですよね。
 報酬を受け取れるのは、生きている間だけなんです。
 地域住民は、消防団員が生きている間に慰労するべきなんです。

・西尾市消防団員は非難されるべきか?

 ここまで理解したうえで、中日新聞の記事をもう一度読んでみましょう。
 ……西尾市消防団員の金の使い方は、非難されるべきものですか?
 彼らには、日々の活動を労われる権利があるのではないですか?

 それに、厳密に「公金」から遊興費が出たとは断定し難い部分があります。
 記事中にはこう書かれています。
「100人分の団員報酬(年間1人5万5千〜14万3千円)と、出動1回ごとに1人2800円支払われる手当の全てを慣例で団がプールしていた」
 ……これって「公費」でしょうか?
 一度団員の懐に入ったお金ですよね。それって私有財産じゃありませんか?
 自主的に集めて、共同で管理していた。そのお金は、当然団員が自由に使って良いんじゃありませんか?

 何故共同管理していたのか理解できない人もいるかもしれませんが、推測は容易です。いやまあ、現役団員からの証言ももらっているのですが。
 簡単な話、幽霊団員対策です。
 活動報酬は団員個人の口座に直接振り込まれるため、出席率に関係なく等額受け取ることができます。
 しかしこれでは、名前だけ登録して活動に参加しない団員、忙しくて滅多に参加できない団員まで金を受け取ることができ、不公平が生じます。
 そこで、活動報酬が振り込まれ次第回収・共同管理することで、消防団活動に参加している者のみが正当な恩恵に与れる環境を構築するのです。
 激務の対価で飲み食い……いったい何が悪いんでしょう。

 こう言う方もいるかもしれません。
「消防水利管理費名目になっているのだから、助成金を遊興費に充てたのだろう」と。
 ならば返しましょう。だからなんですか?と。
 何故助成金を遊興費に充てるような事態が発生するのか?

 答えは簡単、金が足りないからです。

 日々の活動に伴う飲食代・備品代などで、団員活動報酬はあっという間になくなってしまいます。なにしろ雀の涙ですから。
 でもそれでは、消防団員は必要経費しか受け取れていないのと同義ではありませんか。
 頑張ってくれた団員たちを労い、新たに入ってくる団員を歓迎する。その費用はどこから捻出すれば……。
 これ以上は言わなくても理解できますよね。

 「それでも公金である以上、遊興費に充てるのは問題だ! もっと厳格に管理するべきだ!」
 と堅苦しい理想を主張するヒトもいるでしょう。
 ならばこう返します。

 そもそもの制度がおかしい、と。

 団員を労うのに充分な、負担に相応しい金額を最初から支払っていれば良いのです。活動報酬を増額すれば良いだけです。
 そのうえで助成金を打ち切るのなら、誰も文句は言わないでしょう。

 現行制度のもとで厳格な資金運用を強要するのは、地域防災の重要な柱のひとつである消防団員を無用に苦しめるだけの愚策でしかありません。

 「震災直後に宴会を開くのは不謹慎」ですか?
 一応相手をしておきましょう。というか、繰り返しになるのですが――
 消防団員は公務によって死ぬかもしれないんですよ?
 東北の犠牲者を他人事だと思っているから宴会を開けるのではありません。「明日は我が身」だとわかっているから、生きているうちに少しでも楽しく過ごすのです。
 愛知県は、東海地震が起これば甚大な被害が出ると予想されています。当事者意識など、無いはずがないではありませんか。
 「津波注意報発令中」?
 記事中に「災害対策本部解散後」って明記されているじゃないですか。
 あれですか、あなたは仕事上がりの飲み会や晩酌も一切禁じられるのが正義だとお考えですか。でしたらもう話が通じませんので、どこかわたしの目の届かないところへ行ってください。


・消防団員の冷遇は、地域の防災能力を著しく損壊させる。

 キツくて危険で責任ばかり大きくて、割に合わない仕事。
 実質ボランティア。

 こんな消防団活動を、好き好んでやりたがる人間なんてそうそういません。
 ならば何故参加するのかと問えば、こう返ってくるでしょう。
「この地域に住んでいるからだ」と。
 義務感・正義感・善意・しがらみ・諦め。そういった想いによって
「嫌なことも多いけど、まあ仕方ない。やってやるか」
 そうやって参加し、なんとか楽しみを見つけていくのが消防団活動です。

 しかしですね……義務感で自分たちを律するのにも……冷遇にも……限度ってものがあるのですよ。

 サービス残業への批判、最近特に盛んですよね。
 どうです? 消防団活動。サービス残業と似ているとは思いませんか?
 時給換算してみて、どう感じられますか?
 やりたくないって、思いませんでした?
 その時間で最低賃金のバイトやった方がマシだって思いませんでした?

 そんな実情と世相の変化が合わさり、消防団員の数は年々減少と高齢化の一途をたどっております。
 今後も地域防災能力を、消防団を維持したいのならば、待遇の改善が必要になってくるでしょう。東日本大震災によって、防災能力の向上は日本中で急務となっているはずです。その一環としても、対応が必要でしょう。
 しかし驚くべきことに、愚かにも、西尾市は23日、消防団交付金の廃止を決定しました
 最早、西尾市消防団の崩壊は免れえないのでは、というのが自分の予想です。彼らが今後すべての活動をボイコットし、あるいは一斉退団して自ら消防団を事実上の廃止に追い込んだとしても、それを責める気はありません。

 さらに警戒すべきは、この愚挙が中日新聞によって連日報道されていることです。それもあのような低劣な記事で。
 もし今後、この件が各地に飛び火し、消防団の待遇悪化が相次いだとしたら……。
 多くの消防団が存続不可能となり、地域防災能力が著しく低下する恐れがあります。


 それを防ぐために、今回この記事を書かせていただきました。
 皆さん、もっと消防団の実態を知ってください。
 ネットで調べるだけでも具体的な数字が、一次資料が大量にみつかります。
 身近に消防団員がいる方は、直接実情を教えてもらってください。
 マスコミの垂れ流す偏った情報に騙されないでください。
 そして、皆さんの地域の消防団員を、どうか支えてあげてください。


 最後に、言わせていただきます。
 地域防災能力を削がんとする西尾市議会、及びそれを後押しした中日新聞。

 両者を「公共の敵」として、

 
声を大にして非難いたします!!

 絶対に許せません!

 
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2012年02月21日

「Teiresias」は『ツイてる勇者さま!』を応援します!

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 この作品を応援しなければ、自分は自分でいられない。自分は自分を許せないっ……!

 狩野景『ツイてる勇者さま!』、2012年2月21日、あとみっく文庫より発売予定!

 やってくれますね狩野景さんーーーーっ!!
 キルタイムがTS押しに舵を切って! 狩野景さんのTSモノにGOサインが出て、変身モノ出して変身モノ出して入れ替わりモノ出して、ここでついに! 満を持しての!
 憑依TSモノ来たーーーーっ!!

 しかも「倒された魔王が女勇者に憑依」とか!
 常時乗っ取りっ放しじゃなくて、好きな時だけ身体使ってパーティーメンバーとエロいことするとか!
 最高! 最高すぎる! もう今から興奮と妄想が止まらない!

 ちょっと諸事情あって『換身の騎士アルベルト 淫靡な魔女と入れ替わった肉体』(二次元ドリームノベルス)発売直後の記事更新タイミングは逃してしまったんですが、あれがまた素晴らしいシチュエーションとクオリティでしたからね。
 (連載1話目感想はこちら)
 高潔な騎士が邪悪な魔女と身体を入れ替えられ、しかもその肉体は魔女本来のものではなく過去同じく入れ替えられた罪なき少女のものだったりして、自分自身の肉体に犯され、自分のことを魔女だと思い込んだ仲間たちからさんざん嬲られ、さらには肉親とも関係を持ってしまい――
 屈辱感と倒錯感と背徳感に責め苛まれながら悦楽に蝕まれ堕ちてゆくさまは読み応えがありましたねえ。
 狩野景さんのTSモノは新シリーズになるほど「TSモノとしてのクオリティ」がアップしているように思われますので、最新作でしかも憑依となればそりゃもう期待しちゃいますよ?!
 期待しちゃって良いですよね?
 あああ待ちきれないいいいいいいいいいいいいい!

 (※記事作成日:2012年2月7日)

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2012年01月14日

これが「オーバーリズム」なのか?!『戦姫絶唱シンフォギア』

 冬期アニメは『偽物語』『戦姫絶唱シンフォギア』『あの夏で待ってる』『モーレツ宇宙海賊』『探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕』『輪廻のラグランジュ』あたりを「優先度・高」として視聴予定。あと『未来日記』と「グラン・レース」の惨劇を描いた11話が素晴らしかった『銀翼のファム』も視聴継続ですね。
 いやー最近は観るの絞るのが大変ですね! 今期も豊作すぎですが、1話観た中でぶっちぎりでハマっているのは――

 『戦姫絶唱シンフォギア』です!

 第1話「覚醒の鼓動」はもう5回観ましたしOPテーマ曲は即CD買ってフルバージョンをそらで歌えるようになりました。
 なんでこんなに自分の琴線に触れまくるんだこのアニメ……!

 あ、ただしかなり人を選ぶと思います。自分みたいに「超面白い!」と思うか、「わけがわからない。合わない」と思うかにはっきり分かれるでしょう。
 だってこのスタッフ、趣味全開で作ってます! おそらく今後も「作りたいものだけを全力で作っていく」方針じゃないかという予感がします。果たして自分は最後まで振り落とされずにいられるのだろうか?
 でも現時点で自分にとっては超絶面白いので、そのままガンガン突っ走っちゃってほしいところです。


・「シンフォギアにおける歌」

 シンフォギアを観た人の反応に「マクロスっぽい」というものが多数見受けられます。
 確かに、「アニメと劇中曲の関係」、パッケージングという点では似ているでしょう。多分今後『娘たま』みたいな形でアルバムが発売されたりするでしょうっていうかしてくれないと困ります早く買って歌えるようになりたいんで!
 
 しかし「劇中世界における歌の役割」となるとだいぶ違うんじゃないでしょーか。
 自分の認識だと、マクロスにおける歌はあくまで「士気に影響を与える」ものです。「戦場で歌う」ことはあっても、「歌ったら敵機が爆発四散した」とか「銃やミサイルの威力が上がった」ことはありませんよね? あったら教えてプリーズ。
 
 シンフォギアにおいては、「歌うこと=実際に戦闘を行うこと」。歌わなければ使えない戦技がいくつもあるんです。

 その観点でいうと、近いのはむしろ『ハーメルンのバイオリン弾き』における「魔曲」じゃないでしょうか。クラシックの曲をバイオリンやピアノで演奏をすることによって発動するあれです。
 「魔曲」をアニメで実現するのは大変だったでしょうねえ……。原作である漫画だと、曲名さえ書けば良いのですよ。だから「火の鳥」とかを得意技にできる。
 ところがアニメとなると、場面の雰囲気に合っているかどうかだけでなく、「ほんの数秒でもなんの曲かわかる」必要があるのです。流しっぱなしにできる支援系・操作系の曲ならばともかく、即効発動する攻撃魔法的な曲となると、使える曲はかなり限られてきます。その関係か、得意技が原作とは違ったりするんですよね。
 原作ファンとしてはアニメ版『ハーメルンのバイオリン弾き』には色々と言いたいこともあるのですが、少なくとも「アニメと音楽」の関係においては、あの番組は相当頑張っていたのではないかと思います。

 歌ってるキャラが無防備という違いはありますが、「アルトネリコ」って連想はまあ有りですね。自分はプレイしてないんで詳細は知りませんが、あれも戦闘と詩が直結してるそうですし。 (志方あきこファンなので、CDだけは1枚持ってたりします)
 

 でもこう言いたい!
 自分の観測範囲に置いてはいまだに同様の指摘をしている人はいないのですが――

 シンフォギアにおける歌の扱いは、川上稔の小説群における歌の扱いに非常に近い、と。

 最近は『境界線上のホライゾン』が脅威のクオリティでアニメ化されたこともあり、新たに川上稔を知った人もいるでしょう。
 境ホラの中でも「通し道歌」を歌いながら戦闘を行うシーンがあり、印象に残っている人も多いと思います。が、川上稔の小説と歌の関係はそれだけに留まりません。
 旧来のファンは熟知していることと思いますが、前シリーズである『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル』や『都市シリーズ』においても歌が重要な役割を果たすことは多く、また作者あとがきでもBGM指定がなされるなど、相当音楽を意識しながら執筆されているのは確実。
 中でも歌と戦闘が直結しているのが、都市シリーズでも比較的初期の作品、

 『奏(騒)楽都市OSAKA』です。

・歌を歌えば必殺技発動!

 『奏(騒)楽都市OSAKA』には「神器(リズム)」と呼ばれる戦技が登場します。
 音楽に個人固有の詞(ことば)を乗せ、歌うことによって発動させます。「左神器(ワインドリズム)」は短音なのであまり「音楽」という感じではありませんが、「右神器(オーバーリズム)」と呼ばれるものはモロに歌です。
 作中の描写はこんな感じですね。

 「竜帝! 雷神起動!」
 叫ぶなり、竜帝が全身から応えて吠えた。
 謳!
 金属の義腕が装甲を震わせて咆哮する。一定音律の振動は神器と同じ音楽を容易く生む。
 竜帝が謳う叫びにあわせ、妙子は自分の詞を唄った。
 雷をを呼ぶ叫びの歌を。

 Nobody middle.
  There're no live and die too.
  Everything is ruin or arrive.
  No one. No one. No one…….

 竜帝がその肩から、拳から、爪からも青白い放電を放った。

 (『奏(騒)楽都市OSAKA』上巻P182〜183より)
  



 自分にとって、「歌うことによって戦闘」となると、真っ先に頭に浮かぶのがOSAKAにおける右神器なのです。
 だからシンフォギア第1話で奏が歌いながら変身、戦闘を行い、戦技を繰り出すのを観た時には「右神器(オーバーリズム)だと!?」と驚愕・歓喜せずにはいられなかったのです。
 まさかこんな演出をやってくれるアニメが出てくるとは……! 「魔曲」でさえ相当大変だったと思うのに歌ですよ!?


 まあ、最終的に何が言いたいのかといいますと――
 『戦姫絶唱シンフォギア』を面白いと思った人は(古いから入手難度高そうだけど)『奏(騒)楽都市OSAKA』を読んでみてほしいし、『奏(騒)楽都市OSAKA』が好きな人には『戦姫絶唱シンフォギア』を観てみてほしいってことです(^^)

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2012年01月01日

謹賀新年

 皆さん、あけましておめでとうございます。

 何から書き始めようかって悩むくらいにブログを放置していました。
 いやー昨年はちょっと色々ありまして……転職とか、半ボランティアな公務の責任&仕事量が増大したりとか、病気療養とか……。
 一時期twitterでも発言頻度が激減してたのは最後の関係です。
 最近はだいぶ元気になりました、が、「再開宣言をしたブログは長続きしない」ともいいますので、あえて更新再開宣言はしないでおきましょう。
 気が向いたら書くかもね、程度で。

 最近は3℃さんのブログをチェックするのが日課なnekomeでした。
 
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2011年08月07日

C80 TS系サークル情報

 よろしければご活用ください。

1日目(12日 金曜日)
 
 東ヘ−3a「アレなサークル
  神のみ桂馬in結本。

2日目(13日 土曜日)

 東T−19b「夜のひつじ
  TSライトヴィジュアルノベル『親友が美少女になって帰ってきた。』

 東U−13a「夢見奏
  『ふたば☆ちゃんねる3』

3日目(14日 日曜日)

 東エ−1b「幾屋大黒堂
  『境目のない世界 第8.53話』

  『境目のない世界』全話収録、『性転換教室』単行本も10日発売です!

 東キ−20a「発条式眼鏡
  オリジナル18禁憑依漫画

 東コ−56b「砕骨子
  『トランスガール』の砕骨子さん、コミケにも復帰!

 東フ−33a「みけねこ屋

 東ヘ−52a「H2物置サイド」
  『アンシーズ』の宮沢周さん。アンシーズ番外編的な小説?

 東ペ−5a「行き当たりバッテリー
  『魔王様げ〜む!』の渡島健康さん。全年齢向け憑依小説。

  東ぺ−5b「心的外傷」
  オリジナル小説とのことですが現在入院中。参加不可能やも。

 東ぺ−6a「ゆっこの不思議な部屋

 東ぺ−6b「BoyChangeGirl
  『
もし冴えない野球部員の俺が美人マネージャーと入れ替わったらとりあえず揉むよね?』
  突発シュタゲTS本も有り。

 東ぺ−7a「高居通信直販部

 東マ−41b「味噌一番
  石山さんのサークル。シュタゲTS本。

 東ム−54b「民輝書房

 東ヤ−14b「ハイスイノ陣
  いつものリトバス理樹TS本。

 東ル−8b「亡者
  アイマスDSの涼、分裂TS本。
  『とある見習い魔法少年の日常』はわたしも大好きです、ええ。

 東L−29b「重力天使」
  姫宮怜理さんの『紅白黒色2』が委託されています。
  ご本人のサークルではありません。

 東Z−5b「龍企画
  『FARFALLA』の続編『FARFALLA Due』

 ざっとチェックしただけですので、漏れがあるかもしれません。その辺は各自で補完お願いします。
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2011年04月02日

◎◎◎さんの無事を確認しました

 同人活動からプライベートまで繰り返しお世話になっている◎◎◎さんの無事を確認できました!

 交流のある方の中では一番、震災の被害が凄まじい地域にお住まいのため、心配しておりました。
 心配といっても何かできることがあるわけでもなく……。
 身一つとのことですが、生存が判明して安堵しております。
 「被災地ではないのだから日常を送らなければ」と思いつつも心に刺さったままだった大きなトゲを、ようやく抜くことができました。

 無事とはいえ、まだ当分気の休まらない、身体も休まらない日々が続くと思います。
 一日でも早く平穏な生活に戻れることをお祈りします。
 
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2011年03月20日

第1回名古屋ラノベ朗読オフ

 本日は名古屋で開催されたラノベ朗読オフに参加してまいりました!
 昔演劇をやっていたこともあって、声を出して台詞や文章を読むのは大好き。twitter上で極楽トンボさんが発案された時には、一も二もなく「やりましょう!」と飛びついたもんです。

 自分の手元には本を用意せず、人が朗読するのを聞く。文字じゃなく、音声のみから情景を思い浮かべるってのも面白いもんです。
 川上稔さんの文章はやはりたいしたものだなあと再認識したりもしました。声だけでも内容がよく伝わってくるのよね。
 
 ちなみに、自分が朗読したのは『Missing 神隠しの物語』。1巻目の前半部、魔王陛下――空目が神隠しに攫われるシーンですね。はい、ガチホラーです。
 この日のために、ここ最近は発声練習をして滑舌の回復を図っていたのは秘密だぜ!(爆)
 しかし残念なことに、あやめの(呪文のような)台詞でトチってしまうという悔しさの残る内容に。
 あそこは雰囲気出すためにもスムーズに読みたかったのに……!

 それでも本気で怖がらせるつもりで読んだのが功を奏して、なかなかの好評をいただけました。
 偶然ながらもトリになったわけですが、務めは果たせたかなー(^^)

 
 やーでもね、やっぱりね、女の子の台詞は女の子の声で読みたいよね!
 何が悔しいってそこが一番悔しいよね! もう! もう!

 ホラー朗読するのも楽しいけど、今度は思い切り方向性を変えて『Hyper Hybrid Organization 01-01』でも読んでみようかしら。男の世界。


 
 このオフ会では東北関東大震災への義援金も集められました。
 寄付先は日本赤十字社一択で。やっぱ信頼できるとこ通さないとね……。
 今あまり経済的に余裕がないんで、できる範囲内ではありますが。
 これから稼ぐ、稼ぐぞ……!

 あ、そうそう。募金は勿論結構なことです。しかし、無償で何かをすることだけが「人助け」じゃないですからね。
 体力がなきゃあ人を助けることはできない。自分が儲けることも大事です。
 モノ買って人を儲けさせることも大事です。
 買占めは愚行ですが、消費自粛も論外です。金使える人間は、どんどん経済回してきましょう。

 ……というわけで買ってきた人外エロ同人を読むじぇ(爆)
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2011年01月01日

謹賀新年&冬コミお疲れ様でした

 あけましておめでとうございます!
 今年もよろしくお願いします。

 昨年はたくさんの応援、ありがとうございました!
 今はちょっとブログも創作活動も停滞気味ですが、いずれ何とかしたいとは思っております。その時はまた、お付き合いいただければと。

11nenga-A.jpg

 年賀イラストはHIROさんにいただきました。いつもありがとうございます!
 くう〜っ、バニーガールにもレースクイーンにもなってみたいっ!
 うちの同人誌に毎回挿絵をつけてくださったHIROさんは、普段DIDというジャンルで精力的に同人作品を発表されています。興味がある方はDLsiteの方にもお立ち寄りくださいませ。



 さて、宣言していたとおり昨年の年末は30日の夜中まで地元に拘束されていたため、冬コミへのサークル参加を断念いたしました。なんとか31日は空いていたので、初めての日帰り参加ということに。完全一般参加だけってのも久しぶりです。
 寝不足気味ということもあって体調が万全とはいえず、東の混雑に絡め取られたことで時間と体力をごっそり消耗。色々と諦めねばなりませんでした……。

 それでもTS関連など自分にとっての重要どころはなんとか回れたかな?

 最初に立ち寄ったサークル「発条式眼鏡」、フカミオトハさん(pixiv)のオリジナル憑依TS漫画は表情のギャップが素晴らしいですね!
 そして何より、まえがきで語られている憑依へのこだわりが熱い! 全力で同意しますともさ!
 しかも経口憑依ですよ奥さん、じゃなくてkさん!

 サークル「yappyfire」、姫宮怜理さん(pixiv)の『紅白黒色−モノクロカラーズ−』はオリジナル変身TS漫画。
 いやーあんな風にそそる格好して親友からかってみたいですねそりゃニヤケずにはいられないでしょうね。
 挑発しすぎて押し倒されちゃったりとか経験してみたいですね!

 幾夜大黒堂さんの『境目のない世界8.52』は再選択クラスの授業風景中盤戦。
 やっぱり女→男の方が元異性の快感を楽にすぐ感じられるようになるんでしょうね。
 ところで、連載ではあまり描かれてなかったと思いますけど、魚住くんの体って……僅かながら変化してますよね? 時期的にホルモンは使ってるはずですし。
 連載のエンドはああいう形でしたけど、単行本化の暁には魚住くんがどういう思いを持ってあのクラスに進んだのかも読みたいところです。
 というわけで単行本の話進めちゃってくださいよ辰巳出版さん!

 キョン♀はほとんど寝てるしサイトで読んでるけど、俊さんの『-涼宮ハルヒ漫画- 涼宮ハルヒ キョンのTea of Sagittarius BREAKFAST』は読み返しても面白かった。
 まさか原作のあの台詞が伏線だったとは……!(違)
 辻褄合わせでこんだけ描けりゃすげーですって。シリアスパートで「鳥肌立ちました」とか言うと変なプレッシャーかけちゃうかもしれませんが(^^;
 あとオマケ漫画のブラに関する遣り取りに噴いた。


 買ったTSモノは他にもありますが、ひとまずここまで。
 時間以上に体力的な余裕がなくてお話できなかった方も多いのですが、今まで知らなかったTS作家さんとお会いできたのは良い収穫でした。
 ただ、サークル参加してないだけならまだしも、人に会った時に渡す本がないってのは落ち着かんもんですね(汗)
 個人コピー誌含めればここんとこ5連続で作って渡してたわけですし……。
 
 さあーて今年は結構忙しくなるんですけど……その隙間で何かできるかなあ。
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2010年08月16日

C78お憑かれさまでーっす!

 コミックマーケット78に参加した皆さん、お疲れ様でしたーっ!

 既にご存知の方もおられると思いますが、今回の新刊は会場搬入分が初の完売となりました!!
 部数も過去最高です。
 非常に蒸し暑いなか足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 夜のオフ会にも大勢お集まりいただき、たいへん盛況となりました。古参から初参加、サークル参加準備中の方まで揃う貴重な時間となったことを嬉しく思います。
 こちらの人数も過去最多だったかもしれません。

 また、これはこちらとしてもたいへん驚き焦ったのですが、メロンブックス様へ委託したうち、通信販売分が15日の朝の時点で即品切れとなってしまいました。
 勿論店頭分は別枠で用意されているわけですが、多くの売れ残りが出るとは考え難いでしょう。
 前回の1.5倍納品しているうえ、ジャンルを絞っているので、この勢いは正直想定外でした。
 (上手く転がれば最終的には、そこまでいくかもしれないという期待はしていましたが……)
 「手に入れられなかった」という声を多数いただいております。申し訳ありません。

 今回の発行部数はかなり冒険だったのですが、売れる勢いが尋常ではないこと、以前から読んでくださっている方々が入手できていない可能性が高いということから、再版を検討したいと思います。
 近いうちに結論を出しますので、少々お待ちいただきたいと思います。
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2010年04月21日

生存報告

 この広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。





 なんてメッセージが表示されそうなほど放置しています申し訳ありません(汗)
 生きてます。
 twitterにハマって更新が疎かになってるわけでもないよ!
 元々4・5月は忙しくて時間と体力に余裕がないうえ、夏コミの準備も進めているので、ブログの方まで手が回らんのです。
 twitterの方でわりと発言しているのは、思いついた時点で即座に書き込めるからですね。ブログの更新をする場合は、それなりに腰を落ち着けて書く必要があるので……。
 そして腰を落ち着けて書く時間があったら、そりゃ原稿に回すという。

 当分こんな状態が続きそうです。
 どうしても書いときたい話題があったら、ちょろっとぐらいは書くかもしれませんが。

 あ、でも折角なので最近の話題をひとつだけ。
 
 『SKET DANCE』の入れ替わり凄いですな!
 「TSを主題としていない作品のTSエピソード」としては『神のみぞ知るセカイ』の結編が神すぎて、こりゃ何かの機会にしっかり語らないとなあと思っていたのですが、そちらが決着して間もなく、別の漫画で驚愕させられることになるとは……。
 神セカとはベクトルがまったく違いますが、これまた凄い領域に足を踏み入れています。
 少年誌(全年齢男性向けレーベル)の作家さんはトイレ描写を避ける傾向があると認識していたのですが、まさかの剛速球ストレート。
 ジャンプでここまで描いてしまうとは……(^^;
 台詞だけを読んでも悶絶必至です。
 立ち読みで済ませずに買ってきて良かったと思いましたね。何度も読み返してはニヤニヤしていますんで。
 これまでまったく読んでいなかった作品なのですが、掛け合いの面白さが素晴らしいので、この機会に全巻買っても損はないかな、などと考えていたりします。
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2010年02月22日

やっと繋がった……のだろうか

 や、やっと更新できた……。

 SSのあとがきにも書きましたが、木曜夜に市内全域で回線がダウンしやがりまして、その後も復旧は遅々として進まず、ごく稀に、ほんの僅かな時間繋がるだけ。
 更新どころかメールのチェックすらままなりませんでした。
 今でも死ぬほど重くって、またいつ途切れるかわかりません。
 というか、市の広報で最低限のアナウンス流すぐらいしろよと……。全世帯に情報流す設備持ってるんだから。インフラ何だと思ってるんだ。
 
 自分は携帯がネットを使わない前提の契約になっているので、こういう時参りますね……。
 情報も手に入らない、一部の人間にしか現状を知らせられない、では。
 これを機に、いっそiPhoneの導入を真剣に検討すべきかと思いました。や、知り合いにtwitter画面見せてもらったら凄く見やすかったもので。

 SSの内容ですが、前編以上にガチ近親です。苦手な方は回避をー。
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2010年02月01日

今度はインフルエンザ

  昨日急に発熱しましてね。
 数日前に家族が新型発症してるんで、まずインフルエンザだろうと。
 タミフル飲んで寝込んでましたよ。
 発熱&ずっと寝てたせいか、頭が痛いやら腰が痛いやら。ていうか、程度が軽いとはいえ首と腰痛めたばっかりなのに……。
 薬飲んだのが早かったせいか、そんなに熱が上がらないのがせめてもの救いです。
 
 やりたいこともやるべきことも出来ない……。
 書き始めたSSにも暫く手をつけられないなあ。げふん。
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2010年01月28日

事故りました……事故られました?

 後ろの初めてを奪われました。
 衝撃の体験でした……。
 
 いえ、自動車の話(爆)

 信号待ちしてるところに、後ろからどかーんと突っ込まれましてね。
 いやー追突されるってあんな感じなんですねー。
 (↑大きな怪我もなく、100%被害者なんで気楽)
 これ以上ないほどわかりやすい事故だったんで、わりと平静に対応できました。相手も平謝りでしたし。
 ……リアガラスが派手に吹っ飛んでたんで、警察の方に「これ運転して帰って良いんですかね?」と訊いちゃいましたが(^^;

 体に大事はありませんでしたが、既に首肩・腰・右脚等に違和感があるので、明日はもっと痛くなってるかも。
 整形外科行ってこないとなー。
 そしたらまた警察にも行かないといけないわけだ。面倒くさっ。

 まあ、大怪我もなく、特にややこしい事態にもならなくて幸いでした。今のところ笑って話せるレベルです。
 これで事故ったのが昨日だったら「サンデー・マガジン立ち読みして来れなかったじゃないかっ!」と不機嫌だったかもしれませんが(爆)
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2010年01月03日

冬コミ新刊崩し中

 うみねこEP6を買い忘れたのなら、『ふたば☆ちゃんねる2』を先にやればいいじゃない(挨拶)
 
 商業作品の感想も溜まっているのですが、今は同人誌をじりじり崩し中。

 『キョン子×キョン♀』で俊さんが描かれている「スイセンのジレンマ」が素晴らしすぎる。
 タイトルからしてナルキッソスですしな。
 根幹が同じ人物だからこそ通じ合う言動、自分同士だからこそ取れる行動。
 そして、知人の前で積極的に女らしい行動を取る気はなくても、折角女になったんだから少しは楽しんでみたいという微妙な心理状態!
 女性化にきちんと抵抗してくれそうなキョンはホント良い素材だと、改めて実感しましたわ……。
 わたしのメンタルというのはいわば調教後の完全に堕ちきった状態なんで、こういう男性心理をちゃんと維持してるキャラというのは良い刺激になります。
 そして、一線を越えそうになるあたりの描写は鼻血出そうですね!
 「おい馬鹿誰か止めろ!
  ヤバいって! マジヤバいって!!」
 というモノローグは俊さんの心の叫びじゃないかと思いました(^^)
 うん、止まんない、止まんないって。
 36〜37ページのキョン子のモノローグが「男自分×女自分」シチュとして理想的すぎるので、是非買って読んでもらいたい。
 
 あと、後書きの小文字部分の内容があまりに素晴らしかったので、帰郷前に「読みましたか?!」とゴルゴ31さんにメールしてしまった。
 いやだって我慢できないってあんな「我が意を得たり」なコメント読んじゃうと。


 冬コミ新刊では、フラクタル次元さんの『エロマンガノゲンバVol.2』に掲載された柚木N’さんのインタビューがめっちゃ楽しめまして。
 こちらでもTSについて語られた部分に「流石! わかってらっしゃる!」と快哉。思わずゴルゴ31さんに(略)

 いやほら、どちらも、名古屋でTS語りオフをやった時にゴルゴ31さん、LITさん、ゆすら榛梧さんの前で自分が熱弁を振るった部分と重なってるわけでして。
 そりゃ嬉しくないわけがないと。
 やっぱり、このジャンル好きだとそこに辿り着くんですねえ。


 今回は悪堕ち本もかなり買いまして、早速読んだのは『堕落惑星2』
 特にツボだったのはマーキュリーのスライム化ですね!
 心身ともに大きく変貌してしまうのがたまりません。ジュピターが怯えてしまうのも◎。

 人外本もがっつり買い込めたので幸せです。
 サークル「肉ドリル」さんの『人外春漫』が特にツボ。
 やっぱ多脚モン娘は良いね! たくさんの節足は色っぽい。あの脚は男に跨るためにあると思う。
 造形といい、姿勢の取り方といい、脚の使い方といい、最高です。
 これで初参加初同人誌とか……今後が楽しみすぎる。
 『相対性人外理論』の蜘蛛神さまも、オチが完全にご褒美。人外好きはそういう方多いのかな。

 あと、ラミア本読んでいる時に、自分の尻尾(というか蛇な下半身)を性交相手の男性と自分自身に巻きつける感覚が脳内再生余裕なことに気付く。
 なんで羽や尻尾の感覚は簡単にイメージできるんだ……。肝心の女性ならではの器官の方がよっぽど難しいですよ。
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2010年01月01日

謹賀新年&冬コミお憑かれさまでーっす!

 あけましておめでとうございます!
 本年もよろしくお願いします。
 皆で良い年にしましょうっ。

 HIROさんからいただいた年賀イラストを掲載させていただきます。HIROさん、今年も煌びやかなイラスト、ありがとうございます!
10nenga-A...jpg

 冬コミに参加された皆さん、お憑かれさまでしたっ!
 そして、『すわっぷ・てんぷてーしょん』が手に入らなかった方、申し訳ありませんでした。Tarotaさんによると、多数のお問い合わせをいただいたそうで……(汗)
 100部か? 100部ぐらい必要だったか?
 わたし個人の文章だけで挿絵も載ってないペラい本だったんで、部数が読みきれなかったというのもありますが……やってみてわかった。コピ本、凄くめんどい(爆)
 上京直前の慌しい中で製本すると結構死ねます。

 とはいえ、流石にこのままというのも申し訳ないので……いずれ、どっかに再録するなどの形で公開しようと思います。

 TSオフ会に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
 読み専の方も飛び込んできてくれて嬉しかったです。何かしら得られるものがあったなら幸いです。
 ……アレナさんに汚染されすぎてると大変かもしれませんが(爆)

 
 一日目と二日目の昼間は結構まったり過ごさせてもらったのですが、三日目は久々の一般参加で、朝からがっつり回りました。
 同じ箇所に固まってた人外本を、中身も見ずに片端から買ったり、悪堕ち系のサークルを訪問して「全作1部ずつください」をやったりしてたので、財布が軽くなること軽くなること。
 商業・同人問わずTSモノを描かれたことのある作家さんの所へも片端から挨拶回り。
 これが今年の布石として機能することを祈る。
 地図から抜け落ちていて辿り着けなかったり、ご本人が体調を崩されていてお会いできなかったこともあったのが残念……!
 あとキャットハウスさんの新刊手に入れそこなった! 辿り着く前に完売してた……。
 
 夜はだんげさんとこのオフ会に初参加。
 平和さんのオフ会もたいがい凄いと思ってましたけど、こっちは80人規模でさらにカオス。面子もとんでもないことになってるし。いつにも増して色んな方にお会いできました。
 また混ざりたいところですけど、夏は日程被りそうだからなあ……。
 某企画本の頒布を考えるなら、評論や男性向けと被った方がやりやすいんでしょうけど。

 ところで、なんで愛知県のサイト管理人は人数も多いが変態も多いのか(爆)
posted by nekome at 10:47| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記

2009年12月18日

twitter始めてしまいました

 サークル「フラクタル次元」さんの『エロマンガノゲンバ Vol.2』は柚木N’さんのインタビューですかっ!
 ぬはーっ、これは絶対買うっ!
 Vol.1でたいへん楽しませていただいたので最初っから買うつもりだったのですが、ますます欲しくなりました。

 柚木N’さんの作品、創作スイッチ(発情スイッチとも言う)を入れる際にもお世話になっておりますので(^^)
 しかも26日には新単行本『エス・カノ』が出るとな。ううん、なんて楽しみな年末。



 twitter始めましたー。
 http://twitter.com/nekome_haduki
 このアドレスを公開しとけばいいんだっけか。
 
 なんか、知り合いのサイト管理人さんとかがこぞって参加してるもんで、我慢できなくなりまして。
 しっかし凄い人口ですなここ!
 最近見なくなったけどどうしてるのかなー、な名前がゴロゴロと。皆生きてたんだー(爆)
 機能も知らんうちからポンポンとフォローを増やしたくなってしまいますが、調子に乗ってると手ぇ回らなくなるかも(^^;
posted by nekome at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年12月05日

名古屋に観に行くか……!?

 映画「マイマイ新子と千年の魔法」の評判が凄い、というか凄く心を揺さぶられるような感想・宣伝を耳にするので、この日曜に観に行こう!と決意。
 「ろくに宣伝もされてないし上映館数も少ないけど、これが無惨にコケて忘れ去られるような世の中なら、オレは現代を生きてるのが、ちょっと恥ずかしい。」
 なんて言葉まで聞いてしまっては、動かんわけにはいかんのです。

 しかし、確認してみたところ、車で1時間以内の映画館ではどこも上映してない……!
 名古屋か。名古屋に行くしかないのか。
 来週は高確率で予定が入るし、再来週となると、もう取り扱っていないかもしれない。
 (初週の成績が振るわなかったらしく、上映回数・期間とも短縮というピンチ!)
 ……迷っている時間はない。
 しかも朝の一回しか上映されないから、寝る前には決断しておかなければ。

 まあ、心はほぼ決まってますが。
 どうせなら近くの知り合いも誘いたいところだけど、この時期はみんな忙しいだろうなあ。
 まあ電車なら交通費はともかく移動時間が無駄になるわけはないし、コミケカタログを読みながら帰ってくる手もあるか。





 全然関係ないですけど、感想記事アップ前に確認が間に合わなかったので、ここで。
 『ピルグリムメイデン』をこれから買う方、amazonで買った方が良いですよ!
 あちらの特典で手に入るPDFの第五章こそが、TS属性持ちに向けて書かれたものです。もうはっきり明言されてるほどに。
posted by nekome at 20:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月24日

ピンポイントでカオスな購入録

 む、やっぱりブログの更新はFirefoxでやった方が良いみたいですね。IEだと表示がズレてしまって意図通りに書けません。
 確認ついでにここ数日の記事を微修正ー、っと。

 
 先週一週間は、なんだかやたらと買う本が多い日々でした。
 『このライトノベルがすごい!2010』の作品部門ランキング、上位はほぼ順当といった印象。そろそろ1位になるだろうなーと思ってましたし。
 インタビューはかなり楽しいことになってます。毎回担当さんに「次こそが勝負だ!」と言われているとか、狙ったかのような「僕が男になったら」発言とか。
 『ベン・トー』のランクインは嬉しい! やっとここまで来た!
 けど、正直もっと上になることを期待していました。SD文庫の限界か……。
 アサウラさんのブログでは「さすがアサウラだ、周りの作品と部数が一ケタ違っても何ともないぜ!!」とか書かれてて噴きましたが(^^;

 気になっていたジャンル別ガイドは3つ削減され、TS&女装を扱った「レッツ倒錯!」も消滅。
 過去2年連続で扱って目新しさも薄れ、殊更に取り上げるメリットもなくなったということでしょう。
 流石に来年以降は、新規のTS該当作は減っていくのではないかと思いますし。
 まあ、ライトノベルにTSを取り込むこと自体は不自然でなくなったので、今後もコンスタントに使われる……という楽観的な見方も可能ではありますが。

 

 TSモノの商業作品だけでも多いのに、それ以外にもわたしの趣味嗜好をピンポイントに突く作家さんの本が集中的に発売されたもので、嬉しい悲鳴を上げています。
 掘骨砕三さんの『はんぶん娘』はふたなり中心で、初心者向けと言われればそうかもしれない。なんにせよ好物です。
 男の子がふたなりっ娘化してしまうお話が二つ載ってたのは嬉しいところ。特に「ないしょ!」は寮で同室の男の子が関係を持ってしまう展開とか、男の子らしい可愛さの表れた絶妙な造形もあって、実に楽しめました。
 また蟲やら異形化やらの話も、商業誌で見られる日が来るといいなあ……。

 無望菜志さんの『剣より強し』は触手もあり。やった! 期待を裏切らない!
 前作『Tentacle Lovers』は触手と純愛の融合ということで評判も良かったですからね。
 今回の収録作では、裏表紙にも描かれている「二人を繋げて淫魔さま」が特に素晴らしかったです。
 常々「触手が生えた女の子は可愛い」と思っているわたしとしては、百合カップルの一人が恋人と結ばれるために触手淫魔を召還、自分と融合させたうえでセックス、なんてシチュエーションは最高ですからね(^^)
 あとがきには、こういった「触手百合モノをもう少し突き詰めて行きたかったのですが、ニッチすぎてダメでした」との言葉が。
 触手百合モノ! なんという素敵な響き!
 これはもう単行本の代金どころか原稿料払ってでも描かせ――描いていただきたいぐらいですよ!
 いや、200ページとかは無理ですが(^^;
 「よろしく名木原くん2」の、体が溶けてスライム化してしまったクラスメイト(普段から触手な人外)に全身包まれてのプレイも、非常に惹かれるものがありました。
 
 D.Pさんのポコシリーズが『フラッパー』で連載されてたのはびっくりしました。何故一般誌に。
 ともあれ、エロの時には『ポコのお仕事』しか手に入れられなかったので、今回の『ポコとあそぼう』1巻はすぐに買いましたとも。
 
 緋鍵龍彦さんの『断裁分離のクライムエッジ』も作者買いですが、加えて帯に「君を切りたい。」なんて書いてあれば尚更惹かれるというもの。
 一瞬、脳裏に大量のメスが浮かびましたが、今回は鋏ですね。
 「女の子の髪を切りたい」という衝動はなんか性的な匂いがして、うん、わからなくもない。

 一般向け作品では、他にも『未来日記』9巻や『コープスパーティ』2巻といった鉄板買い作品もあって、自室の新刊タワーがえらいことになってます(汗)
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2009年11月16日

新PC、起動!

 昨晩、無事に新PCが組み上がりました!
 まだ最低限、ネットをやるためのものしか入っていませんが、これで一安心です。

 先代の様子がおかしくなった時には焦りましたが、これを機会にごそっと新調しましたよ。まあ、以前の構成にしてから2年半ぐらい経ってるんで、換え時ではあったでしょう。
 モニター・光学ドライブ・FDD以外は全部取っ換え。今回は中身だけじゃなくて、ケース・マウス・キーボードも換えました。
 言われるまで意識してませんでしたけど、壊れないからって使い続けてたキーボード、13年物でしたよ……(爆)
 懐に余裕がなかったんで心配でしたが、全部合わせてもなんとか許容範囲内。
 とはいえ、これは冬コミサークル参加見合わせておいて正解だったかも……。いや、ちゃんと原価回収できるんですけど、一時的とはいえ数十万飛びますもん。

 ちなみに、OSは今だに2000を使っていたので、予め買っておいたXPに変更(というか、地元だとまだ売ってるのよね……)。7を入れても問題ない構成にしてありますけど、あえてXPどまりで。
 さあ、これで今までできなかった雀龍門とFEZを思う存分――いや冗談です。
 止まってた作業もありますしな。
 けど、先週は非常に忙しくて、アニメも一本も観てない状態。
 あ、遊びたいっ!
posted by nekome at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月08日

PCヤバ気……かも

 ちょっとPCの挙動が怪しげになってきました。
 一応対処はしてみますが、ある日突然、暫くネットに繋げなくなるかもしれないことを、あらかじめお伝えしておきます。
 予定が狂ったなあ……。
 いっそこの機会に完全新調してしまいたいんですが、費用の捻出もかなり痛いので、悩ましいところです。
posted by nekome at 23:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
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