これを褒めないわけには!
感心できるところが多くて、語らずにはいられない作品ですね!
堀博昭「姉×チェンジ×弟」(コミックメガストア4月号)
タイトルでわかるとおり、姉と弟の入れ替わりモノです。近親モノOKな人は是非雑誌購入すべきかと。
それ以上のことは何を話してもネタバレになるので格納いたしますが――
まず驚いたんですけど、最初のページから既に入れ替わり後なんですよ。
高校生ぐらいの少女が勉強机で角オナしてるところに、小学校高学年ぐらいの男の子が帰ってきて「何やってんの!?」と怒るわけですね。
二人の会話によって、入れ替わり後だと判明する描き方なのです。
TSモノというのは「変化」が重要なんで、「TS前がいかにちゃんと描かれているか」ってのが評価に関わってきたりします。
しかしまあ、読み切りが多くて特にページ制限の厳しいエロ漫画でその辺じっくり描くのは難しいのですよ。エロにも相当数ページを割かなきゃいけないですし。
じゃあ、「姉×チェンジ×弟」はエロ漫画としての質を取って、TSモノとしての質を切り捨てたのかというと、そんなことはないんですよ。
まずキャラ設定が絶妙でしたね。
外見・年齢・立場のギャップが大きいため、元の状態を描いてなくても、入れ替わり後だということが充分に伝わってくるんです。
なるほど、漫画ならこういう手段が取れるんですな……。
さらに台詞が巧い。
本来の身体の持ち主とは違う人格が喋っているというのが即座にわかる内容で、しかもエロへの導入にもなっている。
入れ替わりHも「元男の子主導→男の性欲に衝き動かされる元女」という実に興奮する流れ。
しかも姉のモノローグが充実していて、その葛藤と欲求がずんずん伝わってきます。
元々エロ漫画の中ではページ数が多い方なんですが、状況説明をコンパクトにまとめた分だけ、この入れ替わりHもボリュームたっぷりなものとなり、エロ漫画として満足度の高い作品に仕上がっています。
そうそう、「入れ替わり一週間後」という設定で、二人ともそれなりに異性の身体・異性の性欲というものを体験しているので、無理なくHに雪崩れ込めるというのも大きなポイントですな!
いや本当につくづく「巧いなあ」と思わせる作品でした。
敢えて台詞引用とかもやめておきましたんで、実際に雑誌を買って楽しんでいただければと。
2010年02月25日
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