2008年12月16日

二人の悪霊 狙いはチアリーダー(3)完

「ンっ……ふうっ……悪ぃ、そろそろこの姿勢限界だ。――え? 何、今の。口が……勝手に……」
「はいはい、脚下ろしていいよ。しっかり掴まってなよ。一度イかせてあげるからっ」

 由梨の許可を受け、早紀は下ろした左脚を使って、由梨の頭をぎゅっと挟み込む。さらに、両手で由梨の頭を後ろから掴み、自分の股間へと押し付けた。
 由梨は舌を使って、ぐいぐいと割れ目を刺激しながら、その上にある突起を、布地越しに爪でカリカリと引っ掻く。
「んああっ、そ、そこはっ……! あっ、はぁっ。くううっ……くふっ!」
 顔をしかめて快感を堪えながら、艶っぽい声を漏らす早紀。やがて、喘ぎ声とともに、ビクッと一瞬だけ大きく身体を振るわせた。
「……どう?」
「あ……軽くだけど……イっちゃったみたい――って、な、なんでこんなこと喋っちゃうの……?」
「ふふっ、もうすっかりぐしょぐしょだよね。ほら、見て?」
 太腿にまで垂れてきた早紀の愛液を手で拭い取った由梨は、立ち上がると、透明な液でてらてらと光る五指を見せ付け、目の前で舐め取っていく。
「んむ……れろ……ちゅぽっ。へへっ、味わわせてあげるね、早紀のいやらしいお汁の味」
 そう言うと、早紀の頬を両手で掴んで、ゆっくり顔を近づけていく。
「んっ! んんっ〜〜っ?! んーっ!」
 早紀の瞳には明らかに拒絶の色が浮かんでいるが、あっさりと口を開き、由梨の唇と舌を受け入れてしまう。
「ちゅっ……ぴちゃ……れろ……ふむ……んちゅ……」
「ん、うう……んむっ……ちゅ……じゅるっ……ぴちゃ……ぷふぅっ」
 唇を離すと、荒い息を吐きながら、至近距離でお互いの顔を見詰め合う。
 もはや、早紀は自分でも否定できないほど頬が紅潮し、目が潤んでいるのを感じていた。しかしそれ以上に、目の前の友人の、獣欲に囚われたかのようなギラギラした表情に怖れと戸惑いを覚える。

「あ、アンタ……本当に由梨……?」
「ふ、くくくっ、そろそろ教えてあげよっか。ちょっと待てよ…………あ、あれ? ここは?」
 会話の途中で一度目を瞑り、再び開けた由梨は、憑き物が落ちたかのように普段どおりの表情をしていた。まるで状況を掴めている様子がない。
「ゆ、由梨……? 正気に戻った……の?」
「早紀? 正気って……ね、ねえ、なんでわたしたち、抱き合ってるの……? それに、さっきまで外歩いてたんじゃあ……」
 お互いに自分の意志で話しているようなのだが、相変わらず、首から下は自由が利かず、ぴったりと身体を寄せ合ったままだ。どこから説明したらいいのか、また、どこまで言ってしまっていいのかと早紀は悩む。
「え、ええとね。わたしにもよくわかんないんだけど――由梨は、わたしに色んなポーズ取れって命令したり、太腿舐め回したり、アソコに顔突っ込んだり、クリトリス弄ってわたしを喘がせたりしてたんだよっ――やっ? ち、違うの。今喋ったのはわたしじゃなくて、その」
「な、なんの冗談――ううん、わかってるよ。言ってることは本当だもんね。さっきまで、わたし、早紀に欲情してたんだ――ええっ?! わ、わたし何言ってるのっ?」
 自分が話している最中にまで、意に反して口が動いてしまう。喋ってしまった内容に慌てふためく二人だったが、このことによって、お互いの身が同じ状態に置かれていることだけは理解できたようだ。
「……気が付いたら、この教室にいて、身体は勝手に動くし、由梨の様子はおかしくなるし……何がなんだかわかんないよ」
「そんな……わたし、ずっとヘンなことしてたの……? さっきから、くうっ、身体、動かせないしっ」
 得体の知れない状況に怯える二人。だが、彼女らの心情に関係なく、そろそろと両手が動き始める。
「あっ、やだっ」
「えっ、今度は何っ?」
 お互いの身体の感触を確かめるかのように、背中をそろそろとさすり、二の腕を揉むように触り、スカートの上からお尻を撫で回す。そして、再び手を上にあげて、相手の乳房をぎゅっと鷲掴んだ。
「ひゃっ!?」
「わわっ?」
 ぐにぐにと執拗に揉み合う。その手つきはかなり荒々しい。
「ちょっと、痛い、から、そんな乱暴に……」
「ご、ごめん。けど、全然、手、止まってくれなくてっ」
「わ、わかってるけど、んんっ、もう、なんでぇ」
 ひとしきり揉み合うと、今度は左右の手をそれぞれ繋いで指を絡め合わせ、お互いを見つめながら、そっと身体を近づける。
「あっ」
「んっ」
 チア衣装に包まれた、胸のふくらみ同士がそっと触れる。そのまま更に身を寄せ合うと、互いに押し合うことで、四つの乳房がむにゅっと潰れる。一旦離れるが、すぐにまた胸をくっつける。ふに、ふに、と胸の柔らかさを堪能するかのように、くっつけては離してを繰り返す。
「何なのよこれぇ、ば、馬鹿みたいじゃない……」
「は、恥ずかしい……」
 しばらくは、そうやって相手の身体を弄ったり、何度も無理矢理ディープキスをさせられたりという時間が続いた。

「それじゃ、存分にチアリーダーの感触を味わったことだし、そろそろ本番といこうぜ。由梨もパンツ脱いじまえよ」
「え? さ、早紀? 何を――ああ、邪魔なものは取っちまうとするか」
 それまでから一転、怯えの消えた、いやらしい表情を見せた早紀は、ためらいなくアンダースコートとショーツを脱ぎ捨ててしまう。
 由梨もまた、淫猥な表情を浮かべ、早紀に倣ってするすると下着を下ろす。
「よし、由梨が床に横になれよ。俺が上に乗るからさ」
「オッケー。へへ、もうアソコが疼いてしょうがないぜ」
 床の上で仰向けになった由梨の上に、早紀が覆い被さる。ただし、身体の向きは逆だ。早紀の頭は由梨の足の方を向いており、その股間は、ちょうど由梨の顔のあたりにきていた。
「ああ、なるほどね――って、な、何させる気なのっ?」
「何って、この姿勢だから決まってるだろ。シックスナインだよ。ただし女同士の、な」
 ニヤリと笑った早紀は、由梨のスカートを捲り上げると股間に顔を埋め、陰唇に舌を這わせはじめる。
「んひゃうっ!? あ、ん……やだ、やめ……」
「ほらほら、由梨も早く、わたしのオマ○コに奉仕してよ」
「そ、そんなこと……や、やだ、やりたくな……ぺろっ、れろ……やっ、あン……ぴちゃっ」
「あはぁっ! いいよおっ。もっと、もっと舐めてえっ。れろ、れろ……んんぅっ!」
 身体の本来の持ち主がどんなに嫌がっても、股間をずいっと近づけられれば、舌が動き出す。舌先をチロチロと動かしながら丁寧に陰唇を舐めた後、押し広げ、膣口にまで舌を入れてしまう。
「ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅぷっ……んはぁンっ! あ、そこ……ん、れろ……」
「ふふっ、クリちゃんも突いてあげるね……ちゅっ、ちゅっ」
「ふァっ!? はあァっ!」
 次々と溢れ出す早紀の愛液で、由梨の顔はすっかりびしょびしょになっている。舌先でクリトリスをつつかれた早紀は思わず顔を上げ、ポニーテールを振り回して嬌声を上げるが、すぐにまた、由梨の秘裂を攻めに戻る。
「じゃ、次は指挿れちゃおーっと。まずいっぽ〜ん」
「ひああっ……! だ、ダメ、由梨、これ以上やられたら、頭おかしくなっちゃう」
「ご、ゴメン。でも、どんなに止めようとしても、身体……いうこと聞かなくてぇ……! ほら二本目〜」
「あっ、くううっ……! あ、やだ、手が……!」
「ふぁンっ! へへ、早紀も挿れてくれるんじゃん。それじゃ、どっちが先にイかせられるかなあ?」
 お互いの膣に指を突っ込んだ二人は、同時に手を動かし出す。指を激しく出し入れしたり、中で広げたり、鉤爪状に曲げて刺激をしたり、本数を増やしたり。ぐちゅぐちゅと淫らな水音を立て、あられもない声を上げながら、相手の膣内を激しく攻め続ける。
「ああっ! ひゃうっ! ンっ、あはァっ! も、もうやめて――す、凄くイイぜ、由梨ちゃんのカラダっ」
「そ、そんなに掻き回さないでっ……! んああっ! くふっ! ひぃっ! お、俺ももうイきそうだっ」
 拒絶の声と、喘ぎ声、この痴態を楽しむ声とが入り混じる。二人とも、表情はすっかりだらしなく崩れ、唇の端からはよだれが垂れている。
 声はだんだんと切羽詰ったものになり、それを加速させるかのように指の動きは激しさを増し――
「あっ、あひっ、イクっ、うっ、はあああああああああっ!!」
「く、クる、キちゃう、はっあっあっ、んあああああああ〜〜っ!!」
 身体を仰け反らせ、一際大きな声を上げると、ぐったりと脱力し、二人とも、その身を床に預けた。


 しばらくして、二人の身体から、清人と祐介の霊体が抜け出してくる。
「ふう、かなり興奮させてもらったぜ。チアのコスチュームに触るのなんて初めてだったしな」
「そりゃあ何よりだ。俺は今までも、何度か楽しんでるからな」
「いいねえ。よし、この大学は憶えとかせてもらうぜ。……ところで、コイツらは放っておいていいんだよな?」
「ああ、後始末は勝手にやってくれるだろ」
「ま、そうだよなあ。準備以外の面倒はごめんだ。さて! 次は誰で遊ぶんだ? 確か、協力してほしいとこがあるとか……」
「ああ、俺が狙いをつけているのは――」


★あとがき★
このお話は、どうせ妄想に決まっています。
実在のの人物、団体、大学などとは、一切関係あるはずがございません。

ごきげんよう、nekomeです。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたーっ!
いやもう大変お待たせしてしまいました(汗)
書き終わる前に21万ヒットいっちゃいましたよ。あはは。
実際にチアリーダーに憑依取材できたら良かったのに。

しかし、あれです。憑依レズは好きなんですけど、そればっかり書いてると満たされないのが困ったもんです。やはり男性器も必要です(爆)
今度は入れ替わりモノのシンプルなやつでも書いてみようかな……。
posted by nekome at 18:24| Comment(8) | TrackBack(0) | 創作・憑依
この記事へのコメント
続編も楽しみにしております(^^)
Posted by ecvt at 2008年12月19日 08:08
>ecvtさん
最後までお読みくださり、ありがとうございますっ。
二人が次に憑依する相手も決まってますよ(^^
年内はバタバタしているので、年明けまでお待ちいただくことになりそうですけど。

ecvtさんがブランチタイムで書かれているルートの続きも楽しみです。
Posted by nekome at 2008年12月19日 22:18
とても楽しみにしております(^^)
ブランチタイムまで読んで頂けているとは光栄です(^^)/
よろしかったら数行でも構いませんのでそのルートに書いてみてくださいね!
Posted by ecvt at 2008年12月20日 00:10
>ecvtさん
楽しんでいただけるよう、頑張りたいと思います(^^

そうですねえ、あの仮面の設定は実に好みですので、時間があれば書いてみたいところです。
Posted by nekome at 2008年12月21日 12:18
二人の男のよる憑依作品、ご馳走様でした!
教室で繰り広げられる、チアリーダーの衣装を着たレズプレイにハァハァしましたよ。
意識があるのに体が動かせない。
そして言いたくない事を言わされてしまう。
そういうシチュエーションは興奮しますね。
また読ませていただきたいものです。

コミケまで後1週間ほどでしょうか。
たくさん売れるといいですね!
Posted by Tira at 2008年12月22日 22:39
>Tiraさん
お読みいただき、ありがとうございます!
チア衣装でレズ、というところは最初から決まっていたのですが、なかなか興奮できるHシーンが浮かばず、しばらく悩んだ後に「本人の意識あり」でやってみることにしました。
やっぱり「本人の意思に反している」ってのは興奮しますからね(^^

早めに入稿を済ませたわりに、なんだかあっという間にコミケが近づいてきちゃいました(^^;
かなり良い本が出来たと思っておりますので、多くの方に手に取っていただきたいですね!
Posted by nekome at 2008年12月23日 20:55
少々遅れましたが読ませていただきました!
いや〜、素晴らしかったです!萌え!w
双方ともに本当に友人なのか疑わしいという環境での、このくんずほぐれつ!w
その中で本当の意識が出たり引っ込んだり・・・
いや〜いいですねぇ♪

自分、今まで「憑依されてる最中に本人の意識だけを出させる」という系統のアレはあまり無かったんですが、ちょっと目覚めたかもしれませんw
Posted by k at 2008年12月25日 03:10
>kさん
お読みいただき、ありがとうございます!
どこまで本人の言葉かわからない、というのは困惑しますよねえ。

上手く精神同居シチュを描けているかどうか不安でしたが、少しでも良さを感じ取っていただけたのなら幸いでっす!(^^
Posted by nekome at 2008年12月25日 22:59
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