終わるの? 本当にこの1冊で綺麗に終われるの?と不安だったものですから、裏表紙に「中学生編ここに完結!」の文字を見て心の底から安心しましたよ!
あえて連載追ってなかったんで、高校生編のことは知らなかったんですよね(twitterでちらっと目にした気はする)。
これで晴れやかな気分で読むことができます。
もりしげ『フダンシズム−腐男子主義−』7巻(ヤングガンガンコミックス)
意外にも初めてだという、小西さんの宮野家訪問。数の姉である環依とは同人活動で繋がりがあるのでごく自然な訪問ではあるのですが、その輪に入るためには、数はアマネにならなければいけません。
女装を済ませ、怪しまれないよう一旦外に出ようとする数――アマネですが、自室を出たところでばったり母親に遭遇してしまいます。
アマネはその瞬間こそなんとかやり過ごして外に出ましたが、息子の不在を知り、アマネの正体に勘付いてしまった母親は数の部屋を捜索。アマネの服を見つけてしまい――
試しに自分で着てみます(爆)
何やってるんですか奥さん!
まだまだ現役でいけますね奥さん!
――って、そうじゃなくて。
ちょっと悪ふざけもありましたが、母君は先ほど会った「少女」が息子であると確信していました。これまでで最も深刻な周囲バレの危機となってしまいます。
環依を問い詰める母。しかし環依はアマネが築いてきたものを守るために、一歩も譲りません。
娘の必死さと、友達の輪の中で笑顔を浮かべる息子を見た母は――
姉といい母といい、数、良い家族に恵まれましたね。
中三の一学期最後の日には、上京してきた方向音痴娘、十河まさきが数とばったり再会。
数の女装を知っていて、押しも強いまさきは一気に距離を詰めてきます。
ていうか目の前で女装させるって、押しが強いとかいうレベルじゃないぞ。
そんな身勝手さに振り回せれてるせいか、まさきと話してる時のアマネって普段より感情露わにしてて可愛いんですよねえ。
しっかし、冬コマでは迷惑極まりない「お客様」として登場したこの娘が、まさかの恋愛参戦宣言とは……。
高校生編の存在を知らなければ「こんなタイミングで!?」と驚くところですね。
ism.54「集え! みんなの夏コマで!!」とism55.「叶え! みんなの“のぞみ”」は中学生編最後のヤマ場。
夏コマ当日、家の用事やらトラブルやらで出発の遅れていた数=アマネ、小西さん、東峰さん、六徳さんらが閉会の迫る会場へと向かう。
徐々に合流を果たしていく中、彼らの脳裏に浮かび、語られていくのが『おまかせ☆てんてる』第一期の最終回。
これが本当に泣ける内容で! 絶妙な挿入で!
課題を抱えたまま、それでもお互い良い方向へ向かいたい数=アマネと小西さんとの関係。
「おま☆てん」をきっかけに結び付いた仲間たち。
「おま☆てん」最終回のメッセージ。
それらが見事に融合していて、胸がいっぱいになりました。
ああ、自分本当にこの作品好きだったんだなあ。
卒業式の後に掲載されていたのは、春休み特別編。
エスカレーター式のため、また同じ学校で過ごすことになるみんなの、高校生活を意識しつつも平穏な日々が描かれます。
アマネと小西さんも二人で、これまでとこれからに思いを馳せています。
この二人の関係で不安だったのが、偽りを抱えた関係だということ。
「数くんと小西さん」の関係も、「アマネとのぞみん」の関係も、両方とも良好に推移しているのですが、「アマネとのぞみん」の関係は数の嘘の上に成り立っている。
楽しい時間を守るための嘘が、致命的な亀裂を生むかもしれないという不安。
しかし、この時匂わされた事実は――――っっ?
そ、そう来た、かっ。あの場面で……なるほど……。
高校生編『フダンシフル』、たいへん楽しみになってまいりましたっ!! って、もう連載始まってるから読めるんですよねっ。
〜過去記事リンク〜
『フダンシズム−腐男子主義−』2巻
『フダンシズム−腐男子主義−』3巻
まつもとぶちょうのなかでなにかがふっきれた!『フダンシズム−腐男子主義−』4巻
二重生活の真骨頂! 充実の文化祭『フダンシズム−腐男子主義−』5巻
腐女子として振舞うのは「好きだから」『フダンシズム−腐男子主義−』6巻
2010年11月23日
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