人外・ヤンデレだらけの旅館ラブコ…いや、アクション漫画 - 唐傘の才媛(1)(真・業魔殿書庫)
「殺され萌え」とか聞くと思わず飛びついてしまう人間がここにいますよ(爆)
普通の人なら「踏まれたい」とか言うところで「殺されたい」とつぶやく人間ですよ。
いやまあ、一番興奮するのは「操られてたり体を乗っ取られてたりする女の子に殺されるor殺意を向けられる」というシチュエーションなんですけどね!
そうでなくとも、美しさと恐ろしさを併せ持った存在に殺されるというのは、すごく魅力を感じることであります。
一番殺されたい相手は、「アトラク=ナクア」の初音姉様ですねえ……<今でも「姉様」がデフォなあたり、根深い
当時は冒頭の男子生徒ズとか豚教師に嫉妬したもんです。本気で。
さて、リンク先の記事にて発売を知った『唐傘の才媛』の1巻。
これ読み切りの時だけ読んでたんですわ! 普段掲載誌をチェックしてないんで把握してなかったんですけど、連載化&単行本化まで至ってたんですねえ。うはー嬉しい。
そして緋鍵龍彦さんが描いてたんですなっ!
当時はまだ名前を知らなかったので、今ごろびっくりです。
ほんの数部しか入荷しないだろうと思い、祈るような気持ちで書店に行ったら、なんと平積みタワー。
……流石はLOの売り上げが毎月増えている書店<マテ
一応、ここでも軽く『唐傘の才媛』の説明をば。
難儀な女の子から逃げてきた青年・揖宿六助が旅館に転がり込むも、そこは和風の魔女が女将を務め、人外のモノが棲む細縁亭。化物に群がられるやら女将にしばかれるやら置いてきたはずの女の子に忍び寄られるやらで散々な目に遭う六助ですが、ずるずると細縁亭に長期滞在することになってしまいます。
でまあ、メインヒロインは素敵に目つきの悪い和風魔女な女将・水落紅っぽいんですが、一番インパクトがあるのはやはり、六助が逃げてきた原因である、大病院の娘の華房乙女。
逃げるのも無理はなくて、彼女、ヤンデレさんなのです。
それも「好きなもの、可愛いものをみると切り刻んで腸(なかみ)に触れずにはいられない」という性癖の持ち主なのです。
さ、サシデレどころの騒ぎじゃねーっ!? いやそっち読んでませんがっ。
乙女の思いに心を打たれた紅が「この上ならどんな事をしても死なないし元に戻せるし意識も失わない」という魔方陣に六助を縛り付けてしまうのですが、その時の乙女の喜びようときたら。
なんて(彼女だけにとっての)相性最高な、(ある意味)夢のような空間。
「大丈夫です 優しくしますから…
最初にお腹を切って 内臓を綺麗に取り分けて……
脈打つ心臓に口付けして それから…」
うん、この場面が凄く強烈に印象に残ってたんですよねえ……。
そりゃあ、レビュー読んですぐにピンと来るってもんです。
流石にこんな目には遭いたくねえー(汗) せめて意識をオとしてあげようよ。
いや、殺されるのは好きなんですけどね、痛いのには弱いのよ。痛みを味わいたいわけではないのよ。
痛覚というか触覚全般が敏感なので、痛みへの耐性はかなり低いです。
でも読む。
小林泰三とか乙一とか甲田学人とか、好んで読んでます。
現実の自分が痛みに弱いからといって、そういう創作物が苦手ということにはならんのです。
そしてやっぱり、刃物を持って迫ってくる女の子も好きなままで。
そんなこんなで、お近づきになるにはかなりハードルの高いヤンデレな乙女ですが、彼女の役目は六助を恐怖のどん底に突き落とすだけには止まりません。
「億千万のメス」とか呼ばれそうな勢いで、人の身とは思えない活躍を見せてくれます。いいぞもっとやれ。
この子を目当て読む価値は、充分にあるでしょう。
しかし、ヒロインがヒロインをメス塗れにするのはいーのか、一般誌的に(笑)
この漫画の魅力は他にもあるんですが、その辺は色んな人から聞いていただければということで。
個人的に好みなのは、むしろ和服魔女な紅だったりしますし。
あ、最後の「もう1人の拇印」には盛大に噴いたもんです。罠だろうと思ってはいましたが、こう来るとは……悪質すぎる(^^;
次巻も楽しみです。
2009年04月29日
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