いよいよ『少年式少女』1巻の発売日が目前に迫ってまいりました。
しかし単行本入手後に感想記事を書くにしても、追加要素がない限りは既読分のおさらいになるわけで、あまり気の利いたことは書けないかもしれません。
ならいっそ、発売直前に(直前過ぎますが)応援記事を書いておくのはどうかと思いました。
――が、悔しいことに、わたしの頭から捻り出した言葉よりも、『アフタヌーン』誌上に載っているアオリの方がずっと目を引くんですよね。
というか、これ雑誌で読んでない人にも見せないと勿体無いよ!というわけで、実際に使われているアオリを宣伝することで単行本の宣伝に繋げようと思います。
その前に過去記事へのリンクを。
あらすじ等はこちらでご確認ください。
3年間、大事な少女の体で生きろ「少年式少女」第1話
向き合うのは、誰の不在か『少年式少女』第4話
さて本命なのですが、残念なことに、第1話と第2話の掲載号が手元に残っていませんでした。
おそらく、最初に発表されたキャッチフレーズは「男女心身右往左往冒険漫画」だったと思います。
まあこの文句は普通な方で、TS好きな人間の関心を引く効果がある程度かもしれません。
しかし本領発揮はこの後からなのですよ。扉絵に書かれているアオリを並べてみますね。
第3話「今、ここにいる」
君は君だった頃、どう動かしていたっけ。
第4話「答えなし」
あいつがいないことに、誰も気付かない。
おれがいることは、誰も考えやしない――
第5話「泣く子も黙る家庭訪問」
3年間、全力でシキのふりを――。
わかってたことだけど。
ほんとに誰も気付かない。
「おれ」はもうすぐ、決壊する。
第6話「視界不良なぼくら」
みんながみんな信じてる。
「生まれ変わり」なんて
あるわけない、と。
第7話「女子のみち」
おれは彼女として生きていく。
やってける自信はないけれど、
すべては3年後のため――
過去記事にも書いていますが、第3話と第4話のアオリが特に素晴らしいですね!
自分の肉体は死んで、大切な少女の魂はあの世へ向かって、その少女を黄泉返らせるまで、彼女の肉体で生きていかなければならない。
この特異な状況におかれた少年・タケルの苦悩と、磨り減っていく彼の精神が見事に表れています。
雑誌の欄外(上部)に載っているフレーズも見逃せません。
生者は他人の死に順応する、らしい。じゃあ、おれは何に順応する?
このカラダは大事な少女!
死んでおれは何を残せる?
ヒロイズムって何だ?
女子な「おれ」の成長物語
ほんとの自分は、もういない。
おれは、おれの、はずだ。
さらに、1巻発売告知で使われていた言葉がこちら。
「命がけ」ではない。
「命とひきかえ」――。
そんな「絆」の物語。
はい、もう、わたしの仕事ありませんね!
あまりにも的確すぎる宣伝文句に脱帽の連続です。うちの記事タイトルも、わたしが下手に頭使うより、コレそのまま使った方が良いんじゃないかって思っちゃうぐらいですよ……。
全部担当さんが考えてるんだとしたら、そのセンスにちょっと嫉妬してしまいます。
他人の宣伝文句を褒めるという、ちょっとアレな応援記事となりましたが、これをもって単行本1巻の宣伝とさせていただきます。
徹底的に「死」に向き合う稀少な憑依系TS漫画、『少年式少女』にどうぞご注目ください。
2010年03月22日
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