2008年11月26日

触手と寄生と物語と

 昨日は無事、近所の書店で某零さんの『秘密の花園2 触手蟲地獄絵巻』(オークス)初回限定特装版が手に入りました。いえっふー!
 大好きなんですよね、この作品。
 定期購読してる一般漫画誌はないのに、応援のために『コミックXO』を毎月買ってしまうぐらいに好き。コミケで某零さんに直接感想を伝えにいってしまうぐらいに好き。

 触手モノとしても非常にポイントの高い『秘密の花園』ですが、それ以上に寄生操りモノ、それも被害が次々に拡大するタイプの物語として、あまりにも理想的でした。
 まるでこちらの望みが伝わっているかのような展開を見せ続けてくれるもので、読みながら身体が震えたもんです。
 
 1巻裏表紙のあらすじを引用させてもらいますと――
「茜が登校中に拾った小さな卵、全てはそれから始まった・・・
 触手蟲に寄生されてしまった茜は、宿主を発情させる蟲の命じるがまま、
 次々と身近な少女たちをその毒牙に掛けてしまう・・・
 少女の胎内に卵を産み付け、
 人間の精液を養分に増殖する触手蟲たち。
 このまま学園は触手で溢れかえる“秘密の花園”と化してしまうのか!?」

 ああもう、わたしが下手なこと語らない方が良いような気がする!
 「こういう話が好きなら読め!!」としか。
 あ、ただしガチロリですので、そういうのが苦手な人は避けましょう。そこで避けるのは勿体無いぐらいのクオリティですが。

 特に1巻終盤から2巻にかけて、絶望した茜が蟲に身体の支配権を預けてしまってからの怒涛の展開が凄いです。
 大人の見えないところで次々と少女を襲い、増殖していく蟲たち。
 蟲、あるいは卵を産み付けられ、快楽を追い求めるようになってしまう少女たち。
 そして、スカートの奥から触手を伸ばし、縦に裂けた人外の瞳を光らせて妖しく微笑む茜――皇蟲の姿はわたしの理想そのものの絵面。
(皇蟲はどうやら雌人格のようですが、これが雄人格だったらこの界隈的にも高ポイントだったでしょうね)
 
 ネタバレ避けのため詳しくは語りませんが、ラストの展開にも驚きつつ大変満足しています。
 大介と滝沢先生の描き方に充分な説得力がありましたからね……感服しました。

 某零さんによると、この作品は成年漫画には珍しく、最初から長期連載を前提として始められたものだそうです。そうでなければ、これほど強い物語性を持った、完成度の高い作品を仕上げることはできなかったのではないでしょうか。
 某零さんの丁寧な仕事を支持してくださったXO編集部に感謝します!

 色々言い足りないのですが、あとはへどばんさんのレビューに頼ってしまいましょうか(^^
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