2008年07月27日

適正試験

「○○大学経済学部の各務玲奈です。よろしくお願いします」
 緊張しつつも、力のこもった声が室内に響く。
 声を発したのは、リクルートスーツを着た、整った容姿の若い女性。
 ここは、とある企業の面接試験会場。今行なわれているのは最終面接であり、受験者である彼女の前には、会社の役員たちがずらりと並んでいる。
 志望理由に始まり、自己PR、実際の業務を想定した質問への回答などが次々に求められる。時折厳しい突っ込みを入れられることもあったが、すべての質問に対し、玲奈ははきはきと答えていた。
 その表情や口調、話す内容からは、この会社への就職を熱心に希望していることが伝わってくる。
 それもそのはず。この会社は、現在手がけている分野において成長著しく、大いに注目を集めているのだ。職場環境の評判も良く、玲奈も大学のOGから、いかに設備や制度が充実しているかを聞かされていた。人間関係も良好で、セクハラの噂を聞くことすらないという。

 ひと通りの質問が終わり、わずかに間が空く。弛緩した空気が流れ、試験の終了を察した玲奈も、内心でほっと息をつく。
 しかし、役員の1人が投げかけたのは、労いの言葉でも別れの挨拶でもなかった。
「それでは、引き続き適正試験を受けていただきます」
 一瞬、玲奈が怪訝そうな表情を浮かべそうになる。
 「適正試験」というのは、最初に受けたペーパーテストのことではなかったのだろうか?
 それに、これが最終試験ではなかったのだろうか?
 この段階に来て新たな試験が課されるというのは、彼女には予想外のことだった。
 一方、役員たちは先ほどまでの厳しさから一転、にこやかな表情を浮かべている。
「ああ、大丈夫。何も身構える必要はないですよ。むしろ、リラックスしていただいた方が良いですから」
「は、はい……うっ? くっ……あっ……はっ……」
 戸惑いつつも返事をしようとした玲奈だったが、突然、苦しそうに顔を歪めて呻きだしてしまう。まるで急激な寒さに耐えるかのように、両腕で自分の身体をぎゅっと抱きしめている。
「……大丈夫かい?」
 一応、面接官が声を掛けてはいるが、あまり心配そうな雰囲気ではない。むしろ、彼女の様子をニヤニヤしながら眺めている者すらいる。
「あ……くう……ん……ふうっ。ええ、大丈夫です。どうぞ続けてください」
 玲奈の方も、すぐに呼吸を整えると顔を上げ、何事もなかったかのように笑顔で応じた。
「それでは改めて、適性試験を開始しましょう」


「ではまず……スリーサイズを教えてくれますか?」
「ええと……上から86、60、88です」
 信じがたいことに、試験と言いつつ放たれた質問はセクハラ同然のものだった。役員たちの下卑た表情からも、真面目な目的ではないことが窺い知れる。しかし、そんな失礼な質問にも、玲奈は怒るでもなく平然と答えていた。
 その後も、とても採用の参考にするとは思えない、卑猥な質疑応答が続く。
「まだ処女ですか?」
「いいえ、経験済みです」
「初体験はいつ?」
「……高2の夏に、彼氏の部屋で」
「どれくらいの頻度でオナニーするの?」
「オナニーは週1回ぐらいですね」
 次々と繰り出される、プライバシーにまで踏み込んだ質問。だが、異様な面接試験はこれだけでは終わらなかった。
「それじゃあ、ここでオナニーの実演をしてもらおうか。ああ、普段やっているように頼むよ」
「はい、わかりました」
 このとんでもない要求に対し、即座に頷くと、躊躇なく上着を脱ぎ捨て、ブラウスをはだけてしまう玲奈。ブラジャーも上にずらし、その立派な膨らみを惜しげもなく男たちの視線に晒す。
「まずは……んっ……左の乳房を、指先でそっと撫でていきます……。脇の方から触り始めるみたいです……。乳首が勃起してきたら……そっちも弄り始めます……んぅっ……ふっ……」
 ほんの少し前まで真剣に将来のビジョンを語っていたその口から、オナニーの解説が流れ出す。
「んうぅっ! くぅっ……んっ……じゅ、充分に興奮してきたら……下の方も……」
「ああ、ちょっと待ちなさい」
 スカートの中へと手を伸ばそうとしていた玲奈を、面接官の1人が止める。
「よく見えるように、スカートとパンティも脱いでからにしてくれるかね?」
「あ、はい、わかりました」
 すぐに立ち上がった玲奈がスカートを脱ぐと、ショーツには既にシミが広がっていた。ショーツに指をかけて引き下ろすと、案の定、股間との間に透明な糸が伸びる。再び椅子に座って股を開くと、彼女の陰部はすっかりと濡れそぼっており、部屋の照明を受けてテラテラと光っていた。
「おいおい、もう随分と濡れているようじゃないか」
「は、はい……試験を始めた時から興奮してしまって、すぐに……んふぅっ。あ、こ、今度はクリトリスを弄ります。指で挟んで……くンっ……小刻みに擦ったり……上から押したり……転がしたり……はンっ! す、好きな人がいる時は、その人の手で触られていることを想像しながらシます……ううンっ」
「……かなり感じやすそうだな。これなら、慰安だけでなく、渉外に回しても使えるんじゃないか?」
「○○社の社長を堕としますか? 堅物という噂ですが、この手なら……」
「ああ、こちらの快楽には、そうそう耐性もないだろうしな……」
 役員たちがなにやら囁き合っている間にも、玲奈のオナニーは続いている。もう我慢できなくなったのか、膣の中に指を激しく出入りさせている。快楽を貪ることに夢中になっているようだ。
「……ふむ、もうキミの方はしっかりできあがっているようだね。では、今度はアソコの具合を確かめさせてもらおうかな」
 そう言うと、役員の1人が突然ベルトを外し、ズボンの中から完全に怒張しきったペニスをさらけ出す。
「んぁ……ふわい、わかりましたあ……」
 だらしのない表情でそう頷いた玲奈は、椅子から立ち上がるとふらふらと歩き、役員の元へと近づく。目の前まで来ると身体の向きを変え、相手に背を向ける形で、ペニスに狙いを定めて腰を降ろしていく。
「んっ! くっ……ううっ……」
「おおっ、ふっ、ぬう……」
「はァっ……あっ、ふぅンっ……あぁ、イイ……」
「むうん、これは……なかなかの名器だな」
「あっ、はい、ありがとうございます……」
「いやいや、キミを褒めたわけじゃないさ。……それで、どうだね? その身体の使い心地は」
「んふっ、ええ、感度は……あンっ……凄く良いです。記憶の方も、先ほど披露しましたとおり……んくぅっ!……かなりプライベートな内容まで抵抗なく引き出せました。これなら……じっ、事後の記憶操作も問題なく行なえると思います……あはァっ!」
「そうか、よし、採用は決定だな。この具合なら色々と役に立ってくれそうだ。入社後が楽しみだよ。ふふふっ」
「は、はい。わたしも楽しみです……んうぅっ!」
「よし、では最後にイかせてやるとしよう。終わったら、いつものように記憶を操作して、外に出してから解放するように。……そらっ!」
 椅子から浮かせた腰を激しく使い、同時に両手で乳首とクリトリスを責める役員。既に充分昂ぶっていた玲奈の身体は、あっという間に絶頂へと導かれていく。
「わ、わかりまし……あ、あァっ! くっ、んんぅっ、はっ、やあっ、そ、そこ……あっあっあっ、んんっ! あはああああああああ〜っ!!!」

 服を整えた玲奈が退室すると、役員たちは再び下品な表情で語りだす。
「あの娘はもう採用間違いなしですな。容姿に加えて、あれだけの被憑依適正となれば、外す理由がないでしょう」
「それは勿論だよ。……ところで、また射精を我慢して向こうだけをイかせたんだな」
「当然じゃないか。今日はまだ、これまでの試験で選りすぐった美人女子大生たちが何人も控えているんだからね。まだまだもたせるよ」
「はっはっは、戦線離脱すれば、ありがたく我々の取り分を増やしてもらうんだがね。ま、入社さえさせてしまえば、後でいくらでも楽しめるんだがな」
「さて、では次の受験者は――」

★あとがき★
ごきげんよう。久し振りのSSです。
この話を思いついたのは、あさぎりさんの漫画版『二人で行こう!』を読んだ時。スーツ姿の若い女性に憑依ってイイね!と思ったからです(^^
で、登場していた娘が22歳だったもので、「もしかして就職活動中?」とか考えまして。「憑依されて試験に遅れたりしたら可哀想だよねえ〜……よし、じゃあ試験中に憑依されてもらおう」と<マテ
なんらかの手段で憑依を実現し、活用しているTS企業を用意してみました。
女性が入社してしまったら大変ですね。入社してしまったら……その後の被憑依ライフも、余裕があったら書いてみたいものです。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました。
posted by nekome at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作・憑依
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