2008年03月16日

身勝手な悪霊 放課後の怪

「ねえ笙子、本当にここに落としたの?」
「うん。だってほら、練習中は上衣着てなかったんだし、フロアの方には落ちてなかったんだから、きっと片付けでここ入った時に落としたんだよっ」
 日が沈みかけ、人気のなくなった薄暗い体育館。その舞台脇の用具室に、二人の少女が入ってきた。つい先ほどまで部活に参加していたらしく、二人とも体操着姿だ。半袖の体操シャツに、紺色のブルマ。その上にジャージの上衣を羽織っている。
 笙子と呼ばれた少女は、茶色っぽい髪を肩にかかる程度まで伸ばし、軽くウェーブをかけている。脱色したような不自然さはなく、傷みも見られないことからすると、元々色素が薄いのだろう。身長は150cmに満たないぐらいか。小さく整った顔のパーツひとつひとつが、愛らしさを醸し出している。
「もう、早く見つけないと先輩たち帰っちゃうよ。それに、携帯は練習場所に持ち込み禁止。ちゃんとロッカーに仕舞っておけば、こんなことも……」
「ごめんってば、摩耶ちゃん。だって近くにないと落ち着かないんだもん。メール来るかもしれないし」
 もう一人の少女は摩耶というらしい。笙子よりわずかに背が高く、艶やかで真っ直ぐな黒髪を肩口で切り揃えている。運動部らしからぬ白い肌だが、年齢以上にしっかりした、意志の強そうな瞳をしている。いつも友人の面倒をみる役回り、といった雰囲気だ。
 二人とも、部活の練習が終わって一度は部室に向かったのだが、着替え始めたところで笙子が「ポケットに入れておいた物を落とした」と騒ぎ出した。文字通り腕を引っ張って摩耶を連れ出し、通った道を辿りながら体育館まで戻ってきたのだ。
「……来たって返せないでしょ。まあ、落としたのがここで、誰にも気付かれてないってのは、ある意味幸いよ。バレてたら叱られてるんだから」
「い、一応気をつけてたから」
「気をつける以前の問題なんだけど……はぁ、落としたのが携帯だって知ってたら、わたしの携帯も持ってきたのに。まぁいいわ。それで、なんであんなに必死に頼み込んできたの? 普通に言ってくれても手伝ったのに」
「それはその、ほら、知らないかな? “放課後の空白”の噂」




「……噂?」
「うん。だいたいこんな時間、下校時間近くの、人が少なくなってからのことみたいなんだけど――」
 器具の隙間を覗き込んだり、しゃがみ込んだりして携帯電話を探しながら話し始める笙子。彼女の言うところによると――

 ある日の放課後。A子とB子は一緒に帰ろうと昇降口へ向かっていた。しかし、下駄箱まで来たところで「やっぱりトイレに行ってくる」と言ってA子が引き返した。B子は先ほど済ませたばかりだったので、その場で待つことにした。
 しかし、いつまで待ってもA子が戻ってこない。お腹でも壊したのかと心配になったB子は、A子が向かったであろうトイレまでやって来た。
 一つだけ閉まった個室から聞こえてくるのは、くぐもった唸り声。だが、それは苦しんでいるというよりも、悦んでいるように聞こえる。
 ――まるで、ひとりエッチの時の喘ぎ声のように。
 しかも時折、独り言が聞こえるのだが、まるで男のような口調なのだ。声こそA子のように聞こえるが、自分の体に興奮しているかのようなその言葉は、とても本人のものとは思えない。
 わけがわからないうえに恥ずかしくなったB子は、トイレの外まで戻ってしまう。しばらくすると水を流す音が聞こえ、出てきたのは、間違いなくA子だった。ただし、どこかボーっとしており、頬も赤いように見える。
 何をしていたのかと直接問いただすのも憚られ、かなり時間が経っていることだけを告げるB子。するとA子は、そんなに経っていたのかとひどく驚き、謝ってみせる。その驚きようを奇妙に思ったB子が「調子でも悪かったのか」と訊ねると、A子は「座ったところでうとうとしてしまったらしく、先ほど気が付いたのだ」と答える。B子が思い切って「エッチなことでもしてたんじゃないの?」と茶化すように訊いてみると、今度は自分に言い聞かせるかのように「そんなはずはない」と繰り返すのだった。
 何度訊ねてみても、A子には、トイレに入ってから数十分の記憶がないらしい。

「――とまあ、こんな噂なんだけど」
「……誰が考えたのよ、その恥ずかしい話」
「作り話じゃないかもしれないんだよっ。他にもね、運動部の子が帰宅部の子と一緒に帰る約束をしてて、帰宅部の子は図書室で時間を潰してたんだって。けど、時間になっても帰宅部の子が来ないから、図書室まで探しにいったの。そしたら、一番隅の席で寝てたんだって。けど、制服が乱れてて、勉強に使ってたはずのノートには、口には出せないような、その……いやらしい言葉がびっしり書かれてたとか――」
「で、本人に記憶はないと」
「うん、やっぱりそうなんだって。何かに取り憑かれてたんじゃないかって言われてるんだけど……」
「ノートにはなんて書いてあったの?」
「そこまではちょっと……」
「……噂になってるのは、どこの、誰?」
「わかんないよ〜。わたしも「友達の友達から聞いた」って話を聞かされただけだもん」
「典型的な作り話の噂ね」
「でもさでもさっ、そんな恥ずかしいこと、誰の話かわかっちゃったら困るから、最初っから隠してるんじゃない? けど、黙ってもいられなくって、「友達から聞いた話」ってことで広め始めたのかもしれないじゃんっ」
「む……まあ、確かに名前は出せないけど……」
 ずいぶんとこの噂を気にしているようで、熱心に語る笙子。対する摩耶は、あまりの内容なだけに、まだ懐疑的なようだ。
「つまり、何? 放課後に一人でいると、悪霊か何かに取り憑かれて、自分でも知らないうちにその――いやらしいことをさせられちゃうかもしれないってこと?」
「そうなんだよっ。他の噂でも「一人きりになった時」ってのが条件みたいだし。誰かと一緒にいる時におかしくなっちゃったって話は聞いたことがないの」
「だから、わたしに一緒にいてほしかったのね。なんだかなあ……まぁ、良い気分はしない噂だけど――――ひっ?!」
「えっ? 何っ?! どうかしたっ?」
 突然奇妙な叫び声を上げた摩耶に驚き、笙子が器具の裏から顔を出す。
「う、ううん。なんでもないの。ちょっと、壁の汚れが蜘蛛に見えちゃって」
「なぁんだ〜、驚かさないでよ〜」
 安堵の表情で、携帯探しを再開する笙子。しかし、摩耶はその場から動こうとせず、ただ自分の手をじっと見つめ、動きを確かめるかのように開閉させていた。その唇は、わずかに吊り上がっているように見える。
 器具の向こう側で携帯探しに集中している笙子は、そんな摩耶の不審な様子には気付いていない。

 そのまま、笙子が一人で探し続けて1分ほど後。
「あ! あったよ〜。やっぱりここで落としたんだ。良かった〜」
 ガタンッ、ガタガタッ。
「……え? な、なに、してるの? 摩耶ちゃん」
 入口近くに立っていた摩耶のもとへ、満面の笑みで駆け戻ろうとした笙子は、しかし、その足を止めることになる。笙子が怪訝な視線を向けるその先では――摩耶が、何故か用具室の扉を閉めるところだった。
「……この方が都合がいいからね。携帯、見つかったんだって? 良かったじゃん。――それじゃ、次はこっちの用事に付き合ってもらおうかな」
 にんまりと笑みを浮かべ、笙子に近づいてゆく摩耶。笙子は、摩耶の意図が読めずに困惑するばかりだ。
「な、何? なんなの用事って? ねえ?」
「心配しなくてもいいよ。ただ、もうちょっと奥に行こうか」
 摩耶は笙子の肩に優しく手をかけると、体の向きを変えさせ、用具室の奥へとゆっくり押していく。
「あ、あのさ、摩耶ちゃん? こんなとこで、一体なに――――ひゃうっ?!」
 友人の不可解な行動への戸惑いから、ろくに抵抗もできずに歩を進めていた笙子が悲鳴を上げる。突然、摩耶が後ろから抱きつき、笙子の胸を鷲掴みにしてきたのだ。
「ふふふっ、笙子ちゃんのおっぱいは〜、まだAカップぐらいかなっ? くくっ」
 下卑た笑みを浮かべ、体操着の上からぐにぐにと胸を揉む摩耶。
「ちょ、ちょっと摩耶ちゃん、いきなり何っ? やめっ、んっ、やめてってばっ!」
「ん〜? スポーツブラ使ってるのかあ。色気ねえなあ。ま、しょうがないか。まだまだ小さいしな」
 今度は、体操着の襟元を引っ張ると、肩越しに胸元を覗き込んでいる。唇をにやりと吊り上げる摩耶に対し、笙子は顔を真っ赤にして動揺している。
「な、なに? ちょっと、どうして? 変だよ摩耶ちゃん」
 女の子同士のふざけ合い、という雰囲気ではない。その綺麗な顔には似合わない、まるで男のような口調で喋る摩耶に、笙子は困惑を隠せない。
「そりゃあ、今は変になっちまってるからなあ。さっき自分で話してたじゃないか、“放課後の噂”ってやつだよ。一人きりの時だけじゃなくて、これからは二人きりの時にも楽しませてもらおうかと思ってねえ」
「……え? じょ、冗談やめてよ摩耶ちゃん。そんな、話したばかりだからって取り憑かれたフリなんかしなくても……あの、手伝わせちゃったことなら、ほら、悪かったと思ってるからさ」
 笑いながら摩耶の言葉を否定する笙子だが、その表情は、どこか引き攣っている。
「……ふう〜ん。摩耶ちゃんも可哀想になあ。冗談なんかで――こんなことしちゃう娘だと思われてるわけだ!」
 摩耶はそう言葉を放ちながら、片手を笙子のブルマの中に潜り込ませた。
「ひっ?! 嘘、やめてよっ」
「んっふっふ〜、笙子ちゃんのお尻は柔らかいね〜。まだ肉付きは足りないけど、パンティのうえから触ってるだけでも気持ちイイよお」
 だらしない笑みを浮かべながら、笙子のお尻をまさぐる摩耶。ぴっちりしたブルマが盛り上がり、中で手が蠢いている様子がわかる。実にいやらしい光景だ。さらに、摩耶はその手を直接ショーツの内側へと差し込んだ。
「おお〜、すべすべしてるねえ〜。この触り心地はたまんないな。へへへっ」
 友人の行動が信じられず、ぱくぱくと口を動かすも、言葉が出てこない笙子。
「なんなら教えてやろうか。C組の美奈子、あいつのアソコって、もう結構毛深いんだぜ。それに感じやすくてさあ、あれはきっと普段からオナニーしまくってるんだろうな。あと、A組の知里。あのおとなしそうな娘のノートになんて書いてあると思う? 「オマ○コにブチ込まれたい」「チ○ポしゃぶりたい」とか、卑語だらけなんだぜ。さぁ〜って、お次は……」
 冗談でも摩耶が口にするとは思えないことを話しながら、ショーツの中の手を徐々に体の前へ、股間に向かって移動させていく。
「……っ?! や、やめ……!」
 摩耶がこんなことをするなんてあり得ない。絶対にあり得ない。けど、アレは本気で自分の体を弄ぼうとしている。それに、今の名前には思い当たるフシがある。噂の悪霊は本当にいたんだ――そう感じ取った笙子は、ようやく声を上げ、「摩耶」の手を振り払おうとした。だが――
「おお〜っと、騒ぐなよ。ここに人が来たら、摩耶ちゃんが変態扱いされちゃうぜえ? ま、俺は困らないけどなあ」
 そう言われ、ぴたりと動きを止める笙子。
「あんまり抵抗されるとぉ、この体を使って、職員室で公開オナニーとかしたくなっちゃうしなあ。……摩耶ちゃんのことが大事なら、おとなしく友達の慰み者になるんだな。うひひっ」

 摩耶の体を人質に取る「何者か」の脅迫を受け、青ざめて立ちすくむ笙子。
 一旦は離れられた摩耶だが、再び近づくとしゃがみ込み、今度は笙子の下半身に抱きついた。その白く綺麗な手で太腿を撫で回しながら、お尻に頬擦りをしている。
「――ひっ! そ、そんな……やめて、摩耶の体で変態みたいなこと」
「んん〜、いいねえ若々しいフトモモ。それに、一度やってみたかったんだよなあ、可愛い子の体で可愛い子の下半身にむしゃぶりつくっての。イイ絵面だよなあ。あ〜撮影しときてえっ」
「い、いやぁ……ひゃっ? やだっ、どこ舐めて、ううっ」
「だってさあ、目の前に可愛い脚があったら、味わわずにはいられないだろお。ん……れろ……むはっ」
 ブルマと肌の境目や、太腿の内側に舌を這わせる摩耶。その姿は、少女の体に欲情する変態男そのものだ。
 悪霊だかなんだかよくわからないモノに、摩耶の体が弄ばれている。そして、その摩耶の手で自分が汚されようとしている。この信じ難い事態に、笙子はほとんど涙目になっていた。
「じゃあ、次はちょ〜っとこっちを向いてもらおうかな〜。よしよし、それじゃあ――むふっ」
「ひぁっ?! 嘘っ、そんなとこっ……!」
 笙子と正面から向き合った摩耶は、次に、笙子の下腹部へと顔を埋めてきた。しかも、ブルマ越しとはいえ、股間に舌を這わせている。
「や、やだあ……摩耶ちゃん……えっ? ちょっと、押さっ、ま、待って……きゃっ」
 その姿勢のままぐいぐいと後ろに押された笙子は、後退っているうちに足をとられて倒れ込む。幸い、そこはマットの上だが――おそらく、「マットの上に押し倒された」と見るべきなのだろう。
 笙子の足元に蹲っていた摩耶は、体を密着させながら、じりじりと上半身に迫ってくる。両手が笙子の全身をゆっくり這い回り、顔にはにやにやとしたいやらしい笑みを張り付けたままだ。
 徐々に近づいてくる友人の笑顔が、こんなにも怖く、歪んで見えたことはない。やがて、ついに摩耶の両手が笙子の顔にかけられた。髪の中に手を差し込み、その触感を楽しむようにくしけずっている。脅えた表情を浮かべる笙子に、摩耶は一瞬、優しげに微笑んでみせた。
「うふっ。可愛いわよ、笙子ちゃん。……んっ。んちゅっ」
「んんっ!? ふむっ、んんんんーーーーっ!」
 唇へのキスに、目を白黒させる笙子。
「ふふっ。笙子ちゃんの唇、美味しい……。ねえ、どう? 女の子同士のキスって、ドキドキするわよね?」
「やだ、やめてよ。摩耶ちゃんの真似してるつもりなの? そんなこと――うむっ?!」
「ん……ふむ……んちゅ……ちゅ……れろ……」
 笙子が抗議の言葉を並べきる前に、再びその唇を塞ぐ摩耶。今度は舌も出して、笙子の口の中に捻じ込もうとしている。必死で唇を閉じる笙子だったが、摩耶の手に鼻を塞がれ、思わず口を開けてしまう。
「――ぷはっ! や、んっ、ちゅ……んは……れろ……むはっ……んうう……ちゅむ……れろぉ……んんん」
「ちゅ……れろ……ん……んむ……れろ……んちゅぅ……はむ……にちゃ……れろ……んふっ」
「んっ……はあっ、はあっ、はぁっ……」
 唇を離した時には、笙子はすっかり頬を上気させ、目を潤ませていた。しかし、その表情には、自分の反応に対する戸惑いも見える。
「キス、気持ちよかったでしょぉ。うふふふ」
 にっこりと笑いかけながら、笙子の体操着の裾に手を掛け、引っ張り上げていく摩耶。胸元まで上げきってしまうと、今度はスポーツブラも胸の上へずり上げてしまった。
「こ、今度は何を……」
「もぉっと色んなところにキスしてあげるからねっ。……ん〜可愛らしいおっぱい♪ んちゅっ」
「ひあっ?!」
「乳首も、まだ綺麗なピンク色だねえ……あれえ、ちょっと勃ってるんじゃないかなあ。さっきのキスで興奮しちゃった?」
「え? ええっ? や、やだっ!」
「ふふふふ。もっと気持ち良くしてあげるからね……んちゅ……れろ……ちゅばっ」
「ん……いやぁ……はぁ……んんっ」
「まだまだ発展途上だけど、これからわたしが毎日刺激して、おっきくしてあげよかあ?」
 これ以上、摩耶に変なことはされたくない。けれども、抵抗したらもっと酷いことをされるかもしれない。その時、恥をかかされるのは自分だけではないのだ。それに、体から湧き上がってくる疼きにも翻弄され、笙子は摩耶のなすがままとなっていた。

「それじゃあそろそろ……こっちの準備も出来たかなあ?」
 にたりと笑うと、笙子のブルマを下着ごとずり下ろしてゆく摩耶。
「やだっ。もうやめてぇ……み、見ないで……」
「ふうん、まだほとんど生えてないんだねえ。可愛いわよぉ、笙子のア・ソ・コ♪」
「い、言わないでよぉ……」
 真っ赤になって顔を背ける笙子。その股間に顔を近づけた摩耶は、もはや下卑た笑みを隠そうともしない。
「んん〜? こっちも濡れてきてるんじゃないかなあ? ワレメから滲み出てきてるよぉ――れろっ」
「んひゃあっ?! 嘘っ、そんなとこっ、汚っ、あひっ、やめてっ!」
「汚くなんてないよぉ。まだ男を知らないんでしょお。あ、オナニーはもうやってるのかなあ?」
「そ、そんなことしてない……」
「ホントかなあ? まあ、だったら覚えさせてあげるけどね。こんなに気持ちイイことだって……ぺろっ、ちゅっ、れろっ、んっ」
「ひやっ? んっ、やぁっ、はっ、んんっ、や、やめ……んやぁっ! はぁっ、んう……」
 笙子の股間からぴちゃぴちゃと響く水音。恥ずかしがりながらも、声を抑えきれず、身を捩じらせてしまう笙子。その秘裂は、徐々に唾液以外の液体にも濡れていった。
「ん……あはぁっ、ダメっ、や、あんっ、んはぁ……ひっ、あっ、はぁっ!」
「だいぶ良くなってきたみたいね……ならここも……んっ……れろっ……」
 秘裂へ這わせた舌に、唾液と愛液をたっぷり絡ませた摩耶は、そっとクリトリスを舐め上げた。
「んひっ!? ひゃああっ!! やはぁっ! な、何……?」
「ふふっ、凄く感じちゃうでしょぉ、クリトリス。いいもの持ってるわよねえ、ホント。さて……膣の中も弄繰り回してあげたいんだけど……わたしのカラダも、そろそろ我慢の限界なのよね……」
 そう言うと、自らもブルマと下着を脱ぎ捨てる摩耶。よく見ると、ショーツと股間の間に、愛液が糸をひいている。
「笙子ちゃんのを弄ってるうちに、わたしのカラダもいっぱい興奮しちゃってるのぉ……だからぁ、一緒に気持ちよくなりましょう?」
 笙子の片脚を持ち上げると、その隙間に、自らの下半身を挟み込んでいく摩耶。二人の秘部が近づいていく。
「なに? なんなのぉ?」
「……女の子同士で気持ちよくなる方法。じゃ、いくわよ……んっ!」
 お互いの秘裂同士をくっつけると、腰を動かし始める摩耶。濡れた股間が擦れあって、ぬちゃっ、ぬちゃっと音を立てる。
「んんっ?! あっ、なにこれっ、んっ、やあっ、そんな……動かさないでっ、あはっ」
「はぁっ……んっ、気持ちイイっ、これだけで気持ち良いなんて……んふっ、はぁっ、もっと、もっとぉ」
「やっ、んぁっ、くふぅ……いやあ……だめっ、激し……んぁンっ! やっ、ああっ」
「ああっ、ふあぁっ、ね……? 気持ち……イイでしょう……んあぁっ、ほらぁ……腰の動き……合わせてぇ……んはっ」
「んやぁ……だめぇ……くぅっ、こんな、こんなこと……やぁっ、あんっ、あっ、あはぁっ」
 快感に顔を歪ませる笙子。女の子同士でこんなことをして、感じたりしたくないと思いつつも、体は今の状態を受け入れつつあった。
「はっ、んぁっ、凄え……マジで凄え……女同士って……たまんねえ……あっ、ふあぁっ! はっ、あっ」
「ふぅンっ、んっ、ふぁっ、ああっ、んくっ……んあっ、気持ち……あはぁっ、いっ、くふぅっ」
 摩耶の中の「何者か」は既に演技をする余裕もなくなってきたようだが、笙子もそれを気にする様子はない。お互い、もっと快感を貪ろうと激しく腰を動かしている。マットにはシミが出来、用具室の中には、オンナの匂いが充満していた。
「やっ、はぁっ、そろそろ……キそうだ……んっ、ふぅっ、あっ、はぁんっ、あっ、はっ、あっあっあっ」
「あっ、やんっ、んぁっ、摩耶ちゃん……摩耶ちゃ……んっ、ふぁっ、やっ、あっ、あんっ」
「あふっ、クるぞっ、あっ、はっ、やっ、あっ、ああああああああああっ!!」
「んっ、やはぁ、なにっ? あっ、はぁっ、やっ、やああああああっ!」
 ビクンビクンと体を震わすと、二人は、陶然とした表情でマットに身を委ねた。

 しばらく後、先に体を起こしたのは摩耶の方だった。笙子は、まだどこかぼーっとしながら、摩耶ではない摩耶へと視線を向けている。
「……ふう! 楽しませてもらったぜっ。それじゃあ俺は抜けるからな。ま、フォロー頑張んな」
 そう言うと、糸が切れたようにくたりと倒れこむ摩耶。ここにきて、ようやく笙子も事態の不味さを思い出した。慌てて自分と摩耶両方の服を整えると、摩耶を揺り起こすのだった――――

 
 あの時、用具室で何があったのか、摩耶にはどうしても思い出せない。気が付くと随分時間が経っていて、笙子に体を揺すられていた。笙子が言うには「床に転がっていたバレーボールに足を取られて転んで気絶した」そうで、部室の鍵が閉められずに怒っていた先輩にもそう説明させられた。
 しかし、頭にコブがあるわけでもなく、体のどこかを強く打ったような気もしない。いや、体は変といえば変な感じだったのだが――それは、口に出すのは憚られた。目が覚めたら体が火照っていて、ショーツの中が冷たかったなんて話、誰かにできるものではない。笙子にはそれとなく疑問を投げかけてみたのだが、返って来る答えは、最初の説明とずっと同じだ。
 笙子が何かを隠しているような気はするのだが、はっきりと訊くのは怖い。なにしろ最近の笙子は、不自然なほど摩耶に体をくっつけてきたり、熱っぽい視線を向けてきたりするのだから……


★あとがき★
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ブルマは既に絶滅したのではないか? いいや大丈夫だ! 「この頃はやりのあの特撮ドラマで使われました!(by某メーカー)」なのだからっ。
何より「このお話は、どうせ妄想に決まっています。実際の幽霊・事件・社会風潮などとは、関係あるはずがありません」ということでっ。
……すいません、絵的にどうしてもブルマが良かったんです。けどスパッツの良さもわかっているつもりです、ええ。
3作目は憑依レズで行こう、というのは暫く前から決めていました。そこに幾つか条件を追加して――こんな感じになりました。
「登場人物の年齢は?」
「思春期です!」
ということでひとつ(爆)

まあ、その辺の小道具はともかくとして――
会話っ、むっずっかっしーーーーいっ!
独り言なら、自分の喋りたいことを書いちゃうんですけどねえ(^^;
そして、やはり語彙が足りません。
うう……クオリティアップへの道は遠い……公開すんの恥ずかしい……
けれど、次回作も、さらに次も、そのまた次も構想は出来ているのでありました。結局書きたかったのか、自分。
……立ち止まっている暇はないようです、はい。
posted by nekome at 13:31| Comment(10) | TrackBack(0) | 創作・憑依
この記事へのコメント
憑依レズはホント最高っすね〜
何時か大人の女性同士を見てみたい。
Posted by シモン at 2008年03月16日 16:33
某所でのメッセージで期待してましたが…私のストライクゾーンど真ん中です、こんな作品を読ませてもらって…ありがと〜〜〜。
Posted by D/I at 2008年03月16日 16:50
うーむ、相変わらずのストライクっぷり・・・
二つの噂のくだりが想像をかきたてるようで良い感じ。大好物ですww
Posted by なむよ at 2008年03月16日 21:55
>シモンさん
お読みいただき、ありがとうございますっ。
憑依を書く以上、憑依レズは外せませんからねえ(^^
大人の女性同士……いつになるかはわかりませんが、それも考えておきたいですねっ!

>D/Iさん
お喜びいただけたようで、何よりですっ(^^
まだまだ表現力が足りないので不安でしたが……良かったあ。
「どんなシチュエーションの憑依レズにするか」は結構悩んだので、D/Iさんのコメントもヒントになったのですよ〜。

>なむよさん
ストライクでしたかっ、それは良かった。
二つの噂は「ここで使っちゃうと勿体無いかなあ」と思いつつも投入(^^;
清人(←名前は出ていませんが、コイツの仕業です)はこの学校でかなり楽しんでいるようです。羨ましい。
Posted by nekome at 2008年03月16日 23:07
こちらでは初めまして。
nekomeさんも小説を書かれているのですね!

これからはりきって読ませて頂きますっ!
(すんません、まだこれからなんです)
む、他の方のコメントを見ると憑依モノでかつレズとな!
わくわく…。
Posted by T.J at 2008年03月17日 00:05
連続コメント失礼します。
今までのシリーズ読ませて頂きました!
おお、王道ですな…!

本当に頭の良い人は、読み手・聞き手に分かるように表現を噛み砕いて説明すると聞いたことがあります。
その点、全体的に分かりやすい文章で書かれており、とても読みやすいですよ。
無理に難しい表現を使われるより私はこの方が好みですね。

内容も素晴らしい!
特にお気に入りなのは2作目ですね。
…私もこういう正統派(?)の憑依モノを書けるようになりたい…。
Posted by T.J at 2008年03月17日 07:29
>T.Jさん
おお、早速いらしてくださいましたかっ!
まとめてお読みいただけたようで、ありがとうございますっ。

読みやすい文章にすることは、一応意識しているつもりです。
が、まだ凝った表現をする余裕がない、とも言えますねー(^^;

このシリーズ、まずは王道を一段階ずつ書いていこうと思って始めました〜。
2作目がお気に入りですかっ。確かに、T.Jさんの作品も「周りからは気付かれない状態で悪戯される」のが多いですよね。
いずれ慣れてきたら、もっと幅広く、捻ったシチュエーションも書いてみたいなと思っております。
Posted by nekome at 2008年03月17日 08:21
やー。
素敵ですなぁ。
やっぱり読んでる量が半端無い分、足腰が鍛えられてるんでしょうねぇ。
って、上から目線のコメントで失礼します。
Posted by うずら at 2008年03月17日 22:30
やっぱ憑依モノはいいですねー。
私にはとても書けない素晴らしい展開と
テンポにグイグイと惹き込まれました。
また時々遊びに来ますので読ませてくださいね。
楽しみにしています。
Posted by 嵐山GO at 2008年03月18日 14:40
>うずらさん
いやあ、ありがとうございます。
まだまだ「吸収量が足らんっ!」と感じてますけどね〜。もっと細かいとこまで手の届いた表現にしたいですし。
今まで以上に、文章を意識してたくさん読まねばっ。

>嵐山GOさん
この世界に足を踏み入れたのも、憑依あってのことですからねー(^^
いやいや、嵐山さんの書く奔放な展開にも、いつも興奮させられていますよ。
わたしは、まだまだ一通りの流れを書くので精一杯ですしね。

これからもどんどん書いていくつもりですので、どうぞ遊びにきてくださいませっ。
Posted by nekome at 2008年03月18日 21:08
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