2008年10月19日

『邪魂狩り』

 野々村秀樹・宮塢さなえ『邪魂狩り』(少年マガジン・コミックス)

 完結したのが1995年なんで、この記事に情報としての価値はあまりないでしょうな〜。
 当然、古本でしか手に入りません。
 しかし、これは記録せざるを得ない……!

 とっくの昔に情報が出回っていたこの漫画を、今更手に取った切っ掛けは「いけさんフロムFR」の性転換コミック特集。そのCASE−649で紹介されていたイラストが、思いっきりツボに来たのです(^^

 リンク先にも書かれていますが、4巻(第7話)に登場する少女、藤岡このみが、事故死した3人の囚人の霊に憑依されます。
 (以降、さらなるネタバレ有り)

 憑依されてすぐには何も起きないのですが、更衣室で同級生に突き飛ばされ、頭を打った拍子に豹変。相手の女子を半殺しにしてしまいます。
 さらに、本人の意識がある状態で身体を操られ、強盗までやらされる羽目に。
 その後、悪霊の一体が、恨みを抱いている男を発見。このみの身体で誘惑して、ホテルに連れ込み……。

 このみは普段、ぽわーっとした表情しか見せない娘なのですが、操られている間は雰囲気が激変。
 邪悪な笑みを浮かべながら、喜々として暴力を振るったり、淫らに迫ったりするする様子は憑依好きにはたまりません!! 素晴らしきギャップ!
 しかも体つきがエロいのです。この漫画、というか野々村さん描く女性キャラは皆そうですけど(爆)

 あ、主人公たちによって悪霊が退治された後は、彼女が起こさせられてしまった事件もきちんとフォローされます。その辺が心配だと楽しめない人も安心です。
 まあ、悲惨な展開に興奮する人間もいるわけですけど……流石に大手少年漫画誌で『カラミティナイト』ばりの展開は見せられませんよね(^^;
 ううん、わたしだったらあんな派手なことはやらず、主人公たちに悟られないよう、じっくりたっぷり楽しみたいですねえ。せっかくあんなに可愛い娘の身体なんですから。


 『邪魂狩り』は全5巻で、他の巻にもTSではないながらも憑依展開があると聞いて、全巻セットで購入しました。
 この判断は当たりでしたね……!
 2巻ラストにおいて、主人公たちの友人の一人、高山南が「エクトプラズム(魂だと思えば良いかと)」を敵に洗脳され、3巻で凶行に走ります。
 南はいわゆる「クラスのアイドル」的な美少女で、普段の表情もおとなしめなもの。
 しかし、洗脳下においては敵意の篭った鋭い眼差しを見せ、その魅惑的な肉体も駆使しつつ、主人公を殺さんと迫ります。
 こちらも表情のギャップがたまらないっ!

 他にも小ネタはいくつかあるんですが、やはり、南とこのみが最高ですねえ。
 成年誌ではないだけに、エロ本番こそありませんが、実に妄想が膨らむイラストの数々でしたよ。妄想を催しすぎて、かえって欲求不満にならんこともないですがなっ!

 それにしても、洗脳下の思考ってどうなってるんでしょう。
 洗脳した人間の分身のようになっているが、南の記憶も引き出せるので演技している状態なのか。それとも、洗脳者に忠誠を誓っているような状態(価値観の書き換え)なのか。
 特に考えずに描かれているのかもしれませんが、気になります。
 どういう操られ方なのか、その思考の状態によって、また萌え方が変わってくるのですよ!(笑)
この記事へのコメント
リンク先にお邪魔してみてきました!
いや〜いいですねぇ!
あんな可愛い娘で誘われたいっ(^q^)

自分も古本屋などで探してみます^^
Posted by k at 2008年10月23日 18:58
>kさん
おお、チェックしていただえけましたか(^^
いやあ、こんなにそそる作品が埋もれているとは思いませんでしたよ。

アマゾン経由であれば、全巻セット商品も簡単に手に入りますよっ。
Posted by nekome at 2008年10月23日 19:21
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