全然更新できてなくて申し訳ないっ!
最近体力的に余裕がなくて、SS執筆もまったく進んどらんのです。呟く程度ならできるんですが……。
しかし、もっと忙しい人たちがもっと頑張ってるのも目に入るんで、弱音を吐いてばかりもいられませんな。
ひとまず、感動が冷めないうちに感想記事をひとつ上げておこうと思います。
水瀬葉月『ぼくと魔女式アポカリプス 3 Nightmare Crimson Form』(電撃文庫)
スタートラインから事件の決着、その過程まで含めてまったく救いがないというこの物語。
2巻はまた特に痛々しく、誰一人救われないという非常に読み手を選ぶ内容でした。TS的な旨みもなかったため、ここで取り上げるのも難しいものがありました。
でも好きなんですよ!
本っ当にひどい敵で、本っ当にひどい事件で、爽快な要素なんて欠片もないのに、間違いなく娯楽作品だと感じるんです。
鬱グロで塗り固め、歪んだフリをしていても、まっとうな物語として作られていることがわかるから、ですかね。
「普通は退屈で嫌いだ」と言い、自分たちを「致命的に間違った存在」と位置づけている主人公・宵本澪も、本性は気の毒になるくらい真人間で絶対に正義を振りかざさない、可愛さすら感じられる子ですしね。
前置きが長くなりましたが、要するに――多少辛くても頑張って3巻に辿り着くんだ!
救われなさは相変わらずですが、3巻ではTS的にびっくりな展開も待ち受けています。
まず復習。
代替魔術師である澪は、戦闘態勢を取る=顕化した時、翼を生やした少女の姿になります。胸は大きめ。
これは「顕化した際、原初魔術師の姿を模した身体に一時的に変化してしまう」という理屈によるものです。
では、もし代替魔術師が女性で、原初魔術師が男性だったらどうなるのか?
回答。
男体化来ましたよオイーーーーっ?!
こいつァ予想してなかったっ!
TSの範疇とはいえ、まさかマイナーなこっち側までカバーしてくるとは……!
原初魔術師の種族、そして代替魔術師のパートナーの関係で、倒錯度もアップアップ(^^;
しかし性倒錯というならばなんといっても、P165のこのシーン!
うららさんの感想記事読んだ時から、ずっと楽しみにしていましたよっ!
「馬鹿、おま、何を、やめ……ろっ!?」
「へぇ……結構、大きいわりに感度がいいみたいだな。合格点だぞ。はは、ほら、もう乳首が立ってきた。どーだよ、俺のテクは……にしても相手がお前だってのがすげえ変な感じだ」
「ふ――あ……あっ?」
草太×澪来たーーーーっ!!!!
ほんの2Pほどしかないシーンですが、やってることは濃い! 濃いよ!
本物のTS小説だったらこのまま身体を重ねるうち、双方にいつのまにか何だか判らない愛情が芽生えて大変な事になっていたところです多分(笑)
そんな具合に、TS的なインパクトが凄いことになってる魔女カリですが、残念なことに3巻打ち切り……。
発売が2007年6月ということは、8月に出た『AKUMAで少女』より先にこんな凄いシーンが書かれていたということですよね。
早すぎた。きっと早すぎたんだよ水瀬葉月さん……。
……いやま、売れなかった原因は多分に鬱グロだと思うんですけどね。
ラノベとしての出来はかなり良いと思うので、仕方ないと思いつつも、完結に辿り着けなかったのが実に残念です。
2010年03月07日
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だからこそ!! 作者がこの話にどういう決着を持ってくるかが楽しみだったったのに!!orz
この救いのない話をただの鬱で終わらすわけがないと……
いや、もう血の涙ですよ?
運に見捨てられた主人公にタダの男に戻れる道はあるのかと……
本気で良い作品だっただけに残念です。
鬱グロ要素を除くと驚くほどまっとうな構成で、ラノベ作家志望者にお手本として見せたくなるぐらいでしたからね。
レンテンシア(大好きなキャラでした)も志半ばで倒れてしまったし、彼らが報われるところまで辿り着いてほしかった……。