GA文庫はTS方面の強化に入ったのだろうか、なんて書くと作者様に失礼だと思いますが、まさかニャル子さん3巻と同時にこういう作品を持ってくるとは。
GA文庫の新人さんです。
十目一八『理の守護神さま。 一.黒使の少女・龍方時雨』(GA文庫)
「TSキャラがいる」という情報しかなかったうえに、作品そのものの評判も出回ってなかったので購入を躊躇っていたのですが、立ち読みしてみたところ思いのほか重要キャラがTSしていると判明。購入に踏み切りました。
極めて強い力を持つものの穢れに満ちてしまった宝剣・天理。かつての森羅家当主だった少年・樹理(きり)はその浄化のために、即身仏と化す覚悟で富士の皇大樹の下に篭った。
百数十年後、天理の浄化が成ったとの報を受け、現地に赴いた分家当主の少女・龍方時雨。彼女が大樹の根元で出会った樹理は、驚くことに生存しており、しかも身体は少女のものへと変化していた。
その美貌に、時雨はすっかり惚れてしまい――
わかりやすく言ってしまうのならば、カラー口絵で裸で胸揉まれているのが樹理です。
まさかTSキャラがカラーで3枚描かれるほどの厚遇を受けていたとは……。
しかもヒロイン格。主役でこそないものの、ばっちり重要ポジションです。TSを根幹に据えた物語でないのなら、てっきり脇役だろうと思っていたので驚きました。このポジションのみにTSキャラを置くのは結構珍しいんじゃないかと。
カラーイラストにも描かれているような、マッサージや説得という名目で時雨に全身を責められて喘ぐ樹理が見所。
外見も性格も可愛いのに年寄り言葉、というのも美味しいですね。
ただし、樹理が女になってしまった原因のひとつ(推定)からして「本来その性別であるべきだった」というものでして、要所以外の外見的変化はほとんどない設定なのでご注意を。
本人は女になったことに大層ショックを受けてくれているので良いんですけど。
立派な胸も随分嫌がってくれてますしな。
戦闘の最中にも気の抜けた会話を繰り広げたり、意図的に説明不足な書き方をしたりと、作品そのものはかなり癖が強いので、少々人を選ぶと思います。
んー……文章スタイルは要修行、かも。
2009年10月18日
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