いよいよ杜前くんに再選択の日がやって参りました!
『ペンギンクラブ』7月号には、久々に幾夜大黒堂さんの「境目のない世界」(第9話)が掲載。
待った甲斐のある、実にクオリティの高い内容です!
冒頭にも書きましたとおり、肉体の変化と移植用臓器の準備が順調に進んだ杜前くんに、いよいよ手術の日がやってきます。
この作品は世界観がきちんと作られているので、手術の日前後の描写にも凄く現実味があるんですよね。
わたしに専門知識はないんで正確さまでは測れませんが、「科学技術による完全な性転換が実現している世界」に説得力を持たせるため、並ならぬ力が注がれていることがわかります。エロを入れる関係もあってページ数の制約が大きいエロ漫画でここまで描いているのは凄い!
その上で! エロもまた凄いんですよ!
完全な女の身体を手に入れた杜前くんと、男の身体を手に入れた鷹谷さんのHシーンは必読ものです。
かつてここまで丁寧に表現されたTSエロがあっただろうか?
これは単なるTS好き(特に男性)にはなかなか描けないでしょうね……。冷静な視点と、経験したことのない感覚を想像する妥協なき努力、それらが結実した素晴らしい内容になっています。
この作品を読まずにTSエロを語るなかれ、と言ってしまって良い。
完全なものとはいっても、「手術による性転換」でTSの美味しさは表現できているの?と不安に思っている方も少なくないかもしれません。
ですが、そこはまったく問題ないと保証しましょう。
また、「魔法みたいにご都合主義的なのじゃなくて、もっと説得力のあるTSモノが読みたい」と思っている人には全力でオススメしたいですね。
ところで今回、とあるキャラも再選択を行っていたことが明らかになって思わずニヤリとしました。
これは予想していた読者も多かったでしょうけど、さり気なく教える手法がまた上手いんですよねえ。
2010年05月31日
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