「乙男女(おとめ)系コミック」という文句で売ってますが、電撃もそろそろデレて「TS系コミック」という言葉を使ってはどうだろうか。
ほら、『うららちゃんのナカの人』なんて「二心同体変則TS」とか「新感覚【非】ラブコメTSストーリー」とか、帯で思い切り強調してるじゃん!
武田すん『世界の果てで愛ましょう』4巻(電撃コミックス)
4巻に至っても涼馬はブレません。
意地っ張りで、自分の外見に無頓着で、女扱いにも妻扱いにも反発し続けています。
第18話「北風と太陽」ではエアコンが無くて暑いからといって、風呂上りにパンツ一丁で家の中をうろつきます。
「目のやり場に困る!」と父や弟から注意されても、「昔から暑い日はパンツ一丁が基本だったでしょ」「僕は男だ!!」と反発。さらに王子からも注意されたもんだから、完全にヘソを曲げて翌日からは下着姿で過ごすように。
おま、おまえは……そのカラダで阿呆なことやるなあああっ!!
男であることに拘るなら、男の心理にも配慮してやろうぜ!
――と登場人物たちの代弁もしてあげたくなりますが、ここに至っても女扱いに抵抗してるというのは褒めて良いかもしれません(^^)
第19話「大自然のおしおき」では水着姿で海辺をうろついていたところ、早速ナンパに遭遇。
いまだに不特定多数の男性を魅了するとは……。4巻までこの扱いが続くとはなかなかの安定感。いや、そもそも巻数を重ねるTSモノが少ないってのもあるんですが。
この話ではさらに「僕の背中にもクリーム塗ってよ」という無防備発言によって余計な争いを生んでいます。涼馬マジ罪作り(笑)
で、涼馬の特徴といえば無自覚に可愛さを振りまいていることだけでなく、わりと性格がひどいこと。
いや第18話ん時の言動も相当ひどいんですがな、第22話がまた……。
王子につけられた護衛をうっとおしがって逃げ回り、ゲートを使って王子の本星へ行ってしまいます。
まあそこまでは良いんですが、メイドさんに変装していたところ仕事に引っ張り出され――
会議中の王子に出すことになっている料理を食べてしまいます(爆)
いや、おま……いくら生活に格差を感じるったって、普通やらんぞ!
さらに、会議での王子の言葉にちょっとドキっとしたからといって、家臣の分のケーキを勝手に王子の皿に移し――
何故か別の家臣のケーキを自分で食べてしまいます。
いや二つ目の行動意味わからないから! おかげで会議室内に余計な混乱が(笑)
しかもこの混乱から「涼馬様は殿下を愛しているのか?」という話題が持ち上がり、王子が自信満々に自説を披露。
阿呆なことにその場の皆が納得してしまったものだから、腹を立てた涼馬はさらなる爆弾を投下して去っていくのです。
いやあ……ひどいわ涼馬(笑)
そういえば3巻の時もかなり悪魔じみた行動とってましたねこの子は。
変身系、それも他人の手によって無理矢理女に変えられたTSっ娘となると受難なキャラになりそうなもんだけど、いや確かにそれなりに困らされてはいるんだけど……むしろ涼馬が周囲の人間に与える被害の方が洒落になってない気がするのでした。
4巻終盤ではシリアスな展開になるのですが、ここでは詳細は書かないでおきます。
ひとつ言えるのは、ああ、やっぱり涼馬ってブレてないんだなあ……ということでしょうか。
2011年03月01日
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