きゅうわぁーーーーーーーーっっ!!と叫びそうになりました。
店内だったんで全力で我慢しましたけど。
掘骨砕三さんの『クロとマルコ』(ヤングチャンピオン烈コミックス)を確保。
うはあー……裏表紙見ただけで幸せです。
裏表紙見て「可愛い」と思った人外好きな貴方は速攻買って損なし!
裏表紙見て「これはちょっと……」と思った貴方は試しに買ってみて! 新しい世界が見えるかも!
表題作「クロとマルコ」は、太陽系のすべての惑星&矮惑星&小惑星帯で人間が生活しているウソ宇宙が舞台。
あ、人間っていってもホモ・サピエンスじゃないですよー。というかホモ・サピエンスは登場すらしてないような。
たいてい、ヒトとケモノが混ざったような外見だったり、ケモノそのものが直立歩行しているようなのだったり、トカゲだったり。
クロやマルコといった小惑星帯の人たちはヒトと機械が融合したような人種で、仲間に噴機種(ロケッティ)とか航空種(プレナー)という人種もいたりします。
こんな具合に異形揃いでして、掘骨さんの作品に馴染みがある人にとってはいつも通りな印象ですが、初めて読む人はちょっと驚くかもしれません。
――で、前置きはこの辺にしといてですね。
2話目から登場するスーパーの売り子さんで、ガニメデ人のジェリンがすっごく可愛いのですよ! 超好み!
ガニメデ人の外見は、ヒトとケモノが融合したような感じ。ああ、獣耳と尻尾がついてるだけなんてことはないですよ。顔以外は毛皮に覆われてますし、手の形もヒトとはまったく違うんですから。
もう本当にすっっごく可愛い男の子でしてね。
ああ、押し倒したい!
……とにかくそれが言いたかったのだー。
もっとヒトから離れた外見のカロン人が好みという人も間違いなくいるはず。
裏表紙で一番目立ってる仔たちが登場するのは「鼠と竜のゲーム」。
収録作の中では一番異形度が高いかもしれません。
掘骨さんの作品はしばしば性別の境も踏み越えてしまうのですが、同じように種族の境もあっさり飛び越えてしまいまして、これは後者に当たる作品。
「白い竜」は大人に読ませたい食育のお話――なんて紹介すると堅苦しいですかね。
いや、「Live On Flesh」の世界だったら速攻で発禁になりそうな漫画なものですから。。
実際の内容は、決して説教臭くもなく、ごくごく普通の日常として、食べ物になる生き物との生活が描かれています。
舞台は恐竜の再生に成功した日本。
飼育と繁殖が出来るようになった恐竜は、観光資源であるとともに、新たな食糧にもなっています。
畜産農家の主人公が、飼っているサウロロフスの頭を抱きしめながら「シロ…お前…おいしいよね…」と呟くシーンが印象的。
この「シロ」は通学中の小学生たちを背に乗せて歩くこともあるんですが、子供たちは「シロはもうすぐハムになるのよ」なんて話を聞きながら育ちます。あー、いい環境だなあ。
そういえば、わたしらは小学校の頃、肉屋の脇にシカの死体がどでんと置いてあるのを見ながら下校したもんです。まあ驚きはしましたけど嫌悪感はなかったよなあ、なんてことを思い出しました。
「翼のざわめき」は唯一連載時に読んでましたね。
キスで増えるカラスのお話。
キス以外のことはしないのに、カラス娘がやたらとエロく感じてぞくぞくしたもんです。
いつも以上にとりとめのない記事になってしまったかも。
まあ「この本でレビューとか無理!」って思いましたもんね。
けどねー、読んでてこんだけ幸せな気分になっちゃうとねー。何かしら感じたことを書き残さずにはいられないんですよ。
あと、一般誌から出たのも折角の機会ですんで、この本が今まで掘骨作品を知らなかった人の入り口的なものになればいいなーと思います。
いつかまた、18禁の舞台でも描ける日が来ればさらに嬉しいのですが。
2009年06月25日
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この人の漫画は「フラミンゴ」の頃からだから
もう十何年になるんだろうねえ・・・(遠い目)
ちぬの出てないのが逆に新鮮!
18禁じゃなくっても、まごうことなき掘骨ワールドでした(^^)
近所の書店には1冊だけでしたけど、エロに強い書店にはいっぱい入ってましたー。……って、
>この人の漫画は「フラミンゴ」の頃から
筋金入りだっ!?
うはあー。わたしゃ最近読み始めたばっかで、成年向けの単行本は4冊しか持ってませんよー。
「クロとマルコ」は読んでなかったけど、ほかの話はヤングチャンピオン烈で読んだことのある話もあった。
堀骨センセの漫画は基本、女性がたくましいので男の子が「かわいい」を引き受けてるんだよね。
「ちょい泣き」の男の子がかわいい!が魅力。
アダルト漫画の頃から話毎に世界観がしっかりしてるので、普通に面白い。
読む人を選ぶけど私は好きなんだよねえ。
確かに、以前から女の子が強くて男の子が可愛いですね。
生命感に溢れたしっかりした世界を見せてくれるんで、普段エロ漫画を読まない人にも読ませたくなるんですよねえ、掘骨さんの作品。