2009年03月16日

課外授業をお望みどおり

「なあ浩介、今度ちょっと相原先生に憑依してくれよ」
 一緒に下校していた秀輝から、突然そんなことを頼まれた。
「は? ……いや、憑依するのは構わないんだけどさ。何、お前も相原に恨みでもあんの?」
 相原京子は、俺たちの学年の数学教師。美人だがかなり性格がキツく、生徒指導にも容赦がない。授業に課題にと、何度となく苦しめられてきた相手だ。何か面白い手を考えついたら、仕返ししてやろうかとも考えている。
 だから、俺はてっきり秀輝もそのクチで、相原に憑依して恥をかかせてほしいのかと思ったんだが……。
「いやいや、そうじゃなくてな……相原先生とさ、セックスさせてほしいんだよ」
「はああっ?! お前わかってんのか? 俺の憑依能力は――」
「わかってる。わかってるって。だから頼んでるんじゃないか」
「……へえぇ。お前がそういう趣味だったとはねえ……。まあいいや。そういうことなら、断る理由はないさ」
「サンキュ! 恩に着るぜ!」
 まったく物好きなやつだな。そんなことをしたら、後々面倒になるかもしれないのに。まあ本人がいいって言ってんだから、俺も精々楽しませてもらうとしましょうかね。

 俺には他人に憑依して、その身体を操る能力がある。
 幽体離脱した後に、人の身体に入り込むと、その肉体の支配権を横取りすることができるのだ。その状態なら、本人が絶対にやらないようなとんでもない行動でも、俺が望んだままにやらせることができる。
 けれど、この能力にはひとつ問題がある。
 俺が憑依している間のことは、憑依された人間にもそのまま記憶されてしまうのだ。
 憑依されている間も本人に意識があって、いちいち抵抗されるというわけではない。ただ、俺がやらせた行動を、「自分で望んでやったのだ」という理解のもとで覚えているのだ。
 こうなると、憑依してなんでもかんでも好き放題に行動させる、ということはできない。後々俺が困るようなこと、例えば、俺が特定できるような発言をうっかりしてしまうわけにはいかない。それに、あまり過激な行動を取りすぎて、ショックで入院したり、自殺されたりなんかしたら寝覚めが悪い。
 ……まあ、大丈夫だろうと判断した範囲では、結構好き勝手にやらせてもらってるけどな。
 口煩い風紀委員には、夜にミススカノーパンで歩く快感を覚え込ませてやったし。隣のクラスの、地味だけど可愛い図書委員には、放課後の当番の時、カウンターの向こうでオナニーする習慣をつけてやった。

 「自分の意思でやった」と思い込ませられるのだから、何度も繰り返せば、習慣や性癖を植え付けることもできる。
 今度憑依する予定の相原は、自分の意志で秀輝とセックスをしたと思い込むわけだから――場合によっては、そのまま「そういう関係」が継続する可能性もあるだろう。
 俺はあの女とそんなややこしい関係になるのはゴメンなんだが、すべて承知していて頼んできたのだから、秀輝はそれがお望みなんだろう。人の好みには口は出さん。あいつはいつも見てるだけだし、たまには希望に答えてやるか。

 そうそう、なんで秀輝が俺の憑依能力のことを知ってるのかってことだが……実は、あいつも幽体離脱仲間なんだ。
 元々はたいして親しくもなかったんだが、幽体でふらふら漂ってる時に、偶然出会ったんだよな。
 けど、あいつは幽体離脱ができるだけで、憑依はできない。だから、いつも俺が女に憑依してオナニーしたり、彼氏とセックスしたりしてるのを、隣で見てるだけだったんだ。
 それだけでも結構興奮するって話だったんだが、ま、生身の誘惑にゃあ勝てないなあ。上手くいくことを祈って、協力してやるよ。


 今日、この放課後は、俺が浩介と打ち合わせをしておいた、待ちに待った時間だ。
「おい、林田」
 数学の赤点続きで、ついに突きつけられた補習。教室には俺と相原先生の二人っきりで、他には誰もいない。
「おい林田、聞いてるのか?」
 幽体離脱して何度も自宅まで覗きにいってるし、先生に彼氏がいないことははっきりわかっている。これで、約束どおりに浩介が先生に憑依してくれれば……へへへ。
「林田秀輝ィ!!」
 バァン!と机を叩かれ、はっと我に返る。目の前には、額に青筋を浮かべた(ように見える)相原先生が立っていた。
「なあ林田ァ、さっきからちっとも手が動いてないんだが、やる気がないのか? 「考えてました」とか言うんじゃないぞ。あんだけニヤニヤしてて、まさか勉強のことを考えてたなんてことはないだろう?」
 やっべ……。
 念願が叶うもんだから気が緩んで、すっかり妄想に突入しちゃってたよ。
「あ〜……すいません。さっぱりわからないもんですから、ちょっと現実逃避を……」
「ったく。なんでお前のような馬鹿にわたしが付き合わんといかんのだ。秀でてるのは名前だけか、おい? 留年が希望ならさっさとそう言ってくれ。補習をするだけ時間の無駄だ」
 いや〜、やっぱ相原先生に叱られるのってゾクゾクするなあ。この良さがわかんねえなんて、皆可哀想だねえ。まあ、おかげで競争率が下がるってもんさ。
 とは言っても、あんまり叱られっ放しじゃ不味いかなあ……。二人きりになれたのはいいけど、「ろくでもない奴」って印象が強くなり過ぎても困るし。ん〜、浩介の奴、まだ憑依してくんねえのかな。
「……おい、やっぱりやる気がないんだろう? お前」
 突然、机をガッと前に引っ張り、遮るもののなくなった俺の前に仁王立ちする相原先生。
 え、あれ、しまった本気で怒らせた? うわ、ちょ、ちょ、ちょ、待った。先生顔マジ怖いって。おい浩介、浩介何やってんのこのままじゃやばいって俺。
「お前みたいに馬鹿な奴は、言葉で伝えても駄目か? 身体をいたぶってやらんとわからんか、ん?」
 そう言って、先生は片脚を持ち上げ、俺の股間を――え?
 俺の股間を、踏みつけている。それも、わざわざ靴を脱いだ状態でだ。それなりに体重をかけてはいるものの、黒いストッキングに包まれた先生の足で踏まれたりしたら、気持ち良くなっちまう。
「ここをこんなに膨らませやがって。補習中にヤらしいこと考えてたってのか? この馬鹿ガキめ」
 さらに、ぐりぐりと踏みにじってくる。足指をくいっと曲げて、亀頭のあたりを集中的に刺激してくる。
 口調や雰囲気が変わらないから最初は気付かなかったけど、もう間違いない。浩介が憑依して、先生を操ってるんだろう。いくらなんでも、先生がこんな風に生徒を嬲ったりするなんて考えられないもんな。まったく、いつから憑依してたんだか。
 俺がそんなことを考えている間にも、先生の足は俺のモノを扱き続けている。やべえ、ズボンの上からだってのに、このままじゃ射精しちまう。
「おまっ、ちょっ、浩――」
 っと、危ねえ危ねえ。思わずアイツの名前を呼んじまうところだった。記憶に残るから気をつけろって言われてんのに。
 俺の失言に気がついたのか、先生がぴくりと顔を歪ませる。
「……林田ァ、今わたしのことを「お前」呼ばわりしなかったか?」
 そっちに引っ張ったか! ナイスアシスト、浩介。
「い、いやいやいやいや、その、ほら、慌てちゃいまして」
「生意気な生徒にはおしおきが必要だなあ。ちょっとシめてやろうか?」
 俺に顔を近づけ、嗜虐的な笑みを見せながら、俺の股間に手を伸ばす先生。ズボンのファスナーを下げ、下着の中を弄って、俺のモノを引っ張り出す。
「ええっ、せ、先生っ!?」
 くおお、先生の冷たくて柔らかい指が絡みついて、これだけでも気持いい。ま、まだ出すのは勿体無いぞ。我慢しろ我慢。
「……フン、生意気にデカイもんぶら下げやがって。お前は脳ミソの代わりに、こっちにせっせと栄養を送ってたのか? だから馬鹿になるんだ」
 こんなことを言いながら、先生もタイトスカートを脱ぎ捨てる。露わになった下着は薄紫色で、大人っぽいデザインだ。それを見て一層下半身に血が集まるが、先生は惜しげもなく下着を脱ぎ去ってしまう。
 さらけ出された先生のアソコは、少し濡れ光っているように見えた。先生のカラダも、もう興奮してるのか?

 椅子に座ったままの俺に向い合う姿勢で、先生は俺に跨り、腰を降ろしてくる。
「んぅっ……入ってくるぞ……くすっ、本当にデカイな」
 粘液でぬめった、先生の温かい肉穴に、俺のモノが飲み込まれていく。
「うはああっ、せ、先生、なんでこんなコトを?」
 聞くまでもない、浩介に身体を乗っ取られているからだ。けど、思わず聞いちまう。相原先生がこんなことしてくれるなんて、あり得ないもんな。
「言っただろう? 生意気なヤツを締めてやるってな。余計なもんを吸い出してやれば、お前も少しは頭を使えるようになるんじゃないか?」
「な、なんですかそりゃ……ううっ」
 ま、まあ口実はどうでもいいや。憧れの先生とヤれるんだし。くうっ、凄えや先生の膣内。隙間なくぴっちり包んで、絡み付いてくるっ。
「んはっ、ほうら、奥まで入ったぞっ。さあて、いよいよおしおきの時間だな。たっぷり嬲ってやるから覚悟しろっ」
 温かい肉壁に優しく包まれた感触を堪能する間もなく、先生が腰を動かし始める。
 俺のモノが抜けそうなぐらい上まで腰を持ち上げたと思うと、また勢い良く腰を落として、根元まで咥え込む。
「どうだ? わたしのオマ○コの味は。んっ、どうせ童貞なんだろう。もう苦しくなってきたんじゃないのか?」
「す、すっげえ気持イイっす……! けど、まだまだっ」
 ぬぢゅっ、ぬぢゅっと音を立てながら、先生のマ○コが俺のモノを何度も激しく扱き上げる。たまらない刺激だ。これじゃあ、いくらもしないうちに出しちまう。
「ふふっ、ガキのくせになかなか頑張るじゃないか。よし、特別にわたしの胸も触らせてやろう」
 先生がブラウスのボタンを外し、ブラを外すと、見事なサイズの胸がぷるんっと揺れる。
 うおおお、相原先生の生おっぱい……! 幽体でいつも除き見してたこれに、ついに触れるんだ。
「どうした? とっとと揉まないか。わたしばかり働かせてないで、少しはお前も体を使えというんだ」
「い、言われなくたってっ」
 遠慮なく鷲掴みにすると、柔らかく、それでいて弾力のある感触が、手の平に返って来る。
 くうう、最高の感触だ。このおっぱいを好きにしていいなんて、感動モンだぜ。
 俺が力を込めるたび、それに合わせて形を変える先生のおっぱいに、興奮が加速する。心なしか、先生の表情もだんだん蕩けてきたみたいだ。すっかり勃起してコリコリになっている乳首を弄ってみると、甘い声が漏れた。
「くぅンっ……! な、なかなかいいじゃないか。ふぅっ、んっ」
 頬には赤みが差し、瞳も濡れて、すっかり発情した表情になっている。凄え、いつも厳しい先生の、こんな顔を見ることができるなんて。
「そ、そろそろ、お前の馬鹿の素も搾り出してやるからな」
 一層腰の動きを激しくする先生。膣の締め付けもさらにキツくなって、文字通りに、チ○コから精液を搾り出そうとしてるみたいだ。
「せ、先生っ! そんなに締め付けたら……も、もう限界っす」
「ほらほら、さっさと吐き出しちまえっ。んっ!」
「うはっ! も、もう出ますっ。ううっ!」
 最後に腰を深く落とされた瞬間、ついに耐え切れずに、俺の股間が爆発した。今まで経験したことのない勢いで、精液が吐き出されていく。
 先生の膣内に出すのって、こんなに気持ち良かったのか……。浩介には感謝してもしたりないぜ。
「ああっ……しっかり注ぎ込みやがったな……。子宮までいっぱいになりそうだ……」
 俺の調べだと、今日は安全日のはずだから、思う存分膣内出しして良いはずだ。浩介――先生も俺に身を預けたまま、再び腰をくねらせて……って、うおっ?
「んっ……ふンっ……ふふっ、出したばっかりのくせに、あっという間に元気になりやがったな」
 そう言ってニヤリと笑うと、股間から俺のモノを抜いて立ち上がり、教室の前の方に歩いていく。教卓にもたれかかると、こちらに尻を突き出して脚を開いた。
「今度はわたしを満足させてくれよ。こっちも色々と溜まってるんだ。馬鹿の補習にも付き合わされたしな。ほら、若いんだから、まだまだ出来るだろう? ん?」
 アソコに指を当てて、くいっと開くと、先ほど俺がたっぷり注ぎ込んだ白濁液が垂れてくる。
 こんな格好を見せつけられたら、我慢しろと言われたって出来そうにない。
「わかりましたよ。それじゃあ遠慮なくいきますからねっ」
 一度出して余裕もできたし、今度はしっかり感じさせてやるぜ〜。


 ……わからない。
 昨日の自分が理解できないっ!
 なんで、どうしてあんな馬鹿ガキとコトに及んでしまったのか。
 もう長いことセックスしてなくて、欲求不満だったというのはある。この間の日曜日は友達の結婚式だったし、いつも以上に悶々としてたのも確かだ。
 だからといって、生徒に、それもあんなヤツに手を出してしまうなんて……。
 魔が差したとでもいうのだろうか?
 2回戦以降なんて、信じられないくらい乱れちゃって……かなりろくでもないことを口走っていた気がする。
 ――いけない、授業に集中しないと。あと少しなんだから。
 まったく、なんだって今日もアイツのクラスの授業があるんだ。嫌でも意識してしまうじゃないか。
 ちらりと視線を送ると、へらっとした笑顔で手を振りやがった。
 っ……! あの馬鹿は……!
 あんなヤツと、あんな……。
 あんな……コト……。
 
 なんとか授業を乗り切ると、教室を出る前に、アイツの席の前に行く。
 脚は震えていないはず。顔は赤くなっていないはず。いつものような調子で声を掛ける。
「林田ァ。お前、結局昨日の時間中に課題を終わらせられなかったよなあ? ……今日も居残りだ。覚悟しておけよ」


★あとがき★
 このお話は、どうせ妄想に決まっています。実際の人物・団体などとは、一切関係あるはずがございません。
 ごきげんよう、nekomeです。
 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 一応、30万ヒットなどを記念して書いてみました。久々に短めの憑依モノを。
 たまには、普段から乱暴な口調(ただし美人)の女教師もいいかな〜とか思いまして。
 あと、教え子食ってみたいよね、とか(爆)
posted by nekome at 12:22| Comment(3) | TrackBack(0) | 創作・憑依
この記事へのコメント
いいですねー。
女教師もの。

こういうの好きです。
Posted by みのむー at 2009年03月17日 22:29
遅くなりましたが30万ヒットおめでとうございますっ。
憑依小説、いいですねぇ。
誰もいなくなった放課後の教室で、美人先生と二人きり。
しかも、乱暴な言葉を吐きつつもエッチな事をしてくれるなんて!
本人に記憶が残る(意思がある)状態で、ばれない様に操るというのは面白いですね。
MCの雰囲気に似ているような気がします。
私も相原先生の補習を受けたいですよw
Posted by Tira at 2009年03月18日 02:21
>みのむーさん
お読みいただき、ありがとうございます。
そうですね、みのむーさんなら、女教師モノは好きそうですよね(^^)
お楽しみいただけたようで、良かったです。

>Tiraさん
お読みいただき、ありがとうございます。あと、お祝いのお言葉も。
明らかに上位に立っている、ちょっと逆らえそうにない女性にエッチなことをされる、というのも悪くないですよね(^^)

言われてみれば、確かにMC的要素が強い気がします。結果としては、間接的に思考を操っているようなものですからね〜。
Posted by nekome at 2009年03月18日 20:33
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