2009年03月08日

容易に行き来できる境界『ニクノアナ』

  TS該当作が収録されているという情報は聞いていたのですが、『ひみつの犬神コココちゃん』や『下水街』『夜に虚就く』を優先した関係で、入手が遅くなってしまいました。

 ほりほねさいぞう『ニクノアナ』(いずみコミックス)

 ただし、TS分があるとはいっても、かなり人を選ぶ作品です。まあ、掘骨さんの名前を知っている方には今更な忠告でしょうけど(^^;
 それに、わたしは選ばれし者ですので、喜んで踏み込めるというものです。
 結果的に「おんなのこくらぶ」はかなり好みでしたしね。

 該当作は「おんなのこくらぶ」と「左手右手」。

 「おんなのこくらぶ」は、男の子を女の子に変えられる不思議な少女のもとに集った男の子たちの話。
 その少女は、普段は異様なほど大きな乳房を持っているのですが、男の子とキスをすることで、相手の子の男性器を自分の体に移し、代わりに乳房をいくらか分け与えることができます。男性器がなくなった男の子の股間には、ちゃんと膣穴が出来ます。
 これは複数人に対しても行うことができるので、5人相手なら、少女の男性器は5本に、乳房のサイズは並程度に変化します。絵的にはちょっと凄いことになっているので、慣れていない人は抵抗を覚えることもあるかも。
 
 女の子になった男の子たちは、男性器を生やした少女と交わったり、時に自分の男性器を返してもらったりしながら、思い思いのやり方で快楽を貪ります。

「テツヤー 俺のチンチン舐めん?」
「ん? エエよ」
「じゃ チンチンかえして」
「あーはいはい」


 こんなノリで。
 読者はともかく当人たちは、あまり倒錯感とか後ろめたさとかは感じてない印象です。基本的に無邪気というか、快楽に対してとても素直なんですわ。気持良いことは気持ち良い、と。
 年齢のせいもあるかもしれませんね。
 幼い少年たちに女の快楽を教えてしまったら、やっぱりすぐにハマってしまうんでしょうか。一度実験してみたいものです
 ……いや、そんな危険思想は実行しようがないんで、安心してください。

 そんな感じでして、男と女を気楽に行ったり来たりしながら、双方の快楽を享受する男の子たちの様子が印象的な作品でした。
 男女の境界線の脆さはオチにも表れてまして、人によっては受け付けないかもしれませんが、わたしは思わず頬が緩んでしまいました。
 ああそうそう、しばしば異形な人物が登場する掘骨作品ですが、基本的な人物造形はかなり可愛らしいので、その点は安心ですよ、っと。

 
 「左手右手(ゆんでめて)」は、慣れない人にはもっと強烈な作品。
 左右それぞれの手で触ることによって、人の肉体(主に胸と性器)を自在に変化させられる少女が登場します。
 彼女にうっかり痴漢行為を働いてしまった青年は、男性器を数メートルほど伸ばされてしまい、逆らうことができずに彼女の家まで連れていかれてしまいます。
 この時点で結構凄い絵面でして……あれはあれで体験してみたい人も、少数ながらいるでしょう(^^;

 彼女の家には他にも仲間がいまして、身体をさんざん改造されたうえで交わらされます。
 最初はかなり異形じみた姿にされるんですが、最終的には(外見上は)普通の女の姿にされて、男たちに抱かれます。
 ちょっと変わってるのが
「前穴はチンコを蜿々(えんえん)縮めていって体に潜り込んだ穴なんだそうな
  穴の中で先っぽがぶつかる きもちいい…」

 という部分。
 こういう変化はちょっと珍しいんじゃないですかね。皮モノなんかだと、膣の奥に男性器を隠してる設定を見かけることがありますけど。
 膣内でぶつかるって描写は初めて見ました。……ちょっと興味があります(爆)


 両作品とも、男女の境界が薄れた世界で、快楽に溺れてドロドロになりたい人にオススメな漫画です。
 それ以外の収録作品も変り種が多いので、了解のうえで読み進まれたし。
 ……わたしは「虫の味」とか読んでも引かないんですけどね。寄生虫関係の本で、研究者がしばしばハマることは聞いていましたし。


 さて、結構警告が多いので、この記事を読んで掘骨砕三さんに興味を持ってもらうのは難しいかもしれません(汗)
 だから最後は、karimikarimiさんの紹介記事に繋いで、締めさせていただこうと思います。
 向かない人はなんとなく察すると思いますし、惹かれる人はしっかり惹かれるはずですんで。
 「漫画好きにオススメのエロ漫画 掘骨砕三「下水街」「夜に虚就く」」
 うん、やっぱり最初は『下水街』や『ひみつの犬神コココちゃん』から入るのが良いですかね。
この記事へのコメント
はじめまして。
性転換物って昔から興味あるんですが
そういった漫画とかってなかなか見つからないんですね。

このエントリに挙がっている本も以前知っていろいろ本屋探しましたけど、発行時期からだいぶたっていたのでもう無理かなと思っていたんですが、今でも探しようでは手に入るようですね。

そのかわりに「小学一年生になっちゃったら」
という漫画をみつけて収穫はあったんですが。
Posted by もあ at 2009年03月08日 22:41
>もあさん
初めまして! コメントありがとうございます。

そうなんですよねー。わたしも以前、「八重洲メディアリサーチ」とかで情報を調べて、メモ片手に書店を回ったりしたんですけど、ろくに見つからなくてがっくりした経験があります。
エロ漫画は特に店頭から消えるの早いですから。

それでも、大型書店とかには意外な作品が残っていることがあります。わたしが最近記事を書いている本は、どれも店頭で買ったものですね。
あと頼りになるのはamazonですが、こちらも発見次第確保しないと危ないです。最近はエロ漫画への規制も始めているようですし……。

『一年生になっちゃったら』は面白いですねっ。
「あんな小さい子になっちゃっても旨味がないのでは?」と思う方もいるようですが、あれで結構、押さえるべきイベントを押さえています(^^)
本来の姿とは大きくかけ離れた姿になっている点も評価が高いです。
Posted by nekome at 2009年03月09日 17:48
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