「そこの男子たち! 見世物じゃないのよ。フェンスから離れて!」
ポニーテール姿のキリッとした顔立ちの女子が声を張り上げる。女子テニス部の部長、九堂香澄だ。
厳しい表情でラケットを突きつけられ、テニスコートの周りに集まっていた男子生徒たちは舌打ちをしながら距離を取る。中にはスマホを慌ててポケットにしまっている奴もいる。一応散ったように見える男子たちだが、九堂先輩がケチをつけられない程度の場所からテニスコートに視線を注いでいる。近くを通りがかっただけの奴も、一度はテニスコートの方に顔を向ける。
あんな短いスコートを翻しながら動き回ってるんだから、野郎どもの目が集まるのは当然だ。ちょっと動いただけで中身が見える。勿論パンツが見えるわけはない。けれども、ヒラヒラのついたアンダースコートに包まれたお尻は、充分以上に扇情的だ。
加えて、うちの高校の女子テニス部はなかなかに容姿レベル高めな子が多い。一度散らしたところで、どうせまたギャラリーは戻ってくるだろう。
かく言う俺――井野崎恭弥もさっきまでフェンス前で目の保養をさせてもらっていたし、すぐに再開するつもりだ。
ただし、未練がましくうろついている連中と違って、今はさっさとコートから離れていく。
なにもコソコソと覗く必要はないんだ。夏休み前と違って今の俺には、特等席で拝ませてもらう方法がある。まあ、ある意味これ以上なくこっそりやるんだけどな。
ポニーテール姿のキリッとした顔立ちの女子が声を張り上げる。女子テニス部の部長、九堂香澄だ。
厳しい表情でラケットを突きつけられ、テニスコートの周りに集まっていた男子生徒たちは舌打ちをしながら距離を取る。中にはスマホを慌ててポケットにしまっている奴もいる。一応散ったように見える男子たちだが、九堂先輩がケチをつけられない程度の場所からテニスコートに視線を注いでいる。近くを通りがかっただけの奴も、一度はテニスコートの方に顔を向ける。
あんな短いスコートを翻しながら動き回ってるんだから、野郎どもの目が集まるのは当然だ。ちょっと動いただけで中身が見える。勿論パンツが見えるわけはない。けれども、ヒラヒラのついたアンダースコートに包まれたお尻は、充分以上に扇情的だ。
加えて、うちの高校の女子テニス部はなかなかに容姿レベル高めな子が多い。一度散らしたところで、どうせまたギャラリーは戻ってくるだろう。
かく言う俺――井野崎恭弥もさっきまでフェンス前で目の保養をさせてもらっていたし、すぐに再開するつもりだ。
ただし、未練がましくうろついている連中と違って、今はさっさとコートから離れていく。
なにもコソコソと覗く必要はないんだ。夏休み前と違って今の俺には、特等席で拝ませてもらう方法がある。まあ、ある意味これ以上なくこっそりやるんだけどな。
図書室の自習机、その奥の方にある席は絶好の昼寝スペースだ。入り口やカウンターからも死角になっている。念のため周囲に他人の目がないか確認した後、持ち歩いていた丸薬を飲んで机につっぷした。
幽体離脱をすると、すぐにテニスコートへ飛んでいく。今度はフェンスの外側じゃなくて内側へと侵入する。だというのに、俺を咎めるものは誰もいない。
たぷんたぷんと揺れる胸を間近で凝視しても、張りのある太ももを、その付け根まで嘗め回すように見つめても、文句が飛んでくるどころか気付かれもしない。
自由に飛びまわれて誰にも姿が見えないんだから、幽体離脱だけでも凄いメリットだ。
けれど折角あの薬を使ったんだから、覗きだけで終わらせるなんて勿体無い。
どうせなら女子部員自身の視界を楽しみつつ、女子テニス部を「体験」させてもらおう。
目移りするところだが、今回は同じ一年の鴻上雛子をターゲットに選んだ。品のある整った顔立ちと、Fカップと噂される巨乳が魅力だ。スポーツをするには邪魔そうな胸だが、男子としては眼福でありがたい限りの存在だ。
肩の少し下あたりまであるストレートの黒髪を、今は先端の方で縛っているのが、なんだかお嬢様っぽい。フェンス近くに立ってボール拾いをしている彼女に近づくと、その見事な膨らみに向かって飛び込む。
「ひぅっ!? ぁ……よし、侵入れたな。へへ、ちょっと身体を使わせてもらうぜ、鴻上」
僅かな時間で乗っ取れるとはいえ、憑依の瞬間には声が漏れてしまうこともある。周りをキョロキョロと確認してみたが、掛け声の飛び交う中、鴻上の異常に気付いた部員はいないようだ。
こいつに憑依した一番の目的ということで、ポロシャツを引っ張って胸元を覗き込む。
「おっ、やっぱスポーツ用のブラしてんのか。けどこの谷間……流石Fカップ、うっは〜」
思わず顔がにやけてしまうのを止められない。きっと鴻上には似合わない下品な表情を浮かべているだろう。
「ねえヒナ、何自分の胸見てるの?」
近くに立っていた他の部員が、怪訝そうな様子で声を掛けてきた。
「えっ?! あ、いや、その……む、蒸れちゃうなあって。ほら、まだまだ暑いじゃん」
「あー、そりゃヒナはねー。贅沢な悩みですなー」
別の子からも声が飛んでくる。鴻上の巨乳は、男女問わず注目の的のようだ。意味合いはだいぶ違うだろうけれど。
「ほ、ほら、無駄話してると、先輩に怒られるよ!」
普段の鴻上の話し方までは把握していなかったが、なんとか誤魔化せたのか、それ以上の追求はされずに済んで、ほっと胸を撫で下ろす(ついでに軽く揉む)。
まだまだ遊ぶのには早い。表情を引き締めると、コートの中を駆け回る先輩たちを視姦することに集中する。
へへ、良いんですか〜女子部員の皆さん。君たちが嫌がるヤラしい男子が、特等席でお尻を眺めてますよ〜。
表情さえ取り繕っていれば、今の自分はどこからどう見ても鴻上雛子だ。外見どころか肉体は間違いなく鴻上のものなんだし、まさかその中身がエロ男子になっているなんて夢にも思わないだろう。思う存分目を愉しませることができた。
その後、一年生がコートを使える時間帯が来てラケットを握ったものの、これは散々な結果になってしまった。
まあ全面的に俺が悪い。
ダブルスの練習をしていたのだが、視界をチラつくヒラヒラのアンダースコートと健康的な太ももに目を奪われ、ボールへの反応が遅れてしまう。今無理に眺める必要もないのだが、どうしても誘惑に抗い切れないのだ。
「ちょっとヒナ、どうしたの?」
「何をやっているの鴻上さん! 集中しなさい!」
俺操る鴻上の醜態は、ついには九堂先輩の目にも留まってしまったようだ。
「熱でもあるの、ヒナ? なんだか顔も赤いし……」
同級生の部員が近づいてきて、じっと顔を覗き込みながら額に手を当てる。おおお近い近い。このまま触り返したくなる衝動をぐっと堪える。
「だ、大丈夫! なんともない、平気だから!」
100%精神的な問題なんだし、こんなことで休ませられても勿体無い。実際熱があるわけでもないので、向こうも一応信じてくれたようだ。
「体調が悪いわけじゃないんなら、真面目にやりなさい。コートが余ってるわけじゃないのよ?」
部長の叱咤を受け、さすがにこれは拙いと練習に集中する。俺もテニス部ではないものの、多少の経験はあるのでそんなに無様なことにはならないはず……。
と思っていたものの、いざ本気で動こうとしても身体が思うように動かない。理由は単純で、両胸に付いている重しだ。スポーツ用のブラだけあって、サイズの割に意外と揺れは抑えられているものの、身体のバランスまでは変えようがない。前に引っ張られる感覚が強くてつんのめりそうになってしまう。
病院で何度か憑依した雪奈さんも巨乳だったものの、院内で走り回るようなことはしなかったので、ここまで胸に振り回されるとは思わなかった。
またしても部長の怒声が飛ぶ。
あまりの惨状だったせいか、練習後のコート整備を命じられてしまった。面倒ではあるけれど、わざわざその時間だけを鴻上本人に押し付ける気にはならなかった。
可愛い女子の身体を使っているだけで楽しいものだし、皆より帰る時間が遅くなるなら、予定していたお楽しみにも都合が良いのだ。
今回最大のお目当て、それはクラブハウス内に設置されたシャワールームだ。トイレでオナニーとかも出来ないわけじゃないけど、折角の恵まれた環境を楽しまない手はない。気兼ねなく裸になって、全身余すところなく撫で回してやるんだ。
タイミングのせいか、どうせ帰り道で汗をかくからか、女子シャワールームを使用中の生徒はいなかった。他の女子の裸を拝めなかったのは残念ではあるが、これならこれで、多少声を出しても平気そうだ。裸を見る程度ならいつだって出来るんだし。
そんなことを考えながら服を脱いでいたのだが、一人の生徒が脱衣所に入ってきた。
「って、九堂先輩!? ま、まだ残ってたんですか……?」
「ええ、ちょっと先生に相談することがあったから。鴻上さんは今片付いたところ? お疲れ様」
ううむ、まさかさっき散々悪い印象を残してしまったであろう先輩と一緒になってしまうとは。これじゃあまり変なことをするわけにもいかないか?
「けど珍しいわね、鴻上さんがシャワー使っていくのって」
「そ、それはその、ちょっとさっぱりしていきたいなあ、って……」
適当に受け答えしながら先輩の方を盗み見る。鴻上ほどじゃないけど、九堂先輩のスタイルも悪くないんだよなあ。ウエストは引き締まってるし、胸は小ぶりながらも形は良い。あの身体を使ってみるのも……。
俺の中で、新たな悪戯心が湧き上がってきた。
俺が使っている丸薬は便利なもので、わりと長めな制限時間に加えて、時間内であれば何度でも身体を出入りできるという性質がある。憑依相手が一回に一人という制限があるわけでもなく、試したことはないが何人身体を乗り換えても良いし、なんなら途中で自分の身体に戻っても効果が切れたりはしない。
思い立ったら即行動だ。
お互い服を脱ぎ終わったタイミングを見計らって鴻上の身体から抜け出し、九堂先輩に憑依する。
「ひぐっ?! ……くくっ、身体をお借りしますよ、セ・ン・パ・イ♪」
憑依による支配は一瞬。そして憑依解除からの覚醒もすぐだ。俺の視界には、そのたわわな双乳を晒したままオロオロする鴻上が映っている。
「え? こ、ここって……わたし、さっきまで部活で、ええっ!?」
俺が乗り移っている間の記憶がないのだから、混乱するのも当然だ。一瞬だけ九堂先輩の顔をにやりと歪めると、心配そうな顔に切り替えて鴻上に近づく。
「どうしたの鴻上さん? 今日は部活中もなんだか様子がおかしかったけど……」
「く、九堂先輩?! わっ、きゃっ!」
ここでようやく自分が全裸であることに気付いたらしく、両手で慌てて前を隠す鴻上。女同士でも恥ずかしいものなんだな。俺の目からすれば、そうやって隠してる方がエロくて興奮するが……いけないいけない、表情を引き締めないと。
「あの、わたし今までどうして、その、おかしかったってどんな……」
不安気な表情で俺を――九堂先輩を見つめてくる鴻上。
「まさか、憶えてないの?」
「は、はい……。ボール拾いやってたところまでは憶えてるんですけど、その後今まで……」
「そう……。コートに入ってからやけに動きが悪くって、体調が悪いのかと思ったんだけど大丈夫だって言い張るし、熱もなさそうだったからそのまま……。ごめんなさいね、やっぱり休ませるべきだったわ」
「い、いえ、そんな! 先輩が謝ることじゃ!」
普段わりと厳しいことで知られる九堂先輩が神妙な態度を取るものだから、鴻上はかえって慌ててしまうようだ。
「まあともかく、シャワーを浴びていきましょう。暑さにやられたのかもしれないわ」
「そ、そうですね……」
「あの、先輩……? どうして同じところに……」
鴻上が押し開けた扉の先のスペースに、俺も当然のような顔をして入り込んだ。
「目を離してるうちに倒れたりしたらどうするの? まだ貴女の不調の原因もわからないんだから。ほら、身体を冷やさないと」
ちょっと怒ったような顔で有無を言わせず水を出してやると、鴻上も大人しくシャワーを浴び始めた。まさか真面目で厳しい部長さまが、妙な目的で近づいてくるわけもないと自分を納得させたのだろう。
けど残念だったなあ。お前が無防備な背中を晒している九堂香澄の頭の中は、今や不埒な想いでいっぱいなんだよ。
「折角だから、ちょっと身体を診てあげるわね。貴女が自覚している以上に、疲れが溜まっているのかもしれないわ」
そう言いながら、鴻上の背中に手を這わせる。
「ううん……結構張ってるわね。ちゃんとマッサージしてもらった方が良いかも」
「そ、そうですか……?」
「肩は……凄く凝ってるわね。これだけ胸が大きいと、無理もないかもしれないけど」
「やだ、あんまり言わないでください……ああ、それ、気持ち良いです」
ちょっと強めに肩を揉んでやると、満足そうな声を漏らす鴻上。この流れで胸に手を伸ばすのがベタな展開かもしれないけど、敢えてもうしばらく辛抱する。女の魅力は胸だけじゃない。
「でも鴻上さん? 肩が凝るのは仕方ないにしても、猫背なのはなんとかした方が良いわよ。肩凝りもひどくなるし、背中が張ってるのにも関係あると思うから。余計な負担かけてるわよ」
「そういう……んっ……ものなんですか?」
聞きかじりの知識で適当に喋っているだけだが、たとえ間違っていても、皆の信頼厚い部長が堂々と言っていればそれらしく聞えるだろう。
「ええ、胸をジロジロ見られるのが気になるのはわかるけど、ちゃんと背筋を伸ばしなさい。怪我の元よ」
「は、はいっ」
真面目に返事をする鴻上は考えもしないだろう。自分を思い遣る言葉を投げかけてくれる部長が、実際にはギラギラとした眼で後輩の裸体を見つめ、その肌理細かい肌の感触を指で愉しんでいるなんて。
「それじゃあ下半身の方も確認するわね……ゴクリ」
口調だけは真剣なままに膝をつき、目の前にそびえる見事な尻肉を五指で鷲掴む。
「ひゃっ! せ、先輩っ?」
「ううん柔らか……いけど、やっぱりちょっと硬くなってるわね。疲れが溜まってるのかしら」
指先をめり込ませながら白い尻たぶをぐにぐにと揉む。硬いなんてとんでもない。男とは段違いの魅惑的な柔らかさだ。
「先輩、そ、そんなにっ……」
「ふむ、脚の方はどうかしら?」
次にすべすべの太ももを撫で回す。運動部なだけあって引き締まっているけれど、肉も充分についている。実に美味しそうで、このまま嘗め回してしまいたいぐらいだ。
「あ、あの、そんなとこまで……は、恥ずかし……」
内ももにまで手を伸ばす俺の動きに、鴻上が身を固くする。
「こら鴻上さん? 脚を閉じないで。ちゃんと調べられないでしょう」
「す、すみませんっ」
「ふむふむなるほど……うはあ、吸い付くなあ」
だんだん我慢するのも難しくなっていた。鴻上がおとなしく従っているのを良いことに、太ももの付け根近くにまで手を這わせる。
「ん……やぁ……」
鴻上が漏らす声に、思わず顔を緩めてしまう。くくっ、今の俺の――九堂先輩の顔を見せてやりたいぜ。いつも男子のいやらしい視線から部員たちを守っている部長さんが、今にも涎を垂らしそうな卑猥な表情浮かべてんだからな。
ああ、そんなことを考えていると抑えが効かなくなってくる。
「お風呂でちゃんと、ふくらはぎも揉んでおきなさい。……でも綺麗な脚ねえ、羨ましいわ」
「そんな、先輩こそ、無駄なお肉もなくてカッコイイじゃないですか」
「そう? ありがとう。けど女としては、貴女の身体の方が魅力的なんじゃないかしら」
「やだ、先輩……そんな良いことないですよ。この胸だって揺れるし重いしで、運動するには邪魔なだけですし……」
「確かに動き難かっ――動き難そうには見えるわね。けれどそれ、そんなに重いのかしら?」
訊くまでもなく実体験として知っているが、どうせならと流れに乗ってみる。立ち上がると抱きつくように背中に密着し、脇から両手を前に回して、鴻上の双乳を下から掬い上げるようにして持ち上げる。
「わひゃっ!? や、やだ、先輩!」
「ううん、これは予想以上にずっしり来るわね。これを抱えて走り回るのは、確かに大変そう」
なんだかんだで鴻上本人の手では殆ど触らずじまいだったその巨乳を、今こそじっくりと味わわせてもらおう。
「でも鴻上さんのおっぱい、触り心地は最高ね。これだけ大きいのに張りもあって」
「せ、先輩何言ってるんですか。……んんっ、そんなに触らないでください」
「いいじゃない少しくらい。自分じゃ味わえない感触なんだから」
女の子の身体で、別の女の子の胸を揉む。この光景を撮影しておけないのが残念だ。女の身体でオナニーするのとはまた別の、倒錯行為を強制していることへの昂ぶりを感じる。
「もう……先輩、いつまで触って……あふっ、んぅ……」
「あら鴻上さん、どうしたの? なんだか可愛い声が聞えた気がしたけど」
「だ、だって先輩の触り方、さっきから……んぁっ……」
そう、ただ揉み心地を愉しんでいるだけじゃない。どんな風におっぱいを触れば感じるのかは、入院中、ナースの雪奈さん始め何人かの身体で調べてある。今はそれを実践中だ。
鴻上の吐息には徐々に甘い響きが混じり、乳首が触って欲しそうにむくむくと起き上がってくる。
「もしかして、わたしの手で感じちゃったの?」
「い、いやあ……そんなこと、ないですっ……」
「そうかしら? でもそろそろ……こうして欲しいんじゃない? ほらっ」
ぷっくりと尖った両の乳首を、指できゅっと摘む。
「あぁンっ!? いやっ、先輩……んはぁンっ!」
「ふふっ、いやらしい声。鴻上さんって、結構エッチな娘だったのね」
「ち、違いま、すぅ」
「ふぅん? けどこっちはもう――」
右手を乳房から離すとお腹の上を滑らせ、淡い茂みの先へと触れる。
明らかにシャワーの水とは違う、ぬるりとした液体の感触が伝わってきた。
「ひゃぁんっ!?」
「こんなになってるわよ? くふっ、クリトリスもこんなに勃起させちゃって。こっちも触ってあげなくちゃね」
「い、嫌、ダメです先ぱ――ふぁンっ!? やっ、はぁっ!」
指の腹で優しくクリトリスを刺激してあげると、鴻上の嬌声が激しくなる。俺の手で、俺の操る九堂先輩の手で、鴻上が乱れていく。
「はぁ……はぁ……可愛いわよぉ鴻上さん」
「先輩、こんなの、おかしいで……あんっ、はあぁんっ!」
「おかしくなんかないわよ。だってわたし、鴻上さんのこと好きなんだもの」
「え……? 九堂、先輩……?」
「鴻上さんは、わたしのこと嫌い?」
「そ、その、先輩は、わたしにとって憧れで、でも――」
「そう、嬉しいわ鴻上さん……ううん、雛子」
鴻上を振り向かせると、肩越しに唇を奪った。
「んぅっ!? ん、んん〜っ、ふむぅっ」
「んんっ、ちゅぱっ……んふっ……むちゅぅ……んちゅっ」
瑞々しい唇を存分に味わう。俺にとってはファーストキスだが、まさか他人の、それも女の身体で体験することになるとは。
ぷるんとした唇同士が触れ合い、お互いの唾液に塗れて音を立てる。舌を伸ばすと鴻上が身を捩ったが、逃がさずにむしゃぶりつく。
「んちゅっ……ぢゅるっ、ふむっ……ぴちゃっ……れろぉ……んぢゅぅっ」
「んんぅ……ちゅっ……んれるぅっ……むちゅぅぅっ……ぷふぁっ……先輩ぃ……」
次第に鴻上からも舌を絡めてくるようになり、こちらを見つめる表情が蕩けてくる。
「その顔、素敵よ、雛子」
「せ、先輩、わたし……ふぁンっ!」
鴻上の股間に沿わせた右手もすっかり、溢れ出る愛液に塗れていた。割れ目を激しく擦り上げるのに合わせて鴻上が鳴く。
「ああっ、あっ、はぁンっ! 先輩、気持ち、イイですぅっ! あンっ、ああっ」
「いいわ雛子、もっとエッチな顔見せて。いやらしい声聞かせてっ。はあっ、はあァッ……! んじゅるぅぅぅっ!」
衝動のままに、目の前の滑らかな首筋にしゃぶりついてしまう。
「やぁん、そんな、先輩、あっ、ああンっ!」
左手で乳肉を荒々しく揉み、右手で淫唇を責め立てながら、九堂先輩の胸を鴻上の背中に擦り付ける。既にビンビンに勃起した乳首が擦れて、快感を伝えてくる。俺の、九堂先輩の股間が濡れているのもわかる。触れ合わせるものが無いのがもどかしい。
「ふぁンっ! 先輩ぃ、わたし、もうっ、あっ、やぁっ!」
「イクの? ふふっ、わたしの手で、九堂香澄の手でイっちゃうの? いいわよ、ほら、ほらァっ!」
自分自身も激しく身体を揺すって乳首の快感を貪りながら、両手の責めを加速させる。間もなく鴻上は絶頂を迎えるだろう。あの妬ましいほどの衝撃を味わうんだ。このカラダもかなり盛り上がってはいるが、まだ刺激が足りない。
――身体の乗り換えは何度でも可能。憑依による支配は一瞬。
この瞬間の思いつきを、迷わず実行に移した。
「へへっ、さあイケよっ!」
乳首を思い切り摘んで引っ張りながら、クリトリスを指で挟む。それと同時に九堂先輩の身体から抜け出し、目の前の鴻上の身体に憑依した。
その直後、弾けるような快感が全身を襲った。
「ああっ!? はあああああああ〜〜っ!! っ…………! あっ……! はぐっ……ァ……はァっ……!」
過程をすっ飛ばして押し寄せた快感の波に翻弄される。
でも試してみたかいはあった。やっぱり、女の絶頂は最高だ。
「……えっ? えっ、ちょ、ちょっと、何これっ!?」
九堂先輩もすぐに意識を取り戻した。離れられる前に、先輩の両手の上から鴻上の両手を沿わせた。
「あはァ……凄かったです、香澄せんぱぁい……♪」
「鴻上さん?! やだ、わたし、どうしてこんな……!」
自分の体勢を把握したのだろう。密着した身体が動揺に震える。
「どうしたんですか香澄先輩。さっきみたいに雛子って呼んでくださいよ」
「雛……? わたしが……? 嘘、わたし、今まで一体何を」
「嘘じゃないですよぉ。ほら、先輩の指で……あんっ♪ こんなになってる」
九堂先輩の手を誘導して、鴻上の割れ目に触れさせる。くちゅりっ、という水音が聞えた。
「香澄先輩だって、おま○こ濡れ濡れじゃないんですか? 硬くなった乳首も背中に当たってますしぃ……。でも、先輩のカラダは満足してないんですよね。第二セット……始めましょう?」
★あとがき★
このお話は、ただの妄想です。
実在の人物とは関係ありませんし、真似できるんなら是非方法を教え……いえなんでもありません。
シャワールームでの憑依レズとかー! 書きたかったからー!
某アニメでシャワー中に全裸の女の子に後ろから首絞められる全裸の姫様がエロいからいかんのです。
憑依丸はまだ書くかもしれませんが、この二人の第二セットが書かれることはないので、各自脳内でなんとかしてくださいませー。
目覚めたら後輩とレズってた先輩の戸惑いも大変ゾクゾクです
お読みいただきありがとうございますっ! あと相互リンクもありがとうございます!
「手で責めるのも良いけど、やっぱり自分も気持ち良くなりたい!」という想いから、美味しいとこを持ってく身体乗り換えをやってみました(^^)
憑依から解放されて、身に憶えのない過ちの結果を押し付けられて戸惑う姿、どんどん観たくなっちゃいますよね〜。
こんな感じで:
tsuniverse.blog.fc2.com/blog-entry-19.html
blog.livedoor.jp/unrealnovels/archives/2947202.html
お読みいただきありがとうございます。
憑依された女の子が変態的な行為をさせられてしまうのは興奮しますよね〜。
自分に匂いフェチのケがないんで、うまく作品には出来そうにないですけど。
いやあ〜、やっぱり憑依っていいですよね。
最近はストレートな憑依作品を書いていないので、とても楽しませていただきました。
ナースとテニスウェア……やっぱりコスプレ&肉体の堪能の組み合わせはご馳走ですね。
私も憑依レズが書きたくなりました(^^
お返事が遅くなって申し訳ありません。お読みいただきありがとうございますっ!
久しぶりということもあって基本から入ってみました。それにやっぱ、ナース憑依もテニス部女子憑依も一度はやりたいですからね!
あとがきで
>某アニメでシャワー中に全裸の女の子に後ろから首絞められる全裸の姫様がエロいからいかんのです
とありますが、よろしければどんなのか教えていただけないでしょうか?
ヒントだけでも良いんで・・・
更新待ってます