このブログをやってきて、後悔したことは何度もある。
あのタイミングであの話題を書いておけば。思い切り楽しんだあの漫画を紹介していれば。何故、忙しさやテンションを言い訳に、その記事を後回しにしてしまったのか。
この漫画も、そんな風に発売当時に取り上げ損ねたことを、ずっと悔いてきた作品です。
おりもとみまな『メイドいんジャパン』(チャンピオンREDコミックス)
大富豪に買われるため、男であるにもかかわらず、無理矢理メイド学園に通わされている井上成美。男だとバレたら股間のピンチ。しかし、女装バレの危機は何度も彼に襲い掛かります。
この漫画を、ただの女装漫画と思うなかれ。
この漫画は――燃える名(迷)台詞を連発する、最狂のバカ漫画です!
明らかに色々と間違っているのに、無闇に熱いノリと台詞が頭に焼き付いてしょうがないのです。
1巻で一番好きなのがこの台詞。
「あんたは女を胸でしか見てない! 女に敬意を払ってない!
だから だからそんな中途半パな女装しかできないんだ!!!
スネ毛を剃れ!
きっちり化粧しろ!!
適当な女言葉を使うな!!
安易に巨乳パッドを入れるな!!
女の体は金と努力でできている!
努力もせずに女になれると思うな!!」
そうだ! 中途半端な女装をするな!
学祭の女装喫茶とかの「女物の服着てればいーんだろ」な、舐めきった態度!
ああいうのは――許せないんだっ!
……てな風に、思わず引き込まれてしまったりもするのです(^^;
実は、この台詞の後のシーンの方が、よりこの作品らしかったりするんですけどね。
あと、なんと言ってもおちんちん愛。
この漫画を楽しめるかどうかは、読者のおちんちん愛の深さに左右されます。
さて、この度2巻が発売されましたので、ようやく書けます! タイムリーで、この漫画の魅力をより広く知ってもらうための、気合の入った記事を――
……。
…………。
……………………。
ごめんなさい、やっぱり無理そうです。
だって! だって何を……!
どの部分を! どこから……どこまでっ!
語り切ることなど……不可能っ!!
あまりにも変態的で。あまりにもカオス。
浅はかだったんだ……わたしごときが、この作品に対して、何かを成そうなどと……。
たまごまごさん、あとは任せます。
最後にひとつ、忠告を。
単行本派の方は、体力と時間に余裕のある時に読みましょう。
1話あたりの密度があまりに高く、かなりの消耗を(楽しい意味で)強いられますから。
――いや流石にここで逃げちゃあいかんですよね(^^;
でも本当に凄いんですよ2巻も。
頭に収録されている第7話「女装メイドの罪と罰」では、成美の正体に気付いてしまうクラスメートが登場。彼女、山本六十四はなんと――ええい、言ってしまおう――両性具有だったのです!
同じ秘密を抱えた成美と六十四は、あっという間に(まさかと思うほどの)深いお突き……お付き合いをする仲に。
トイレのシーンとか本気に変態的で、読んでいるだけで脳味噌掻き回されまくりです。
六十四ちゃん、いいキャラです。
しかし、そんな二人にも試練が訪れ……。
とんでもないシチュエーション、とんでもない展開なのに、ちゃんと見せ場として機能していることに脱帽です。
六十四の存在は、その後の成美の成長にも関わってきますしね。
この1話だけで1冊読み終わったぐらいの体力を消耗したんですが、他の話も半端なかったです。
「男には大事な袋が3つある」とか、「潮吹いてるよ」とか、とっとこ(危険なため略)とか、下半身の妖精とか。うん、バイアグラ飲まされてエロスイッチ入った成美の色気は最高。
書き始めるとキリがないので、(おちんちんの好きな人は)是非直に読んで楽しんでいただきたい。
おかしな熱い台詞も健在ですので、ひとつだけ紹介させていただきましょう。
「文 あなたは今まで女だけの狭い世界で勝ってきた
男がメイドをするなんて思いもしなかった
あなたは頭の中に完璧なフローチャートを描いた
しかし ひとつだけ考慮しなかったものがある
それはタマの有無……!!
男の重心バランスは股間に集中する!!
男と女の重心バランスの差が
あなたの完璧なフローチャートを大幅に狂わせた
文 あなた たった2玉の差で負けたわね」
一体おりもとみまなさんの脳内はどうなっているんだ……。
一度覗かせてもらいたいです。
二度と帰って来られない気もしますが(笑)
女装巫女、佐藤幸ちゃんのお祓いを受ける際には、手じゃなくて口で弄り倒してもいいのかなあとか考えてるわたしに、帰る場所があるのかは置いといて(爆)
2009年05月20日
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買ってこないとw
ネタにふれてそうな記事は今は読み飛ばしておきますっ!(^^)
ですねっ!
何も知らずに読むのが吉ですっ。
並みの人間が想定できる内容ではないので、衝撃にのたうち回れるでしょう(笑)