2009年03月05日

不遇の良作憑依漫画『堕ちる天使』

 今回もまた、少し前のTS作品のことを。
 
 DISTANCEさんのTS作品といえば『ミカエル計画』。
 というか、「TSエロ漫画といえば『ミカエル計画』」と言っても過言ではないくらいに、あの作品は有名であり、かつ評価されています。
 単純にエロ漫画として見ても、3巻までいく作品など滅多にありませんし、新装版も出るなど、恵まれてもいますよね。

 勿論わたしも大好きでして、旧版で全巻持っていますし、何度も読み返したもんです。
 「心のチ○コが勃つ」という表現を聞いたことがありますが、DISTANCEさんの描くTSキャラのHシーンは、「心の子宮が疼く」のです。
 ええ勿論子宮なんて持ってるわきゃあないのですが、疼いちゃうんですよきゅんきゅんと(^^;

 しかしわたしは、多くの人がプッシュし語ってきた『ミカエル計画』ではなく、あえて『堕ちる天使』について話したいっ。
 わたしにとって、『堕ちる天使』VOL.1はTSエロ漫画を語るうえで欠かすことのできない作品なんですよ。

 変身モノであった『ミカエル計画』に対し、『堕ちる天使』は憑依モノ。
 主人公の真崎守は、ビルの上から堕ちてきた少女・天野聖とぶつかったことで、彼女の身体に憑依してしまいます。
 一目惚れの相手である聖本人になってしまった守は、彼女の弟の前で下着を着替えて見せつけたり。PCに記録されていた彼女のエッチな記録に興奮を抑えきれず、つい彼女の身体でオナニーをしてしまったり。
 あ、このオナニーシーン前半は直スパッツです。と一部の方にアピール。
 (ただしかなりの巨乳です。とやはり一部の方に忠告)
 このシーンだけでもかなりの読み応えがあるんですよ。勿論、以降のセックスシーンも。
 ……ううむ、やはりDISTANCEさんの「女になってしまった元男の子にエロいことをさせる」描写は業界トップクラスですね。その嫌がり方、興奮のし方、感じ方。じっくりねっとり描いてくれるので、ぐいぐい感情移入させられてしまいます。TSシチュエーションの追体験にはうってつけと言えるでしょう。
 
 それに、わたしにとっては重要なことなのですが、この作品は憑依モノとしては少し特殊な要素も持ちます。
 主人公は「天野聖の身体を持った真崎守」なのですが、同時に「真崎守の身体を持った真崎守」も存在するのです。
 衝突時の怪我こそしていますが、人格が入れ替わったわけではなく、間違いなく守本人の人格が、聖の身体にも守の身体にも宿っているわけです。
 では、この「憑依」は一体どういう理屈なのか?ということですが――
 残念ながら、VOL.2ラスト以降が掲載誌ごと消滅してしまったので、確実な答えを知ることはできないのです。

 まあ細かいことは置いておきまして、特殊な憑依を用いているとはいえ、男の自分と女の自分が(成年向け作品で)同時に存在するとなれば、やることはひとつ。
 そう、自分同士のセックスです。
 片方は本来他人のものである身体を使っているわけですから、「男らんまと女らんま」とか「キョンとキョン子」などの関係とは異なりますが……砕骨子さんの「Long way home」をお教えした時の反応からして、この作品もゆすらさんにプッシュしておきたいところです(^^)
 
 実際かなり見所があるのですよ。
 二人きりになった時、告白したくても出来なくて空回る「男の自分」の情けなさや、いざコトに及んだ時の幼稚な攻め方を客観的に見てしまうところとか。
 こういう時って「ダメだこりゃあ」と思いつつも「仕方ないなあ」と思ってしまうというか、どっか可愛く見えてしまうのかもしれませんね。
 また面白いと思ったのが、
 (多分ココに
  ほらあった!!
  使うチャンスはなくても準備だけはするんだよ 俺は)

 と、「男の自分」のズボンの尻ポケットからコンドームを取り出すところですね。
 本当によく分かってる相手、自分自身を相手にしてるんだなあと。それが良く表れてる行為だと思ったのですよ〜。

 
 ……とまあ、「TSエロ漫画を語るなら絶対に読んでおくべし」と言いたい作品なのですが、途中でも書きましたように、掲載誌廃刊のため未完となってしまいました(涙)
 それと、VOL.2は天野聖の過去話がメインとなるため、TS要素は極めて少なくなります。
 エロ漫画として読むならば、充分に買う価値はあるのですけれどね。
 そんなこんなで『ミカエル計画』と比べると語られることも少ない作品ですが、せめてVOL.1は読んでみていただきたいものです。
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