2008年10月20日

『鏡原れぼりゅーしょん』

 林直孝『鏡原れぼりゅーしょん』(一迅社文庫)

 「なんで俺がお嬢様の身体に人格転移してるわけ?!」と、帯の文句も実に的確。
 貧乳好きの主人公、来摩久司。おっとりとした巨乳なお嬢様、鏡原奈結。クールだが空気の読めない貧乳ボクっ娘、津吹あいら。この3人が、鏡原家に代々降りかかる「八津当輪の呪い」によって人格を入れ替えられてしまいます。入れ替わりによる変化は
  来摩久司→鏡原奈結
  鏡原奈結→津吹あいら
  津吹あいら→来摩久司

 「お互い、元自分の体相手にどぎまぎするのが良いのにぃー!」という人もいるでしょうけれど、こういう多人数の入れ替わりも捨てたもんじゃありません。
 主人公がヒロインの体になっていても、ヒロインもまた、別の女の子の体になっているというのが強み。外から見れば女の子同士となるため、入れ替わり発生後も、自然と一緒にいられるのです。
 そう! 例えば!
 「お風呂に入らないといけないのだけれど、裸を見るわけにはいかないから、体の持ち主に体を洗ってもらう」というシチュエーションも、容易に実現させられるというものっ!
 というか、実際にそのシーンがあります。
 しかも挿絵つきで。
 いや実に美味しいシーンでしたね。
 それにしても……組んだ腕に乗るほどの巨乳……いいなあ。

 お風呂の場面に限らず、百合風なシチュが好きな人間なら心躍る入れ替わりでしたね。ヴィジュアルによる補強も嬉しい。

 それにしても、これだけチャンスに恵まれていながら、久司はまったくもって純真な善人すぎですな! いや、大半のラノベ主人公なら、こうせざるを得ないでしょうけど……けどさあ。
 健全すぎるよ君達ぃ! 健全な青少年は、もっと不健全になるべきだよ!
 と、どっかのガチホモマッドサイエンティストみたく叫びたくなってしまうんですよお。 

 まあ、恵まれてる一方で、時と場所を選ばないあいらの言動のせいで、すっかりヘンタイ扱いされてしまったりもするんですけどね、久司。
 入れ替わりはこれが怖いですねえ(汗)
 純真な主人公は不幸です。最低ご先祖様な市松人形の煽りに乗って、もっと汚れてしまえばいいんですよ。わたしみたいに<マテ

 全体としては、ごく普通のTSラブコメディといったところでしょうか。突出したものはないけれど、悪くもない。ちょっと細かいネタを入れすぎかもしれませんが。
 ああでも、ラストには満面の笑みを浮かべざるを得ない!

 入れ替わりの原因が、あまりといえばあまりなものであるが故、続編は充分に可能。
 もし、このまま続きを書いてくれるのだとしたら、喜んで買いましょう。
 その時は、是非、ラクロスに光を……(爆)
posted by nekome at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想・小説・TS
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