表紙は松本部長ときよきよの女装姿だと……。胸が熱くなるな。
男子中学生の白い太ももが眩しいです、ええ。
もりしげ『フダンシズム−腐男子主義−』6巻(ヤングガンガンコミックス)
サークル・ゴジャッペ+クラスメイトで「てんみこ本」を作ろうと張り切る数君(アマネさん)、原作の思わぬ展開で悩む小西さんに「男体化で!」と提案しています。成長したなあ……。
いや、「そこ感慨深く言うところじゃないよ!」とか野暮な突っ込みはナシですぜ。
初期の数君を見てください。「オタクらしく」「腐女子らしく」振舞うことに必死になるばかりで、自身の内から発する欲求や萌え心に基づく言動はなかったのですよ。
はっきり言って、小西さんと一緒にいるための演技の産物だったわけですよ、「腐女子・アマネ」という存在は。
しかし今の彼(彼女)は、腐女子(腐男子)として過ごす時間を心から楽しんでいます。
冬コマ(冬コミ)に紛れ込んでしまった一般人に、女装コスプレをしている男だとバレて理由を問われた時の「好きだから」という台詞には、心情面の変化を強く感じさせるものがありましたね。
それにしても、この作品のコマケ(コミケ)回の同人イベント愛にはぐっと来るものがありますよ!
コスプレをしている東峰さんたちと、前回の夏コマで撮影をしてくれたカメコさんの会話、
「あ…あのー 私達に会えるかわからないのに この量持ってきてくれたんですか?」
「なんとなく コマケだから 会えるんじゃないかと思っていたんですよ」
には正直涙ぐみました。
「会えるとは限らないじゃん」という野暮なツッコミはなし。
「会えるんじゃないかな」。こっから繋がる関係があったりするんですよ。その感覚を描いてくれることが嬉しかった。
スタートじゃなくてリスタートなこともあるんですよ。サークル入場した時に、数年会ってなかった学生時代の後輩と再会した時の衝撃といったら……。以降も連絡取ってますもんね。
かつては「自分が所属している(ということになっている)ジャンルの本だから」という理由で同人誌を買い漁っていた数君も、今や自分の感動に基づいて、新たに出会ったジャンルの本を買っていたりします。
この時の数君――女装しているのでアマネですが――の表情を見てくださいよ。
ドキドキしていたり恥らっていたり。初期の頃の硬質な表情とはまったく違います。
これは単なる描き方の違いなのか?
いや間違いなく、数君の内面の変化が表れているのでしょう。
「好き」という気持ち、自らの内なる熱に衝き動かされるようになった数君の表情は可愛く、輝いています。
そういった変化の表れなのか、「腐女子」としての言動を意識している時以外の、買い物に行ったりしている時の「アマネ」の反応の可愛さといったら……!
そして「アマネ」としての生活が充実する一方、皆が、何よりも小西さんが幸せである時間を守るために、自らフラグをへし折る数君の姿が切ない……。これ以上のルートは存在しないのか。
女装モノとしてもオタクものとしても、『フダンシズム』はどんどん面白くなっている。
今こそ多くの人に注目してほしい作品です。
……ところで、もうきよきよ(清川君)は小悪魔受けというか、悪魔だと思うんだ。
この淫売めえぇぇーーーーっ!
どこまで松本部長を誘惑すれば気が済むのよ!
〜関連リンク〜
「恋する女装腐男子は、妖精と出逢った。 『フダンシズム-腐男子主義-』6巻」(漫画脳)
2010年05月31日
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