2010年03月27日

男を懸けた男の戦い『アンシーズ 3〜刀侠戦姫飛恋録〜』

 終わってしまった後から始まる戦いというのは燃えますね!

 宮沢周『アンシーズ 3〜刀侠戦姫飛恋録〜』(集英社スーパーダッシュ文庫)

 自らの「男」を武器へと変換、肉体を女子へと転換させて戦う「アンシー」たちの物語。完結の3巻です。
 自分を鍛えようと決意し、本来敵であるサークル「竜巻組」のギルの下で修行することにしたトモ。
 しかし、その修行の場は……え、メイド喫茶?!

 はい、竜巻組と行動を共にするトモは、修行の名の下にメイド喫茶他色々なバイトをさせられているのでした。
 女の子としてのバイト……だと?
 ぬおお、それ凄く楽しそうじゃないですか。くっそうアンシーにはそんな楽しみ方もあるのか。
 いや、本当は学外で無闇に抜刀してたらいけないんですけどね(^^;

 それから、トモにバイトさせてたのも一応意味はありますからね!
 ギルはお金にがめついですけど、頼りになるいい兄貴なんですよ。ドリルツインテな女の子モードしか出てきませんけど、兄貴は兄貴なのです。
 初登場時にはここまで魅力的なキャラになるとは思いませんでしたねえ。

 しかし初登場時に想像できなかった活躍といったらミツウさんですよ! ただのヤンデレじゃないんです。
 2巻でもアシストキャラとして見事な役割を果たしていましたが、今回は完全に「報われないヒロイン」ポジション。
 生徒会長との戦いの中で真実を知り、心が折れかけたトモを叱咤し、奮い立たせることができたのは、不利な立場で苦悩していたミツウさんだからこそだと思うんですよね。
 心身ともに痛みに曝されるなかで必死に言葉を投げかける姿にはぐっとくるものがありますよ……。

 徹底的に負けた後、普通に考えれば完全に手遅れ。
 そういった状況からの戦いってのは熱いですよね。
 折られても、折れない。
 絵的には美少女ばかりでも、間違いなく「男の戦い」な最終決戦でした。


 ちょっと真面目モード入りましたが、最後の最後にギャグパートへの感想行っちゃうよ!
 黒耀ハンマーオーケストラ大好きです。なんであんな息が合ってなきゃ出来ない芸当をやろうとするのに仲悪いの君たちは!(笑) あの会話シーンはまたどっかでお目にかかりたいもんです。
 こっそり出てくるスガさんとミヤワキには今回も笑わせていただきました。前から好きなモブキャラなんですけど、最後の最後に本気で噴いたよ!
 ところで、マシンガンの「カタナ」があるぐらいですから、弓矢型のカタナとかランタン型のカタナとかぶ厚い本のカタナとかも余裕ですよね(爆)


 『アンシーズ』はこれにて一旦終了。宮沢周さん、お疲れ様でした!
 また出来るだけ早いうちに、新たな作品が見られる日を楽しみにお待ちしています!
posted by nekome at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想・小説・TS
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