2012年02月26日

怒涛のTSウィークを振り返る

 ちょっと週の後半仕事が忙しかったこともあって感想を書けていない作品も多いのですが、今週発売された単行本・雑誌の新連載・新TSシーンで自分が直接買って確認しているものをざっと並べてみましょうか。

 地域によっては先週末の時点で入荷していたものもあるようですが――
 『アイドルプリテンダー』単行本1巻発売。
 『ヒーローの秘密』単行本1巻発売。
 『ツイてる勇者さま!』発売。
 『ぬらりひょんの孫』最新第百九十幕、イタコの少女に13代目秀元が憑依。

 『山田君と7人の魔女』連載開始。

 『No girls no life』単行本発売。
 (↑「桜木陽の受難?」が該当)

 『にょたいかっ』単行本4巻発売。

 なんなんでしょうこのラッシュは(笑)
 感想記事どころか読むだけでも追いつきません。嬉しい悲鳴をあげてしまう状況です。
 
 しかも今週のみならず、今年に入ってからは――
 『妄想奇行 Adolescence Avatar』単行本発売。
 『NOT LIVES』単行本1巻発売。
 『アンリアルアンソロジー 入れ替わり・憑依ファンタズム』発売。
 (↑多数の作品が該当)
 『なりゆきショウガール』単行本発売。
 (↑多数の作品が該当)
 『サイ:テイカー 2人のアルテミス』連載開始。
 『ハカセが助手でオレがオレで。』掲載。

 まさに怒涛の勢いでTSモノが出版・掲載されており、しかも質の高いものが多いのですから驚かずにはいられません。

 「TSブーム」と呼ばれるものは去った、というのが自分の認識です。
 その代わり、TS(出版社によっては「性転換」とのみ記述する場合も多い)というものがジャンル・シチュエーションのひとつとして「アリ」だと、多くの出版社が考えるようになったのでしょう。
 そのため、元々TSモノが描きたかった作家・漫画家さんの企画が通りやすくなり、また編集側からの働きかけによって生み出されるケースも出てきたのだろうと。
 爆発的に売れることはそうないと思うのですが、「一定数以上は堅実に売れる」のではないかと推測できます。アキバblogさんで扱われることも多いですしね。

 「ブーム」の場合は粗製乱造が懸念される――というか、実際ひどいものも目にしたわけですが、「定着」によって、少し状況が変わってきたように感じられます。
 このジャンルのお約束を押さえつつ「一般読者が読んでも面白い」作品や、ひと捻り加えた作品が増えてきたのではないでしょうか。
 『山田君と7人の魔女』を読んだ月華さんの「時代はもう、単にTSを描くのではなく、TSで何を描くか、の段階になっているのだな、と思う。」という言葉はなかなか的確な認識だと思います。

 
 こうなってくると、商業媒体での広がりに比べて、コミケに参戦しているTSサークルの数と規模がちょっと寂しく感じられますねー。
 やはり、ジャンルを牽引するのは愛好者自身でなくては! 負けてられませんよ!
 ということで、今年はもう一度同人誌を出そうと考えております。
 ただ、夏はちょっと会社カレンダーとコミケの日程が相性悪くてですね……コピ本を配り歩くか、委託するのがせいぜいだと思うのです。
 しかし、冬でしたら休暇とコミケの日程が上手く合う可能性がかなり高いので、サークル「Teiresias」としてのオフセット本を、今年の冬コミで出すことを目標にします!
 さあ、無事メンバーは揃うでしょうか……!
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2011年03月02日

谷口さんがアンリアルデビュー!!

 公式サイトの更新はまだですが、情報そのものは解禁されたようですので、ここらで宣伝っ。
 (追記:3/4 公式サイト更新につき、リンク挿入)

 憑依TS漫画で知られる谷口さんがプロデビュー!
 3月12日発売の『コミックアンリアルvol.30』にTS漫画が掲載されます!

 いやーなんと嬉しいニュース。
 おめでとうございます谷口さん!

 実力を見込んで、うちの同人誌『Teiresias vol.03』『とり憑けっ』でも憑依TS漫画を描いていただいた谷口さん。そのTSエロのセンスは疑う余地なし!
 谷口さんのブログ、「ジンギスカンの玉葱は俺の嫁」に掲載されているサンプルを見ると、尚更期待が高まるというものですね。風紀委員ですか……これは良いものが見られそうです(^^)

 よくぞ拾ってくださいましたアンリアル。皆で買おう!
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2011年01月14日

ぬるむさんが商業誌デビュー!

 既に掲載誌をお読みになった方も多いと思いますが、
 ぬるむさんがついに商業誌デビュー
 
先日発売された『COMIC 天魔』2月号で「痴女派デジタル 前編」を描かれています。

 いやー、商業の仕事に取り掛かられているであろうことは察していましたけれど、沈黙も長かったのでちょっと心配しておりました。無事デビューされて良かったです!
 ぬるむさん自身もサイトで説明されているようにTSモノではありませんが、続きもまだ2編あるようですし、買って応援しましょう! 来月号には載らないみたいですので、再来月以降かな……?



 忙しくなった時期等を考えると、『Teiresias vol.02』に描いていただけたのはホント良いタイミングだったなあ……。あの時はお世話になりました。わりと余裕のないスケジュールにハイクオリティな作品で応じていただけましたし。
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2010年09月28日

臨時のTS情報掲示板が作られました

 うちのブログもまともに稼動していませんが、「八重洲メディアリサーチ」に繋がらなくなって久しいです。
 かのサイトが使えなくなるのは夏の終わりの風物詩のようなものだったのですが、ちょっと今回は長いんですよね。このまま復活しない可能性も覚悟した方が良いかもしれません。

 そんな中、有志の方が代わりとなる情報掲示板を設置されたようです。

 「TSF情報掲示板」

 暫定的なものとなるかもしれませんが、ありがたく使わせていただきましょう。

 ※9/30 移転のためリンク先修正。
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2010年08月30日

ちまちま読んでる夏コミ収穫物(TS系)

 最近、仕事のある日は本当にへろへろで……。
 夏コミで入手した同人誌もちまちま読んでるとこです。

 TSモノではやっぱコレですね! 俊さんの『キョンのTea of Sagittarius Herb』
 もう買う前から同好の士たちと「これは凄いよね! なにしろ表紙で「セルフファッカーどもめ!!」なんて言ってんだよ!」と盛り上がっていましたが、期待に違わぬ出来。
 ――っていうか、半端なく生々しいわーーーーっ!?
 前作同様、キョンとキョン♀が同時に存在するパラレル世界でして、キョンの性欲処理をキョン♀が買って出るのですが……。
 もうね、俊さん男と女に分裂したことあるだろうと。
 んでフェラとかやってみちゃったんじゃないかと。
 だってそうでも思わなきゃ、あのやたら詳細な心理描写をどう説明するのかと。
 いざ始めようという段階で唾を飲み込んでしまって「あ 唾は溜めておいた方が良かったかな」とかどんだけ生々しいのかと!
 それに苦……すいませんこれ以上詳しく話すとむしろ自分が辛くなるので勘弁。
 あと、する方も自分、される方も自分という特殊シチュならではの、行為の感想を言い合ってニヤケてしまったり恥ずかしくなって喚いたりという場面もたまらなく良く出来ていると思うのですよ。
 ……うん、やっぱり「ろくでなしの詩」スペに俊♀さんがいなかったのが不思議だなあ(真顔で)。

 分裂TSといえば、こうけいさん『微妙存在ろろみ』
 今回は特に、ろろみという存在の微妙さ、立場の危うさを強く感じさせる内容でしたね。
 その一方で、ろろみと伸一郎は完全に別個の存在へと成りつつある……。
 果たして彼女(彼)の人生はどういうものとなるのか、目が離せませんね。
 しかしまあ、これほど長編の物語をしっかり書けるのって凄いですね! ネットの全年齢向け作品はほとんど読まなくなってしまったので、紙媒体で出していただけるのが本当にありがたいです。これ読み逃がすなんて勿体無いですから!
 これから少年少女文庫に手を出す、という方がいたら是非触れてほしいシリーズです。

 同じく文庫サイズの同人誌ですが、こちらは18禁。
 Tarotaさん『夏こそみんな入れ替われ!』はタイトル通りにひたすら入れ替わり!
 前作でも思ったことですけど、「気に食わない」と思ってた相手(ただし可愛いには可愛い)と入れ替わるってのも興奮するものですね。
 どんどん入れ替わりの対象が拡大し、新たな組み合わせが発生していくので、飽きずに楽しめました(^^)
 エロの面でも大満足ですね!
 とらのあなで委託申請が通ったとは実にめでたい……!

 そのTarotaさんとこに委託されてた(わたしは2日目に入手しましたが)甘野氷さん『雲山といっしょ!』1・2巻は憑依好きにはたまらない内容!
 寄生乗っ取り的な描写が好きな人は特に興奮必至かと。
 2巻11ページ以降の展開とか素晴らしいですね!
 7ページ目の、台詞を途中で奪ってしまうところなんかも理想的。そうだよ、こういうのが書きたいんだよ……。
 東方キャラは途中までしか把握してないんですが、まったく問題なく楽しめましたね。
 本番たる3日目を控えたホテルで読んだものですから、寝付くまでが大変でした(^^;

 サークル「奇想天外」さん『ボッスンとヒメコの性格が入れ替わってHなことになる本。』は1日目の真っ先に入手して、すぐ外に出て読んだものです。
 いやー良く描けてますわ……。キャラの把握といい、挿れるのに時間かけるとこといい、満足の出来ですね。
 その日のうちにゴルゴ31さんたちと盛り上がったもんです。
 これが未完のうちからチェックかけてプッシュしまくってたフランさんは偉い!
 
 龍炎狼牙さん『FARFALLA』は凄い堕とし方してますね!
 その苦しさはわかる!と言いたい……(^^;
 その気のなかった人間が、短期間でここまで堕とされたら、そりゃあもう辛いでしょうなあ。
 自分は想像止まりですが、作中の人物は感覚を知ってしまっているだけにねえ。

 幾夜大黒堂さん『境目のない世界 第8.51話』は再選択クラスの濃いい授業内容のお話。
 やっぱ男を選択する現女子陣の方が圧倒的に良い思いしてる気がするぞこのクラスっ(笑)
 擬似体験の授業にも表れてましたけど、実際、男→女の方が大変なことは多いんでしょうな……。
 ところで今回びっくりしたのは、リタイアしたはずの多喜本くんが講師役で現れたことですね。彼ってば「俺の実技能力は先生も認めてるからな 男も女も数分でビクンビクンイカせちゃうぜー?」なんて凄いことを言ってます(^^;
 いや、快楽目当てに女を再選択しようと思ったぐらいですから、こういう意識なのも当然かもしれません。しかし、尚更リタイアが勿体無く思えてしまう発言じゃないですか……!
 でも今後、再選択教育に関わってきそうな雰囲気もあって、彼の人生も気になるところです。
 予告どおり思いっきり途中で終わっているので、待てよ冬コミ!
 あと、あとがきにも書かれてますけど、「境目のない世界」単行本化を待っている人間は、『夢見るお嬢様と僕らの愛情』も買い支えて応援を! この実績が「境目のない世界」単行本化にも影響を与えるそうですぜっ。
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2010年08月07日

C78 TS系サークルチェック

 一応、TS系の新刊を用意されているサークルさんのリストを作ってみました。
 オリジナル優先なんで、二次創作はお気に入りな一部のみで。
 頒布物の詳細・TS要素の濃度は各自で確認してくださいませ。趣味嗜好に合わなくても責任は取りませんのでー。

2日目(14日土曜日)
東ナ−21b「磯味レーション

3日目(15日日曜日)

東K−20b「ろくでなしの詩

東オ−43b「味噌一番

東タ−23b「MAHOUSE

東テ−13b「幾屋大黒堂

東ヘ−23a「ゆっこの不思議な部屋

東ヘ−23b「BoyChangeGirl

東ヘ−24a「入れかえ魂

東ヘ−24b「Teiresias」

東ヘ−25a「高居通信直販部

東ヘ−26b「みけねこ屋

東メ−22b「民輝書房

東ラ−59a「龍企画

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2010年03月21日

エロくないです

 ようやくSS更新しましたが……他人を楽しませるために書いたもんじゃないなこれ!(爆)
 なんて自分得。読んでて興奮できるようなエロさはないですしね。
 あらかじめ「ヒドイ内容」だとは言ってありましたが……。
 けど、思いついた今のうちに書いておかないと、使わないまんまになっちゃいそうだったもんで。
 夏コミ原稿に移る前に、まったく方向性の違うことをやっておきたかったですし。

 ま、読めばわたしの脳内をいくらか覗き見られるということで(^^;

 長いこと更新しなかったのも、「俺はお前を倒さない限り(略)」という悪い癖が出たせいですね。
 一番集中できる日曜昼間にことごとく用事が入ったりとか。
 ただでさえ詰まってる時に、例の都条例の騒動があって、激しく集中力削られましたし! 全国の漫画家さんの作業には、もっと深刻な影響出たでしょうけど。あれで原稿落とした人がいないことを祈ります。
 正直、よっぽど時事ネタとして取り込もうかと思いました。

 さて、自分の中のキーミッションが終わったんで、やっと先に進めます。
 だからこそ当分SSの掲載はありませんので、ご了承のほどをー。
 代わりにといってはなんですが、ここのところ溜まってた記事のネタはどんどん放出しておきたいところ。
 今月下旬から来月1日にかけてTS関連で色々出ますし、忙しくなりますな!
posted by nekome at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | TS雑談

2010年01月26日

「DOLLY'S PARTY」終了のお知らせ?

 脳移植されて女の子になった元殺し屋・アーロンが可愛い、山本和生さんの「DOLLY'S PARTY」。連載6回目にして、掲載終了のお知らせが……。

 え、嘘?
 好調に思えたのに一体どうして……。
 前回・前々回なんてTSファン的にも美味しい展開で、こいつァ当初の期待以上に嬉しい連載になったなあと思っていたのに。

 なんとなくですけど、人気とかとは別の要因でストップがかかったような気がするんですよね。
 連載開始当初のきな臭い噂を思い起こさずにはいられないというか……。
 
 ただ、誌面には「コミックス1巻は春頃発売予定」と巻数付きで告知されており、山本和生さん本人もブログで「続きをとりあえず掲載できるように〜」と発言されていますし、編集部・作者の双方が未だ着陸点を模索しているような雰囲気はあります。
 諦めるのはまだ早いかもしれません。

 それでも、続きを『ヤングキング』誌上で読めないことだけは確定なんですよねえ。
 あーあ、MCファン的に心惹かれる「MON!もん!!悶!!!」の連載も始まったし、当分は毎号買い続けてあげようと思ってたのになあ。
posted by nekome at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | TS雑談

2010年01月16日

風邪と浪費と該当探し

 更新まばらになっちゃってますが、裏ではきっちり同人企画進めてますのでー。
 その一方で風邪だったりするんで、やれること限られちゃうんですが。

 
 最近チェックした作品は、『コミックアンリアル』Vol.23の「パラふり〜Strange those who cohabit〜」
 時空の乱れによって幾つもの並行世界が繋がってしまい、その中心点に住んでいる少年が女の子に変わってしまいます。
 会話の最中に一瞬で体が女に切り替わってしまい、口調まで強制的に変化してしまうところなんかは面白いのですが……。
 勿体無いことに、わりとすぐにフタナリ状態へと変化してしまいました。
 ……折角女体にしたんだから、女ならではの感覚をたっぷり味わわせましょうよー。シチュエーション活かしたエロにしましょうよー。
 まあオオハシタカユキさんのエロ漫画はデフォルトで好きなので、そう強く不満があるわけではないんですが。

 電撃文庫の『らぶちゅー!−ボクが女教師!?−』は、気弱で女顔な新米教師・船生遥が、オトナの恋愛を勉強したい女子中学生たちにかけられた黒魔術で、股間のアレをプレーリードッグに変えられてしまうというお話。
 感覚はそのまま繋がっているので、プレーリードッグを触られるとふにゅー先生も感じて悶えちゃいます。
 つまり、明らかにえっちなことをしているのに、絵的には女の子がプレーリードッグを可愛がっているだけという、健全極まりないシーンに見せかけることが可能。
 これはえっち的な意味で発想の勝利! そりゃあこんな可愛い男の子(注:23歳)が喘ぐ姿が見られるんなら、わたしだって率先してプレーリードッグ撫で回すさあ!

 ……とは思うものの。
 おち○ちんが取れただけで、別に女体になったわけでもなんでもないのよね。
 本文にはっきり書いてありますけど、「おまたの間には、文字通りなにもない」のです。尿道の出口すらないので、トイレにはプレーリードッグが代わりに行ってくれます。
 この設定は予想通りといえば予想通りなわけで、別に「TSじゃなかったチクショー!」とか悔しがってるわけじゃないんですが……。
 それでも、あのタイトルはどうなのよ、と。
 一度たりとも「女教師」として扱われてないじゃない。徹頭徹尾男として扱われてるじゃない。
 肉体が女に変化してなくっても、術の効果で周囲に女として認識されちゃうとか、女装状態がデフォになるとかならわかるんですけどさ。
 そういうことすらナシとなると、あのタイトルで商売するのはちょっと褒められません。まあ、誰が決めたのかはわかりませんけどね。
 

 おっと。思いの他記事が長くなったので、我慢できずに通販に走った悪堕ち系同人誌の話題はまたの機会にしましょう(^^;
 くっ……ついつい一緒に色々買ってしまった……。
 これは糧。糧になるのよ。
posted by nekome at 22:47| Comment(2) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年12月24日

C77 TS系頒布物情報・改訂版

 TS関連創作物を頒布予定のサークルをチェックしてみました。
 オススメ他、気になったところなど。一応、名前を挙げたところは全部行く予定。

一日目(29日火曜日)

 「味噌一番」東S‐21a
 FEZの漫画&小説本『Monster』
 小説には、触手・時間停止・女化・男化要素。

二日目(30日水曜日)

 「BoyChangeGirl」東U‐14b
 入れ替わり小説『淫魔ですワッピング』

 「夢見奏」東Y‐25b
 ロリ美少女変身ノベルゲーム第二弾『ふたば☆ちゃんねる2』。
 
 「入れかえ魂」東U‐14a
 『コミック入れかえ魂Vol.7』?

 「ゆっこの不思議な部屋」東U‐13b
 
三日目(31日木曜日)

  「梺乃屋」東ラ‐34a
 『CompositionMix2006-2007』に掲載されたTSモノの続き。

 「KEN+noARE」東キ‐25b
 『アスカはいぶりっど』のエロ。

 「らうんどNEXT」西し‐07b
 オリジナルトランスセクシャルラブコメディ『ひろみくす』(既刊)

 「催眠屋☆キャットハウス!」東U‐49a
 『催眠STS(性転換)CD バーチャルレズ 「リリーフレンズ」 (女性化+バーチャルレズ)』

 「磯味レーション」東ト-25b
 東方の他者変身もの。
 
 「ハイスイノ陣」西う‐18a
 リトバス理樹女体化本。

 「ろくでなしの詩」東G‐37b
 「面舵いっぱいいっぱい」東Z‐9a
 『キョン子×キョン♀』

 他、二日目西め−20番台にキョン子が集中。
 けんぷファーはカタロムの情報だけで18サークルほど。アニメ開始後に追加で作ったところもあるかも。ただし、手に取ってみるとフタナリ本だったりするので、己の嗜好に合うかどうかは注意。
posted by nekome at 22:34| Comment(2) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年12月17日

このキョン×キョン子は凶悪すぎだよ……

 冬コミに向けてコピ本の原稿書いてます。個人のうっすいの。
 途中で一度完っ全にスイッチ切れちゃったもんでどうしようかと思ったけど、なんとか再起動。うん、大丈夫そうだ。
 本当なら12月はのんびりするつもりだったんだがなあ(^^;

 コミケカタログのCD-ROM版も買ったんで、近いうちにオススメサークルリストの改訂版を出す予定。
 ――なんですけど、その前にこれだけは個別で書いとかないと気がすまないっ!

 サークル『面舵いっぱいいっぱい』さんと『ろくでなしの詩』さんのハルヒ性転換ネタ合同誌

 『キョン子×キョン♀』
 
 き、き、きょおうわーーーーっ!!
 落ち着けいや落ち着けるものか。
 何も聞かずに俊さんのサンプルページを見るんだ、ゆすらさんっ!!

 やばいってこれ興奮で身体が震えるって。
 10月02日の雑記で「ジョンキョンとんでもねえ……」と言いながら鼻血噴いてるのを見て「もしや目覚めたかっ!」と思ったし、表紙のサンプルが出た時に確信してた。
 それにしたって。
 ホントとんでもないよ俊さん……とんでもなく理想的なキョン×キョン子展開だよ。そりゃ鼻血も噴くよ。理性飛ばしそうになるよ。18禁の世界に羽ばたいちゃって良いと思うよ!
 以前から「良いキョン子描くなあ」と思ってましたけど、ここまでとは。
 うんもう買うしかない。今度こそ当日に直接。

 


 ちなみに、最近は必ず紙カタログとCD-ROMカタログの両方買ってます。
 CD-ROMの方はサークルの検索と地図作成のみに使ってて、それ以外の情報を見るのに紙カタログを使う感じ。まあ、自分がよく訪問するサークルさんは、適当に紙のページ捲ってるだけでも見つかるんですけどね。濃いエリアに固まってるし(^^;
 あと紙カタログは、荷物に余裕があれば分冊して持ってって、当日の再チェックにも役立ちます。
 よく片方でさえ「高い」という意見を聞きますけど、ビッグサイト三日間借り切るのに3億かかると知っていれば、なんてことないない。
posted by nekome at 18:11| Comment(5) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年12月13日

TSファンはブームに傲るな

 今年の秋〜冬にかけては、TSモノの商業作品が大量に発売されました。さらに、年末にかけても良作の発売が控えています。
 すべてがそうというわけではありませんが、個々の質も高くなってきており、TSモノならではの描写を充実させつつ、物語・商品としても面白い作品が増えてきたという印象があります。
 TS系サイト以外でも「最近急に増えたね」という声を聞くことがあり、ブームと言える状況なのは確かでしょう。

 しかし、浮かれてばかりもいられません。

 そのブームに対して、TSファンはどの程度関われているのでしょうか?
 該当作を探して、買って、紹介して、それだけで満足していませんか?
 太鼓持ちをやっているだけで「ジャンルの発展に貢献したぜ!」と思っていませんか?
 誰かが楽しませてくれると思っていませんか?
 巣に篭ってピィピィ鳴いていれば、エサが運ばれてくると思っていませんか?

 はっきり言って、TSファンには受け身の人間が多すぎます。
 作り手・送り手になろうという人間があまりにも少ない。
 需給バランスが完全に崩壊しているんです。

 他のジャンルであれば、「ブームが来た!」と世間が認知するより前に、ファン活動が活発になっています。
 認知度が一気に広まり、以前からそのジャンルで活動している人間以外もジャンル名を頻繁に口にする頃には、オンリーイベントも開かれます。

 しかし、TSジャンルはどうだったでしょうか?
 ブームにさきがけて同人サークルが増加するようなことはありましたか?

 答えは否です。

 「真城の城」のサークル活動休止。
 「夢幻館」の完全活動休止。
 「入れかえ魂」の一時活動休止。

 商業TS作品の増加に反比例するかのように、サークル数が減少していきました。
 これは、一般的にはジャンルの衰退を意味します。
 ファン体質が健全なジャンルではあり得ないことです。
 古参サークルにいつまでも頼れないことは考えるまでもなく明白なのですが、活発なジャンルならば、すぐに新しいサークルが立ち上がります。

 わたしがサークル「Teiresias」を立ち上げた時は、TSジャンルはどん底だったと言えます。
 わたし程度の能力では早晩息切れするだろうとは思っていましたから、誰か一緒に盛り上げてくれと呼び掛け続けました。
 新たなサークルを立ち上げる準備期間は、充分にあったはずです。
 わたしの声では届き切らなかったとしても、1作あたりの発行1000部を誇ったジャンル最大手サークル「入れかえ魂」の活動休止は、危機感を抱くのに充分な出来事だったはずです。復活の保証なんてありませんでした。
 しかし結果として、「Teiresias」がサークル参加していた直近3回のコミックマーケットにおいて、TS系サイト界隈から新たなサークルが立ち上がることはありませんでした。
 うち以外には、古参の方たちのサークルが参加していただけです。
 (新たに参加を試みた方自体はいたでしょう。しかし、結果として誰も通らなかったということは、総申込者数が極端に少なかったということ)
 
 待っていれば復活すると、
 誰かがやってくれると、
 そう思っていたんじゃないですか?

 
 勿論、ここまでに書いたような面倒なことを考えながらサークル活動をしなければならない、なんてことはありません。
 たいていは、そのジャンルに対する溢れる愛情・衝動を抑えきれずに作品を作って発表してしまうのです。
 ……ならばこそ、そういう人間が少ないというのは、どういう状態なんでしょうね?

 「所謂TSファンには、TSジャンルに対する熱い思いを持っている人間が僅かしかいない」

 世間的には、そう受け取られるんじゃないですか?
 
 それなら、商業畑の人間だってやりたい放題ですよね。
 だって、TSファンは自分たちの意思を、情熱を、示そうとしないんです。
 ネットのようなローリスクな場でつぶやいているだけの人が大半です。
 『チェンジH pink』のような手抜き企画本だって、平気で出版できるというものですよね。
 TSも女装少年も男の娘もフタナリも、全部いっしょくたで良いやと思われてしまいますよね。

 そんな状況にもかかわらず、
「変な本が出た? 他人に間違った認識を押し付けられた? そんなの知らないね。俺たちは揺るがないぜ!」
 なんて暢気なことを偉そうに言っている人たちがいるんですから……呆れるしかありません。

 いい加減、自分たちの不甲斐無さに気付きなさい。



「TSジャンルは衰退している」
「TSは吹けば飛ぶような弱小ジャンルだ」
 そう言われて、不愉快になる方もいるでしょう。
 大いに結構です。
 不愉快になってもらうために書いています。

「なにくそ! 勝手なことを言いやがって!」
 そう思うのなら、結果を出すことで見返してください。
 口先だけなら、誰だって何とでも言えます。
 ネットに引き篭もって文句だけ垂れているヒトと、交わす言葉はありません。
 わたしに反論する暇があるのなら行動しなさい。
「杞憂だった。TSジャンルの未来は明るい」と、そう思わせてみせてください。
 
 コミックマーケット78のサークル参加申込書は、既に通信販売で予約注文可能です。
 TSジャンル住人としてプライドのある方の、奮起を期待します。
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2009年12月11日

『チェンジH blue』の掲載作品比率

 まず結論から言いましょう。
 大幅な改善が見られました。

 甘詰留太「初めての夜 初めての朝」/TS(変身)
 佐野タカシ「女装子女」/女装&去勢
 ポン貴花田「えんとらんす!」/TS(変身)
 六道紳士「アカンプリス」/女装
 ゆうきゆう×ソウ「マンガで分かる心療内科」/女性化願望の分析
 今村陽子「ヒーローの秘密」/TS(変身)
 たかみち「ガールズ サンクチュアリ」/男装
 新井祥「麗しき 女装の世界」/実録モノの女装
 厦門潤「プラスチック・クレイドル」/TS(異性体のクローンに記憶注入)
 塩野干支郎次「ブロッケンブラッドX 特別編」/女装
 おりもとみまな「おんなまつり」/TS(変身)
 夕凪薫「フリルプリンセス」/女装
 春夏秋冬鈴「レディースメイド」/女装

 全13作品中、5作品がTSモノです。
 『チェンジH pink』の時に2作品しか掲載されていなかったことを考えれば、倍以上に増加という今回の編成は評価できます。もとが酷すぎたとも言えますが。

 ただし、それでも異性装モノが7作品とTSモノを上回っており、「TSコミックス」という名称が不適切であることには変わりがありません。
 TSのような弱小ジャンルにとって、他の大規模なジャンルと同一視されるというのは、ジャンルの維持・発展を揺るがされる危険な状況です。
 それどころか、『チェンジH』シリーズの放っているメッセージは「異性装こそがTS」というものですから、看過するわけにはいきません。

 また、「男の娘」というのは女装ジャンルの一部において使われる言葉であり、TSジャンルの用語ではありませんので、読者は勘違いなさいませんよう、ご注意を。
 ジャンル名称の誤解・誤用は、双方のジャンルに迷惑をかけることになります。
 困ったことに、「女装はTSではない」と言うと「狭量だ!」と騒ぐ人が一部にいます。
 「そもそも女装ジャンルの人間は、自分たちのジャンルが『TS』と呼ばれることを望んでいるのか?」という視点を忘れてはいけません。
 もし本当にTSジャンルを自称したいのであれば、「女装少年中心イベント『計画』」は、とっくの昔に「TSオンリーイベント『計画』」を名乗っていたでしょうね。
 望んでいない相手にTSというジャンル名を押し付けるのは失礼にあたります。
 他者を尊重するということは境界線を曖昧にするということではなく、境界線を尊重することであると知りましょう。


 ともあれ、編成に改善が見られたことで、こちらの心労もだいぶ和らぎました。
 掲載されているTSモノのクオリティも上がっており、どれも大変楽しませていただきました。
 後ほど個別の感想も書きたいですね。
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2009年12月06日

C77 TS系オススメ情報

 カタログも出たことですので、コミックマーケット77でTS系創作物を発表しそうなお気に入りサークルをざっと調べてみました。

 まず、頒布物が確定しているところ。
 
味噌一番」 一日目 東S‐21a
 『Teiresias』vol.01と02に参加してくださった石山さんのサークルです。
 FEZの漫画&小説本。
 小説には、触手・時間停止・女化・男化要素を持たせたSSが掲載されるそうです。

 BoyChangeGirl二日目 東U‐14b
 長年、サークル「入れかえ魂」にて活動されていたTarotaさんが、今回は自らサークルを立ち上げて参加!
 お得意の入れ替わりモノで、誌名は『淫魔ですワッピング』。文庫サイズのオリジナル18禁小説本です。
 ――ちょ、悪堕ち要素あるんですか?! マジで! それはまた楽しみな。

 「夢見奏」二日目 東Y‐25b
 ロリ美少女変身ノベルゲームの第二弾『ふたば☆ちゃんねる2』がついに出る!
 前作は「作中ぅ、幼女等の表現があることがございますがぁ、本作品に登場する人物はすべて! 18歳以上であることはぁ、想像に難くありませんん〜(若本声で)」って感じで、男子大学生である主人公が変身した姿すなわち合法ロリ以外に少女が登場しなかったのですが、今作では複数の幼女ヒロインが?!
 ロリコンな方は絶対にチェックするべきだと思います。
 少なくとも、前作のTSモノとしてのクオリティはわたしが保証しますぜ。


 参加は確定しているものの、頒布物詳細は未定・未公開なところなど。
 「入れかえ魂」二日目 東U‐14a
 復活なるか?
 死ぬほど忙しいと思われるので、あまり細かいこと書いて下手なプレッシャーかけられないかな。

 「ゆっこの不思議な部屋」二日目 東U‐13b
 今回は新刊難しいかな? 

  「梺乃屋」三日目 東ラ‐34a
 以前まとめ本で描かれていた「朝起きたら女になっていた」系のTSモノの続きが出るとか!
 クオリティも実績も確かなので、無事完成することを祈りたい。
 
 「ハイスイノ陣」三日目 西う‐18a
 いつものリトバス理樹女体化本と思われ。エロ素晴らしす!

 「ろくでなしの詩」三日目 東G‐37b
 キョン子本予定のようですが間に合うかどうか。
 もし本当にジョンキョン展開で描いたとしたら、ゆすらさん大喜びっていうかわたしも大興奮なんですが!
 

 他、オススメサークルがある方とか、実はTS本でサークル参加するよ!という方がいたら是非教えていただきたいところ。
 創作活動は人に知られてナンボです。
posted by nekome at 22:03| Comment(3) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年10月28日

憑依AV「ボディジャック パート2」が11月発売!

 一応先に言っておきますけど、ググッて見つかる以上の情報は提供できませんからねー(^^;

 ROCKETの憑依AV「ボディジャック」に第2弾が登場!
 今回は家庭教師から美人親子、巨乳お姉さんに駐禁取締り、ナースに女医まで10人に次々憑依だそうです。
 なんと、憑依対象が10人もいるとは……。前回の7人でも充分驚いたというのに。
 職業や立場などが憑依ファンのツボを突いているのも、期待感を高めますね。
 もっとも、人数が多いと女優の質が不安になってしまったりもするのですが……。

 既に各通販サイトにも登録が始まっていまして、EICなどではジャケットの裏面画像も公開されているので、多少参考にできるかもしれません。
 ん〜、ちょっと全裸率が高すぎる……かな?
 
 前作には不満点も色々ありますし、今回も不安がないわけではありませんが、それでも「色々な立場の女性に次々憑依」というコンセプトの作品を出してくれるだけでも嬉しいもの。
 大量に出回っている入れ替わりモノや変身モノのAVではできない、憑依ならではの魅せ方ですからね。
 早速予約しておきましたよっ。

 
 ……でも、アマゾンで「11月5日発売」って書かれてるのは……ミスですよねえ?
 他は全部11月19日で統一されていますし。
posted by nekome at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年10月25日

久々にSSアップ

 超・久し振りにブログ用のSSを書きました。
 暫く前に一旦別のネタで書き始めたんですけど、なんかすぐに詰まってしまいまして。
 どうにも執筆モードに入れないものだから完全に中断し、まったく違うネタで書いてみることにしました。
 うん、久し振りに集中できました。
 珍しく、頭から終わりまで通して、憑依者以外の男性視点です。
 さて、リフレッシュはできたかな。


 それにしても、10月下旬は鉄板買いの漫画が多すぎて大変です。
 『聖☆おにいさん』4巻に『まりあ†ほりっく』5巻に『ぴことぴけ』2巻に『彩の神』2巻に……さらに、最近はやたら突発で買ってしまうので購入量が膨れ上がってます。
 この上『俺妹』漫画版と超電磁砲とゆびさきミルクティーが出る……だと?

 この頃憑依欲が高まりまくりで、色々と買ってしまっているのがまた痛い……。
 以前は小ネタぐらいでは買わなかったのに、欲求不満だなあ。
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2009年10月21日

『チェンジ H blue』の発売について

 言及するのも気が乗らなかったんですが、どうも見解を求められているようなので。

 「チェンジ H blue 12月11日発売予定」

 わざわざ広告に書いてますが、前作でポン貴花田さんの「えんとらんす!」が特に好評(勿論わたしも投票した)だったということ、編集部はどう受け止めているんでしょうね。
 『チェンジH pink』のコンセプトは「女装男装こそがTSであり、性転換は刺身のツマ。ついでにフタナリも入れちゃえ」という乱暴なもの。
 そこで刺身のツマ扱いした性転換モノ――本来のTSモノが大好評だったということは、編集方針が完全に失敗だったということだと思うんですけど。
 顔ぶれがあまり変わらないようなので、特に反省する気はないのではないかと危惧してしまいますね。
 前回掲載されていた塩野干支郎次さんやおりもとみまなさんの作品も個人的にかなり好きなんですが、そのことと編集部の商法が適切かというのはまったく別問題ですからね……。

 あと凄く疑問なんですけど、何故前回も今回も石田敦子さんやスエカネクミコさんの名前がないんでしょう。
 お二方とも、少年画報社とつながりがある上、TSモノを描いていた実績があるんですが。
 依頼したうえで断られたのか。
 そもそも依頼すらしていないのか。
 前者なら仕方がないんですが、後者だとしたら……まあ、ツッコむことすら恥ずかしいですよね。
 もっとも、依頼したところで大井昌和さんのように先天的フタナリものを描かせていたり、六道紳士さんのようにイロモノを描かせていたら意味がないんですけど。


 ところで、TSと女装の間に線を引こうとすると「女装を仲間外れにするのは良くない!」「騒がないのが大人の対応だ」的なおめでたい意見を一部から聞かされるんですが……。
 誤解されるのもうんざりなんで、この際はっきり言っておきましょう。
 わたしは、TSファンに対してよりも、むしろ女装少年ファンに対して敬意を抱いています。
 なにしろ、我々より遥かに努力していて行動力も実績もありますので。
 そして、ジャンル「TS」にはジャンル「女装」をハブにするような力なんてあるわけがないし、ジャンル「女装」はジャンル「TS」の仲間に入れてもらえなくても痛くも痒くもない、そんな貧弱なジャンルではない、と認識しています。
 「「女装」を「TS」の仲間に入れてあげよう」という考え方は、人口5000人のA町が人口50000人のB市に対して「うちに吸収合併してあげるよ。新自治体名はA市ね!」と提案するのと同じようなもの。
 身の程をわきまえない、失礼な行為とすら言えます。
 それを第三者が勝手にやってしまったのが『チェンジH pink』の出版です。
 そのやり口を批判することが「女装排撃」とは、まあ悪意のこもった解釈もあったものです。

 この狭い界隈に引き篭もっている人間は感覚が歪んでくるようですが、ある創作物がTSモノだと認定されるのは、別に名誉でもなんでもありませんよ。
 場合によっては、TSモノとして扱われることが迷惑なことすらある。
 「それはTSじゃない」「そんなこと言うのは差別だ!」
 ……こんな脊髄反射の短絡思考からは抜け出してほしいものです。
 「それはTSじゃない」というのは、単なる事実の指摘です。優劣良悪の話ではありません。

 境界線を無くすのが他人のためになると思ったら大間違いですよ。
 自分の個性を捨て、他者の個性も無視する。その先に、一体何の発展があるというんですか。「自分たちとは違う」ということを認めずして、他者の尊重などあり得ませんよ。

 「自分たちは何者であるか」
 これを自ら説明できない集団など、存在しているとは言えない。
 サイレントマイノリティなど、亡霊も同然です。
 沈黙を推奨することは、ジャンルを死へ導くことだと知りなさい。
 大人ぶったり正義の味方ぶったりする前に――身の程を知りなさい。
 自分たちが、積極的な説明なくして他者に存在を認められることなどない、吹けば飛ぶようなちっぽけな存在であると自覚しなさい。

 ジャンル「TS」の人間が頭を使うべきなのは、「どうやってTSファンに女装を受け入れさせるか」などという問題ではなく「そもそも、どうすればジャンル「女装」と対等になれるのか」という課題でしょう。
 行動で示してきたつもりなんですけどね……。
 変な友愛精神発揮してる場合じゃないでしょう。
 まず、彼我の実力差を正しく理解してほしいものです。
 それが出来ていないから、何と戦うべきかも、何を守るべきかも、見誤ることになるんですよ。

 ネットの中の、極めてマイナーなジャンルのさらに限られたサイトに引き篭もってないで、外に出なさい。
 自分たちが、他人に誤ったレッテルを貼られても揺るがないほど確固とした存在だというのなら、誰かの影に隠れて口先だけでいきがってないで、行動して、成果を示しなさい。
posted by nekome at 22:13| Comment(4) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年10月01日

TS創作に立ちはだかるハードル

 「「男の娘」「女装少年」マンガは猛烈に増えたけれど、性転換物は意外と少ない?」
 という声を受けて、それは言えてるかもしれないというお話。主に外部向けかも。
  (実は前回の記事を上げる前に途中まで書いたんですけど、膨らみすぎてカットしたのですわ)

 一昔前に比べると増えたとはいえ、女装少年に比べればTSはまだまだマイナー。知名度低いです。
 女装少年は割りと頻繁にメイン張っていたり、不意打ちのように飛び込んできたりしますけどね。(おかげで『エデンの檻』を見逃せなくなってしまったり。)

 隣接ジャンルであり、一見似たような性倒錯系のものと思いきや、何故供給量に差が生じるのか。

 簡単に思いつく理由のひとつとして、「TSは女装少年と同じような方法では描けない」というのがありますかね。

・TSが許容される世界、許容されない世界

 まず、「女装少年はたいていの世界に普通に存在できる」んですよ。
 というか、現実世界に存在してますもんね、「女と見分けがつかないほど可愛い女装っ子」ってのが。流石に女装して学校通ったりはしていないと思いますけど。
 現実に存在する以上、架空の世界に登場させるのはもっと簡単なわけで。
 もうちょっと言い方を変えますと、「女装少年が登場できる特別な世界」を構築する必要がないんです。(「女装少年が登場できない世界」なら、意識的に構築する必要があると思いますけど。)
 だから女装少年は、作品の中でメインを張っていなくても、脇役やゲストキャラとしてぽんぽん気軽に登場させることもできます。

 その一方でTSキャラとなると、それ単体を「現実世界準拠の作品世界」にいきなり登場させるのは困難です。
 変身にせよ入れ替わりにせよ憑依にせよ、それら不可思議な方法で性転換を引き起こすための、道具なり事件なりが必要になります。
 性別を変化させる魔法なり、人格を交換する装置なりが存在し得る世界。その存在が許容される作品世界を最初に用意しないといけないわけです。ファンタジー方面であれSF方面であれ。
 ドラマの『転校生』や『パパとムスメの7日間』などは「現実準拠の世界」に見えるかもしれませんけど、序盤で人格(精神)の入れ替わりという「現実ではあり得ない事件」を出しちゃってますからね。その時点で、もう作品世界の説明、ファンタジー宣言は済んじゃってるわけです。

 なんらかの形で「この作品世界は現実世界では起こり得ない不可思議現象が起こっても良い世界だ」という説明・宣言がなされていない作品でTSキャラ・TS展開を登場させてしまったら、作品がガタガタになります。
 具体的には――そうですね、「『とらドラ!』の本編で竜児と亜美の身体が入れ替わってしまったらNG」と言えばわかるでしょうか。
 『マリア様がみてる』の本編で祐麒が女体化してもNGですよね。
 (これが二次創作ならOKになるんですけど)
 また、いくら現代科学で説明できないような不可思議現象が起こる作品世界でも、それがTSを許容する方向性の不可思議さでなければ、TSキャラ・TS展開は使えません。
 『エデンの檻』に女装少年は出せますけど、TSっ娘は出せないのです。
 脇役としてTSキャラを登場させようなんて思うものなら、それこそ魔法(的なもの)が普通に存在する世界を最初から用意しなきゃなりませんね。

・一枚絵で表現できるか?

 女装少年なら、最短の場合1コマあれば説明が済みます。少女と見紛うばかりの可愛い男の子を描いて
 「藍川絆です! こう見えても男です」
 と言わせればそれでOKですもんね。そして、それ以上細かい背景を説明しなくても、すぐに物語を動かすことができ、かつ魅力的な作品にすることも可能。
 なんなら、まったく言葉を用いなくても、イラスト一枚で「ああこの子は女装少年なんだ」と理解させることもできます。
 身体が男の子だってわかればいいんですから。

 一方、TSとなると、女の子のイラスト一枚あるだけでは、その絵が意味するところはわかりません。
 その女の子は、男が憑依しているのか? 男と入れ替わっているのか? 男が変身しているのか?
 っていうか、常識的に考えて、正真正銘生まれついての女の子なんじゃないのか?
 ……男が憑依しているにせよ男と入れ替わっているにせよ男が変身しているにせよ、説明を付け加えないと「イラストの女の子はTSと関わりがある」ということすらわからないのです。

 漫画となれば、何ページも費やして、性転換に至るまでを描くことになります。
 たとえば石田敦子さんの『魔法少年マジョーリアン』の場合、最初の変身が完了するまでに14ページ。
 森永あいさんの『僕と彼女の×××』で主人公たちが入れ替わるまでに15ページ。
 和田依子さんの『少年式少女』で主人公の少年が親しい少女に憑依するまで、17ページぐらい使っています。
 手間暇かかってますよね。
 TSのための理屈やら、before afterの人間関係やら、用意するものはいっぱいです。
 そうそう、「変化」はTS作品の重要な要素ですから、性別が変わった後のみならず、性別が変わる前の当人や周囲の環境だって、出来るだけきちんと描いておく必要があります。
 
 勿論「絶対に懇切丁寧な説明が必要」なんてわけはありませんから、ページ数が少ないんなら少ないなりの描き方はあります。
 けれど、説明を端折れば端折っただけ、その後に描ける物語は限られてしまうんですよね。

 わたしがよく「TSエロ漫画は最低でも前・中・後の三編欲しい」と言っているのは、以上のような、TS創作にまつわる事情があったのです。

 
 そのうえ、「女の子になった男の子の感覚って、どんなよ」という難題もあるわけですが――この説明は省略しても良いですかね。何で難しいのか、考えればわかると思いますし。
 まあ、そこを頑張って想像しながら描くのが、各作家の腕の見せ所とも言えるのですが。


 と、TS創作におけるハードルを語ってまいりましたが――
 それらの障害を乗り越えて、新たな作品を世に出してほしいものです。また、見事に乗り越えた魅力的な作品がもっと人に知られるようになると良いですね。
posted by nekome at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年09月29日

どれだけ増えた? 商業TS作品

 性転換のドキドキにおいて重要なのは、男の子のソウルだ。「アスカはいぶりっど」(たまごまごごはん)

 『アスカはいぶりっど』の感想は書きそびれたまんまだったのですが、ちょうど良い記事を書いてくださったので、紹介しない手はないっ。
 TS語りとしてもイイとこ突いてます。
 そうなんですよ。ちゃんと男の子らしい欲求を持ってるのって大事なんですよ。
 そして
 「自分も二次元美少女になったら、色々観察したあとにまずはスパッツ履くもん、間違いなく。100%。」
 うん、流石(^^)
 ちなみに、わたしが美女・美少女になったら着てみたい服としてはチャイナドレスや着物は言うに及ばずレースクイーンにチアガール看護婦にキャビンアテンダント更にはファミレス店員に女性警官制服やレオタードとOLスーツにセーラー服やブレザーや巫女服に加えてメイド服やテニスウェアなども素晴らしいと何でもありません。

 閑話休題。
 あと、記事冒頭でこういうことも書かれてます。

 最近「男の娘」「女装少年」マンガが猛烈に増えました。
 しかし、何故か性転換物は比較的少ないです。ないわけではないんですが、そんなに爆発的に増えてはいません。
 あるぇー? もっと山ほど出るかと思ったんですが意外と。「ふたなり」と「女装」はものすごい勢いで増加しているんですが…。ラノベだとそこそこあるみたいなんですが、マンガは結構探さないと見つからない感じです。

 
 その印象は頷けますねー。
 TS該当作の情報を積極的に収集していないと、今でも簡単には出会えないかもしれません。
 とはいえ、昔に比べれば随分と増えたわけでして、現在連載中のTSモノ漫画が――『トランス・ヴィーナス』『世界の果てで愛ましょう』『一年生になっちゃったら』『月夜のフロマージュ』『あめのちはれ』『僕と彼女の×××』『オレンジチョコレート』『純★愛センセーション』『ないしょのつぼみ』『少年式少女』。
 あ、『逆転ハニー』『男子ingガール』も不定期連載でしたっけ。これは直に読んでないんで、内容もちょっと把握できてないんですけどね。
 連載は完結していますけど、今年単行本が出たものとしては『乙女のいろは!』『最強魔法少女あきら』。
 あと……『キミとボクをつなぐもの』も一応入れて良いんだろうか。あれは「じいやが少女になった」というより「少女はじいやだった」という感じでしたけど。

 小ネタや読み切りではまだあると思います。
 あと、最近のTSエロ漫画は右メニューの当該カテゴリにだいたい載ってると思うので、そっちを見ていただければっ。

 ちなみに、ラノベでTSモノが増えているという印象は、現在『アンシーズ〜刀侠戦姫血風録〜』を絶賛中の極楽トンボさんを始め、ラノベ読みの間でも広まっています。
 以前、トンボさん他ラノベ読みの知り合いから「『TS大全』って出せるのかねえ?」と質問を受けたのでリストアップしてみたのですが、まずここ1年の間に出たTSモノのラノベは
 『けんぷファー』『ぷりんせす・そーど!』『鏡原れぼりゅーしょん』『とぅ うぃっち せる!』『アンシーズ〜刀侠戦姫血風録〜』
 あと『Xの魔王』『創立!? 三ツ星生徒会』を含めることもできるでしょう。
 1年以上前に発売されていた作品・シリーズは
 『先輩とぼく』『かしまし』(ノベライズ版)『ぼくのご主人様!?』『AKUMAで少女』『桜ish』『リヴァース・キス』『キリサキ』『パートタイムプリンセス』
 作品全体を通して、ではなく一部にTSエピソードがある作品まで引っ張り出すと大変なので、そこは省略させていただきます。
 
 少なくともラノベにおいては、『ヤンデレ大全』より簡単に数が集まりそうですね。
 何気に成年向けゲームでもTSモノは増えているんですが、個人では金銭的・時間的に把握するのが困難でして……。
 小ネタも大量に混じりますが、ここを見ればだいたい載っていると思います。
 
 これだけ商業TS作品が増え、漫画読みやラノベ読みの間でも知名度が高まっている今というのは、TSというジャンルにとっては絶好の攻めの機会。
 受け手の立場に安住せず、自分たちの「これが好きだ!」を表現し世に出し知らしめ他と交流する者が新たに現れてほしいですね。


 ※記事中、『バカとテストと召喚獣6.5』172ページの台詞を利用させていただきましたことを、ここに報告しておきます。
  もっとも、書かれているのは紛れもないわたしの本音ですが(^^;
posted by nekome at 22:40| Comment(2) | TrackBack(0) | TS雑談

2009年09月16日

『アンシーズ』特集ページ公開!

 集英社スーパーダッシュ文庫の公式サイトにて、宮沢周(Mk-弐)さんのデビュー作『アンシーズ〜刀侠戦姫血風録〜』の特集ページが公開されました!

 おお、やっとイラストを拝むことができました。待ち遠しかったですよ〜。
 絵師さんの名前が公表された時点で不安はなくなってましたしねっ。
 表紙のキャラクターは一発でわかったので思わずニヤリ。
 
 挿絵を担当されている久世さんのサイトはこちらです。
 「IRA
 
 いよいよ近づいてきた『アンシーズ』の発売日は9月25日。
 忘れないようにっ!
posted by nekome at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | TS雑談
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