2009年06月02日

進路選択は性選択!「境目のない世界」第3話

 日曜にひとヤマ越えたのですが、週末から昨日にかけて鼻炎らしき症状に襲われて大変でした。上体起こしてるのが苦痛でしたからね。
 寝転がったままでもPC操作できたらいいのに。キーボードは空中とかで。

 
 某としたことが、昨日『ペンギンクラブ』7月号を買い忘れてしまったので、今朝通勤途中のコンビニに駆け込んで購入。
 いや、流石に車の中に置いておきましたけどね?(笑)

 さて、夕方まで購入を待てなかった原因である、幾夜大黒堂さんの「境目のない世界」は第3話。
 いよいよ世界観がはっきりと明かされます。

 1話目の時点からヒントは詰まっており、充分推察が可能ではあったのですが、一応ここの記事ではぼかした書き方にしておりました。
 が、作中で明言された今や、もう隠す必要はないでしょう! むしろ詳細情報を広めるメリットが大きい時期だと判断いたします。

 第3話にてようやく明かされた「境目のない世界」とは――
 成人とともに、自らの意思で性別を選択できる世界です。
 具体的には、学校の中に1クラス、性選択を支援するクラスが設けられているのです。
 (成人年齢は明記されていませんが、わたしたちの世界より引き下げられている可能性は高いですね。)

 
 ネットでTSモノのSSを読み漁る人間なら「おおっ?!」と思うかもしれません。
 「教育課程において性転換を行う学校」という設定は、稀に目にすることがありますからね。
 しかし、商業媒体においてそれを、しかもガチな作り込みで描かれる方が現れるとは……この時勢であっても驚き、喜ばずにはいられません!

 ただし!
 魔法のような手段で、簡単に性別の壁を行ったり来たりできるというわけではありません。
 性別の選択は、時間をかけて慎重に決断しなければならない、重い選択です。
 第3話2ページ目から台詞を引用しますと、
「毎年 希望者の半数以上が途中で進路を改め……
 1割も残らないこともあります。
 身体と精神は深く繋がっているため
 精神不安定になる者も多いでしょう」

 ということです。

 特別編成のクラスに集った若者たちは、既に事情が明らかになっている子から、何故この進路を選んだのか疑問を感じる子までさまざま。
 彼ら、彼女らがこの先どういう体験をし、どんな選択に辿り着くのか――興味は尽きません。

 
 それにしても……作品の内容にも驚きましたが、それ以上に構成に驚きましたよ!
 わたしは常々「エロ漫画でTSモノをきちんと描くなら、最低3話必要」と主張しているのですが、この「境目のない世界」はその3話使って登場人物の紹介と世界観の説明ですからね。
 こんな贅沢な作品が今まであったでしょうか。
 そして、第4話の内容も既に決まっており、そこで描かれる予定のエピソードからして、5話以上の掲載も固いのではないかと思います。
 ……ここまで来たら、単行本丸ごと1冊に及ぶ連載を期待したくなります。
 長編の実績がある幾夜大黒堂さんがこのテーマを選択してくださったことに感謝するとともに――TSファンでかつエロ漫画も読む人間は、即刻買って読んで応援すべしっ!

 TSを扱ったエロ漫画としては、今年の最注目株と言えるでしょう!
この記事へのコメント
本当に、これは凄いですよね。
ここまで設定が素晴らしいのは。
いろんな意味で今後も楽しみです。
Posted by みのむー at 2009年06月02日 20:54
>みのむーさん
こういう設定を商業誌で読める日が来たというのは、本当に驚愕です。
しかもコメディではなく、かなり真剣な内容になりそうですし。
今後も目が離せませんよ。
Posted by nekome at 2009年06月03日 20:19
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