2012年02月11日

マッドサイエンティストは記憶コピーで自分FUCK!『ハカセが助手でオレがオレで。』

 幾夜大黒堂さんがまたまたやってくださいました!

 『ペンギンクラブ山賊版』3月号掲載『ハカセが助手でオレがオレで。』

 自分のことを理解してくれない人間の助手などいらん! 自分と同じ知識を持った助手を創造してくれるわ!
 と考えた博士・松戸研太は女性型人造人間の頭脳に自分の記憶をめいっぱいコピーするのですが……記憶どころか自意識までコピーされていた!
 助手が言うには、「オレは目覚める直前まで松戸研太として生きてきた!」とのこと。
 完全に想定外の結果だったのですが、普通に自分の身体で生きている博士にとってはある意味他人事。この現象を探求することなく、速やかに助手の性能が目的に叶うものかどうか確認しようとします。

「この身体の目的って… はっ!!」
「さあ まずは……!」
「だが断る!!」
「まだ何の確認か言ってないだろ?!」
「言わんでも自分の考えは… 女性型助手にした理由知ってるし!!」
「わかってるならいいじゃんか!」




「じゃあ聞くが!!
 お前は自分のチ○ポしゃぶったり突っ込まれたりしたいか?!」
「絶対やだ」
「ほらみろ即答じゃねーかっ!!」


 エロ目的かよっ!!(笑)
 それはともかく。
 もうね、まだエロシーンには欠片も至ってないというのに、ここの遣り取りだけでツボすぎるのですよ。
 「同じ記憶を持っているので女の自分が男の自分に何を求められているか最初から知っていて、だけど自意識は男だから当然のごとく速攻で断る」とか、記憶コピーによるTSモノの大事なところがたった1ページに凝縮されています。
 しかもまだまだそれだけでは終わらない!
 
 博士はなんとか助手(女の自分)をその気にさせようと色んなアメをぶら下げる手に出ます。
 だって自分が欲しがるものは全部把握してますもんね。
 しかしどんなに物欲を刺激されても、助手が頷くことはありません。
 だってそれ欲しがってるのは博士(男の自分)も一緒ですもんね。
 そりゃご褒美にならんわ!

 じゃあ同じ記憶をもった「女の自分」にエッチを許諾してもらう方法はないのか?というと……あるんですねえこれが。
 ちゃんとこのシチュエーションならではの、OKする理由が。

 ことここに至っては、助手の方も博士を喜ばせるような行為に踏み切ります。
 具体的には、その身体に合わせてあらかじめ買ってあったコスを着たりとかね!
 これ「純粋に相手を愉しませるため」だけじゃなくって、「自分自身が愉しめるから」やってることがわかるように描かれてるのが流石ですよね。
 自分が理想としてる女の子そのものの格好になったりしたら、そりゃそのケのない人間だって興奮しちゃうってもんです(^^)

 エロシーンの入りは「自分の願望を叶えてもらえる」博士の方が積極的で、助手は一歩引いてるなど、普通のキャラとTSキャラの心理の差をしっかり描いてくるところも安定の幾夜大黒堂クオリティ。
 そして一番ツボを突いてきたのが――
「か…勘違いすんな お前の愛撫で感じてんじゃないからなっ」
 なんて台詞が飛び出てくるシーンの一連の会話。
 はい、濡れてるんです。抱かれるの嫌がってたくせに濡れてるんです。しかもそれは、照れ隠しでもツンデレでもなく本当に「愛撫されて濡れたわけじゃない」んです。
 
 それじゃあなんで濡れてるんでしょーねー?
 
 ヒント:助手はエッチの条件として、念入りに風呂に入ってくるよう
     博士に命じました。
     その間、助手は一人っきりで過ごします。

 そう来たかあああああああああああああああああああ!!
 まあね! 当然だよね! しっかしもう、ここまでわたし好みのシチュエーションと遣り取りが詰まってるとどのシーンにも超反応してしまって体力持ちませんわ(^^;
 オチでも思わず噴き出す会話を見せてくれました。

 読み切りのTSエロ漫画では勢いで押し切ってしまう、流されてしまう展開の作品が多い中、TSキャラが男とエッチしてしまうことにそれなりの必然性を持たせてくるあたり、流石は幾夜大黒堂さんといったところですね。
 毎度驚かされますが、今回は特に素晴らしい出来でした。
 TS自分FUCKシチュが好きな方は速やかにペンクラ山賊版を買うべし!
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