まず結論から言いましょう。
大幅な改善が見られました。
甘詰留太「初めての夜 初めての朝」/TS(変身)
佐野タカシ「女装子女」/女装&去勢
ポン貴花田「えんとらんす!」/TS(変身)
六道紳士「アカンプリス」/女装
ゆうきゆう×ソウ「マンガで分かる心療内科」/女性化願望の分析
今村陽子「ヒーローの秘密」/TS(変身)
たかみち「ガールズ サンクチュアリ」/男装
新井祥「麗しき 女装の世界」/実録モノの女装
厦門潤「プラスチック・クレイドル」/TS(異性体のクローンに記憶注入)
塩野干支郎次「ブロッケンブラッドX 特別編」/女装
おりもとみまな「おんなまつり」/TS(変身)
夕凪薫「フリルプリンセス」/女装
春夏秋冬鈴「レディースメイド」/女装
全13作品中、5作品がTSモノです。
『チェンジH pink』の時に2作品しか掲載されていなかったことを考えれば、倍以上に増加という今回の編成は評価できます。もとが酷すぎたとも言えますが。
ただし、それでも異性装モノが7作品とTSモノを上回っており、「TSコミックス」という名称が不適切であることには変わりがありません。
TSのような弱小ジャンルにとって、他の大規模なジャンルと同一視されるというのは、ジャンルの維持・発展を揺るがされる危険な状況です。
それどころか、『チェンジH』シリーズの放っているメッセージは「異性装こそがTS」というものですから、看過するわけにはいきません。
また、「男の娘」というのは女装ジャンルの一部において使われる言葉であり、TSジャンルの用語ではありませんので、読者は勘違いなさいませんよう、ご注意を。
ジャンル名称の誤解・誤用は、双方のジャンルに迷惑をかけることになります。
困ったことに、「女装はTSではない」と言うと「狭量だ!」と騒ぐ人が一部にいます。
「そもそも女装ジャンルの人間は、自分たちのジャンルが『TS』と呼ばれることを望んでいるのか?」という視点を忘れてはいけません。
もし本当にTSジャンルを自称したいのであれば、「女装少年中心イベント『計画』」は、とっくの昔に「TSオンリーイベント『計画』」を名乗っていたでしょうね。
望んでいない相手にTSというジャンル名を押し付けるのは失礼にあたります。
他者を尊重するということは境界線を曖昧にするということではなく、境界線を尊重することであると知りましょう。
ともあれ、編成に改善が見られたことで、こちらの心労もだいぶ和らぎました。
掲載されているTSモノのクオリティも上がっており、どれも大変楽しませていただきました。
後ほど個別の感想も書きたいですね。
2009年12月11日
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