東京に遅れること2日。土曜日にはこっちにも入荷しました。
TSモノに分類すべきなのか、女装モノに分類すべきなのか、非常に迷う漫画です(笑)
未影『乙女のいろは!』(角川コミックス ドラゴンJr.)
まずは、カバー折り返しの作者コメント
「人間誰しも美少女になりたいものだと思います。そうだよね!」
に激しく同意。
そうだよ! 可愛くなって嫌な人間なんていないよ!
さて本編。
男勝りにもほどのある姉・いろはと、女々しい弟・ひふみ。
そんな育ち方をした双子の姉弟に「家系存続の危機!」と焦ったご先祖様たち(故人)が、二人の性別を逆転させてしまいます。
元々中性的な顔はそのまんまで、女体化&男体化。
まあね! そうした方が上手くいきそうな気がするのはわからなくもないよね!
いろはなんて、女の子だったのが男の子になったのに、一見その逆みたいに見えますもん!
そもそも変化前、正真正銘の女だった頃からして、鏡の前でセーラー服を着てニヤケる姿に、「こいつの頭の中はわたしか」と思いましたし(爆)
いろはとひふみにはそれぞれ、「男度を示す時計」と「女度を示す時計」が用意されており、「男らしい行動」あるいは「女らしい行動」を取る度に針が動きます。
そして、針が回り切った時には、性別の変化が固定される運命に……?
というわけで、女の子に戻りたいいろはは、世間的に男と見られている状態で、必死に女らしい行動を取ろうとします。要するに女装します。
けどゴメン。ゴメンね。
どうにも、君が元々女だったようには見えないんだ。
顔は可愛くって、髪は長いままで、言動ががさつなもんだから、むしろ君がTSっ娘みたいに見えるんだ(笑)
そして、頑張って馴染もうとしているみたいに見えるんだ。
「女の子になった男の子」はひふみの方なんだけどねえ……(ちなみに、こっちはほぼ無抵抗。平気ではないそうですが)。
男体化に抵抗するいろはの描写がメインなので、TSの常道からは外れます。
しかしこれが意外と面白いんですよねえ。
なんか、TS願望のある(顔は可愛い)少年を見ているみたいで(^^)
まだまだ続けられそうな内容だったのですが、この1巻だけで完結。
こればっかりは、作者さんの努力だけではどうにもならない部分もあるんで、残念ですが仕方ないですかねえ。
2009年05月10日
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