「あーくそぅ、退屈だよなあ」
夏休みに入って間もないうちに交通事故で入院。当然宿題もごっそり連れてこなきゃならなかったから、暇なわけじゃない。
とは言ったって、遊びにも行けないのに宿題だけやってて楽しいわけがない。痛みに悩まされることも少なくなってきた今となっては尚更だ。
「やっぱ、コイツを使ってみるかな……」
ベッドの横にあるテレビ台の引き出しから小瓶を取り出す。瓶の中には黒い丸薬が詰まっていて、黙っていれば胃腸薬か何かだと思うだろう。だが、これがそんなつまらないものじゃないことを俺は知っている。
あの店で初めて手に取った瞬間に「知った」んだ。
ビルとビルの間に埋もれた存在感のない建物。前日までその場所にあったかどうかさえあやふやな、薄暗くて中の様子すらよく見えないような怪しい店に、なんで足を踏み入れる気になったのか自分でも不思議だった。
けれど吸い寄せられるように手を伸ばした、この丸薬入りの小瓶に触った瞬間、そんな疑問は吹き飛んだ。
頭の中に流れ込んで来た、この薬の効果。自分の肉体を離れ、他人の肉体に入り込んで支配するという、非現実的なチカラを与えてくれるという。他人から説明されたら鼻で笑うか思い切り警戒するかだけど、もう脳内にその知識が「ある」んだ。信じるか信じないかじゃない。俺はこの薬が本物だと「知っている」。
財布の中身はすっからかんになってしまったけど、迷うことなく買って店を出た。こいつがあればとんでもないことができる。期待ではち切れそうで、今にも踊り出したいぐらいだった。
……まあそんな具合に浮かれすぎてて、うっかり車に撥ねられたんだから馬鹿というしかない。
おかげで入院なんてことになってしまって、この薬で遊ぼうなんて気持ちの余裕は暫く生まれなかった。
でも入院生活にも慣れてきたし、また思わぬトラブルに見舞われる前に楽しんでおかないと。それに、ターゲットはもう決まっているんだ。
夏休みに入って間もないうちに交通事故で入院。当然宿題もごっそり連れてこなきゃならなかったから、暇なわけじゃない。
とは言ったって、遊びにも行けないのに宿題だけやってて楽しいわけがない。痛みに悩まされることも少なくなってきた今となっては尚更だ。
「やっぱ、コイツを使ってみるかな……」
ベッドの横にあるテレビ台の引き出しから小瓶を取り出す。瓶の中には黒い丸薬が詰まっていて、黙っていれば胃腸薬か何かだと思うだろう。だが、これがそんなつまらないものじゃないことを俺は知っている。
あの店で初めて手に取った瞬間に「知った」んだ。
ビルとビルの間に埋もれた存在感のない建物。前日までその場所にあったかどうかさえあやふやな、薄暗くて中の様子すらよく見えないような怪しい店に、なんで足を踏み入れる気になったのか自分でも不思議だった。
けれど吸い寄せられるように手を伸ばした、この丸薬入りの小瓶に触った瞬間、そんな疑問は吹き飛んだ。
頭の中に流れ込んで来た、この薬の効果。自分の肉体を離れ、他人の肉体に入り込んで支配するという、非現実的なチカラを与えてくれるという。他人から説明されたら鼻で笑うか思い切り警戒するかだけど、もう脳内にその知識が「ある」んだ。信じるか信じないかじゃない。俺はこの薬が本物だと「知っている」。
財布の中身はすっからかんになってしまったけど、迷うことなく買って店を出た。こいつがあればとんでもないことができる。期待ではち切れそうで、今にも踊り出したいぐらいだった。
……まあそんな具合に浮かれすぎてて、うっかり車に撥ねられたんだから馬鹿というしかない。
おかげで入院なんてことになってしまって、この薬で遊ぼうなんて気持ちの余裕は暫く生まれなかった。
でも入院生活にも慣れてきたし、また思わぬトラブルに見舞われる前に楽しんでおかないと。それに、ターゲットはもう決まっているんだ。
「井野崎さーん、お食事の時間ですよー」
来た! 個室まで夕食を運んできてくれたのは、ナースの須山雪奈さんだ。ぱっちりした目が印象的な、可愛らしい顔立ち。髪は栗色で多分セミロングぐらい。仕事中だからか、今は頭の後ろで纏めている。
ナース服を押し上げる胸のふくらみはなかなかのもので、ベッドの近くに来て配膳される時も視線が吸い寄せられてしまうのは仕方ないだろう。もしかしたらバレてるかもしれないけど、それで目を逸らすなんてもったいない。
だいたい、バレてるなんていったら前に身体拭いてもらった時なんて思い切り勃起してしまったわけで、あれはもう完全に気付かれてた。だってこんな美人ナースに身体触られたら、上半身だけでもたまんないって。
事故も入院も最悪だと思ったけど、担当してくれたナースの一人が須山さんなのはホント当たりだった。
そんなわけで、何度もお世話になってることに感謝しつつも、須山さんが病室にやって来る度にムラムラとした気分が高まってしょうがなかった。普通ならそれでオナニーして終わり。後はまあ、須山さんが痴女みたいなことをやってくれるなんて都合の良い願望が現実になることを祈るくらい。
けれど今の自分にはこの丸薬がある。みたい、どころか本当に須山さんを痴女にしてしまうことだって可能なんだ。使わない手はない。
今日の須山さんは夜勤。ということは夜中の巡回がある。その時に決行だ。
深夜、バイブ設定にしたスマホのアラームで目を覚ます。そろそろ夜間巡回の時間だ。薬の効果時間はたっぷりとある。あらかじめ飲んで待ち受けることにしよう。
丸薬を一粒、水で喉に流し込み、再びベッドへ身体を横たえる。身体から抜け出すように念じてみると、ふっと身体が軽くなったような気がした。目を開けることをイメージすると、普段より近い位置に天井があった。
よし、幽体離脱成功だな。わかってはいたけど、ホントにコツとか要らなくて念じるだけで良いのな。
下を見ようと意識すると、ベッドに横たわる自分の身体があった。傍目には寝ているだけみたいだ。幽体離脱の体験談によく出てくる光景だよな。
あれが本当のことかどうかはわからないけど、今自分が体験しているのはホンモノの幽体離脱だ。心臓がどきどきするなんてことはないけれど、気分が盛り上がってくる。
落ち着かない思いで部屋の中を飛び回り、いっそ廊下へ探しに行こうか、と思い始めたところで静かにドアが開いた。
「……失礼します」
囁くような小声で挨拶をして個室に入ってくる須山さん。懐中電灯で足元を照らしながら、物音を立てないように慎重に歩いてベッドに近づいていく。
前はこれで起きちゃったんだよなあ。夜中に目を開けたら室内に人がいるんだから、正直ビビッた。けどこんな美人ナースが夜中に枕元までやってくるって知ったら、今度は寝る時に興奮しちゃって参った。あり得ないとは思っても「イケナイことしてくれないかな?」と期待しちゃうんだよなあ。
まあ、今夜は本当にイケナイことをしてもらうつもりなんだけどな!
須山さんの後ろから近づき、身体の中に入り込む。
「ひっ!? ぅ……ぁ……おっ? おおっ!?」
俺の幽体が須山さんの身体と重なった、と思った次の瞬間には床に立っている感覚があった。ついさっきまでと違い、身体の重みというものを感じる。
「せ、成功したんだよな。んんっ? この声……女の声だ! うはっ、凄え」
いつも聞いている須山さんの声とは若干違うけれど、完全に他人の、女性の声で自分が喋っている。俺は今、須山さんの口を使って喋っているんだ。
「これが憑依……! そ、そうだ鏡!」
声だけで感動してる場合じゃない。部屋の電気を点けると、洗面台の前に駆け寄った。
「おおっ!? っと、いっけね……」
思わず大きな声を上げてしまった。いくらここが個室とはいえ、あんまり騒いで変に思われたら困る。
けど無理もないだろ。わかっていたとはいえ、鏡に映ったのは見慣れた自分の姿ではなく、ナース服に身を包んだ美女なんだ。胸元の名札には「須山」の文字。
「俺、本当に須山さんに……ううん、雪奈さんになってるんだ」
鏡越しに胸のふくらみを凝視し、ごくりと唾を飲み込む。今の自分は雪奈さんになってるんだから、下を向けば――
「うおっ、本当におっぱいが視界遮ってる。凄え……」
ナース服の生地をぐいっと押し上げるふくらみが、すぐ目の前にある。こんな光景、男の身体じゃ体験できない。いや、女でも巨乳だからこそか。
「このおっぱいが、今は俺のモノ……」
震える両手を胸元に伸ばす。言うまでもなく、自分の思い通りに動くこの両腕も雪奈さんのものだ。
直前で一瞬躊躇するも、「憑依中、相手の意識は眠っているようなものだから、何をしたってバレることはない」という薬の知識を今更ながら思い起こし、服の上からふたつのふくらみをそっと掴む。
「うはっ……こ、これが雪奈さんのおっぱい……」
今までどんなに触りたいと思っても触れなかったところに、何のリスクもなく手を触れられる。犯罪どころかセクハラ扱いされることもない。だってこれは、雪奈さん自身が雪奈さんの胸を触っているだけなんだから。
ナース服とブラ越しだからか、そこまで感触がわかるわけじゃない。けれど、ふかっと沈み込む指には胸の柔らかな感触が確かに伝わってくるし、何より胸を揉まれている感覚まである。
「さすがに、こうやって揉んでるだけじゃ気持ち良くならないか」
最初はおっかなびっくり、徐々に力を入れて胸を揉んでみたけれど、漫画みたいに「あんっ」なんて声が出てしまうことはない。
しかし鏡を覗き込むと、ほっそりした白い指でナース服の上から無遠慮に胸を揉みしだいている雪奈さんの姿が目に入るんだ。しかもその可愛らしい顔はいやらしく歪んでいる。雪奈さんが患者の前でこんな表情を見せることなんてないはずだ。それに、感じてなくなって声なら――
「あんっ……なんてな、へへっ」
聞えるのは間違いなく雪奈さんの可愛らしい喘ぎ声。ちょっと恥ずかしかったけれど、もっと、もっと聞きたい。
「あっ……あんっ……あっ……あっ……あぁんっ」
ぷるんとした唇から次々に漏れてくる、いやらしい声。雪奈さんのこんな声を聞ける日が来るなんて。今なら俺が望んだとおりに、好きなだけ、どんな言葉だって雪奈さんに言わせることができるんだ。
待てよ、それなら――
一旦洗面台の前から離れると、ベッドの傍に置いてある自分のスマホを持ってくる。鏡の前にセットして、録音の準備を整える。
「さて、あー、えーっと……よし。……ねえ、井野崎さん、わたしのおっぱい、もっと揉んでぇ。あんっ、あっ」
甘ったるい声で、自分を誘惑する台詞を囁く。
「ほらぁ、好きなだけ触って良いんですよぉ。この両手も、おっぱいも……わたしの身体は全部、井野崎さんのモノなんですからぁ」
こうやって音声を録っておけば、憑依を解いた後でも自分の耳を愉しませることができる。自分でこんな台詞を言うのは恥ずかしくないわけじゃあないが、聞えてくるのは雪奈さんの声なんだから興奮の方が勝る。
ひとしきり自分が聞きたい台詞を録音すると、今度は動画の撮影に切り替えた。
「遠慮しないで、全部見て良いんですよぉ」
ナース服のファスナーを、襟元からゆっくり下ろしていくと、淡いピンク色のブラジャーに包まれたおっぱいが見える。
「うほっ、すっげえ……!」
撮影していることも忘れて、思わず素の声を上げてしまう。なにしろ、胸の谷間を上から見ることができるんだ。生のおっぱいを間近で見ること自体初めてなのに、こんな光景が目に飛び込んで来たら反応するなって方が無理だ。
「たまんねえ……たまんねえよ」
ブラの上から胸をむぎゅっと鷲掴みにし、ニタニタとした笑みを浮かべる。まあ演技は気の向いた時だけで良いか。後で動画の観たい部分だけ観れば。
鏡の中であられもない格好をしている雪奈さんを見ていると、身体が熱くなってくる。
「も、もうそろそろ、直に……」
ブラを掴んで、乳房の上にぐいっと持ち上げた。
「んあっ!? い、今の……そっか、乳首は結構感じるんだ」
どうも先端に引っ掛けてしまったらしく、びりっとした刺激が走った。よく見ると、乳首はぷっくりと膨らんで自己主張している。元の状態を知らないけど、もしかしてこれ、勃起してるのか?
「こ、こんなに乳首勃っちゃった……ふふっ。エッチな身体でしょ、わたし」
声に出してみると、ますます興奮する。指先でそっと乳首を摘む。
「んぁっ……! はぁんっ……! ち、乳首が敏感って、ホントなんだ……あぁっ!」
軽く引っ張ったり、指先でくりくりと転がしたりする度に、演技でない嬌声が漏れてしまう。胸からこんな快感が伝わってくるなんて。でも、男としての自分は、これだけじゃ満足できない。
「やっぱり、おっぱい揉まないと……ふぅっ、や、柔らかい……んっ……はぁぁっ……!」
右手で乳首を弄りながら、左の五指を乳房に埋める。直接触ったおっぱいはすべすべで、びっくりするほど柔らかくって、ふにゅんふにゅんと簡単に形を変える。欲求の赴くままに白い乳房を捏ねまわし、桜色の乳首を指で弾く。
おっぱいを弄ることで興奮し、おっぱいを弄られることで感じる。女の身体を使うと、こんな経験ができるのか。
そのまま胸から生じる快感に流されてしまいそうだったけれど、股間のあたりからも疼きのようなものを感じる。
「これってもしかして……」
スカートをたくしあげると、白いパンスト越しに、ブラとお揃いの色のパンツが目に入る。これだけでも涎の出てきそうな光景だけれど、今確かめたいのはもっと先、いや奥のことだ。
恐る恐る、パンストの上から股間の、割れ目があるだろう辺りを触る。馴染みのモノが無いという違和感、指先に伝わる、ぷにっとした柔らかな感触。そして、肌に押し付けられた下着には確かな――湿り気。
「はぁ……はぁ……」
探究心を抑えられず、いや抑える必要もなく、パンストのウエスト部分から右手を差し入れ、さらにパンツの中へと進める。陰毛の感触を通り抜けた先で、指先に液体が触れる。
「ぬ、濡れてる……凄え……ホントに濡れるんだな……んぁっ」
湿り気を帯びた割れ目に指を這わせると、またしても切ない声が漏れてしまう。やっぱり気持ち良いんだな、ここって。そういえば、クリトリスってやつがもっと感じるって話だよな。
軽い気持ちで、割れ目の上の方にある突起を指でぐいっと押した。
「ひぐっ!? ……な、なんなんだ今の……!」
痛いぐらいの衝撃が走り、思わず手を下着から抜いてしまった。
「ちょ、ちょっとここは……まだ早いのかもしれないな……」
気を取り直して、再び割れ目を指で擦る。
「んっ……はぁっ……ぅっ……んんっ……あっ、はぁんっ」
弄れば弄るほど、割れ目から愛液が湧き出てくる。これ以上やると、下着がびしょびしょになってしまって後で拙いかもしれない。
そんなことを思いながら鏡に目をやると、頬を紅潮させ、瞳を潤ませたナースがスカートを捲くり上げて、下着の中で指を蠢かせている。
「うわあ……これすっごい絵面……」
このまま続けるのも興奮しそうだけど、心おきなく愉しむためにもパンストとパンツは脱いでしまおう。
「へへ、雪奈さん、病室でとんでもない格好してますよぉ」
仕事場で、それも患者のいる部屋で下半身丸出しなんて、雪奈さん本人が知ったら卒倒してしまうかもしれない。けれどまだまだ付き合ってもらうよ。
「こんだけ濡れてれば……大丈夫だよな……んっ……」
洗面台の前に椅子を持ってきて座ると、割れ目を左右に広げ、探し当てた穴に右手の中指を挿し込んでいく。
「あふっ……んんっ……は、入ってくるっ……」
身体の中に何かが入ってきて、しかもそれが快感を生むというのは、この身体で経験した初めて尽くしの感覚の中でも特異な気がする。男とは決定的に違う感じ。これが、膣内で感じるってことなのか。
挿し込んだ指には熱く、ぬめった感触が纏わりついてきて、たった一本でも結構締め付けられる感じがする。けれどもそれ以外の抵抗はなく、指は根元まで飲み込まれた。
「あんっ、これっ、いいっ、オマ●コ、いいのっ。あっ、はぁっ、ぅあんっ」
指を出し入れする度に、身体の内側から全身に快感が広がっていく。雪奈さんの艶かしい声が頭の中に響き渡って、さらに気分が昂ぶる。
「んぁっ、も、もっとっ……んふうぅっ! あっ、はぁんっ!」
薬指も一緒に膣の中へ入れる。ただ出したり入れたりするだけじゃなくて、膣内で指を広げたり、鍵爪のように曲げたりしてみる。
と、指先がなにかざらついた感触の部分に触れた。
「ふぁっ?! こ、これ、凄……もしかして、Gスポッ……あぅっ! あっ、ああっ!」
身体が求めるままに、敏感な部分を中心に指で膣内を掻き回す。くちゅりくちゅりと股間から響く水音が、このナースに淫らな行為をさせているという実感と、男とはまったく違う肉体で快感を貪っているんだという思いを強める。
「あっ、ダメっ、声、大きくなっちゃ、ああっ! ……んっ、あっ、んんぅっ」
快感のあまりに出てしまう声を抑えないといけないなんて、男のオナニーでは考えもしかなったことだ。本音としては、雪奈さんの喘ぎ声を思う存分に聞きたい。でもこれ以上は、部屋の外まで聞えてしまうかもしれない。
「ゆ、雪奈さんのカラダが、んんっ、いやらしいっ、からぁっ、いけないん、だっ、はぁんっ! そ、そうよっ。わたし、とってもいやらしいナースなのっ、ぁんっ、仕事中なのに、我慢できなくて患者さんの前でオナニーしてるのぉっ、ああんっ!」
俺が望むとおりに雪奈さんが乱れていくことへの高揚感もあるけど、自分自身が淫乱な女になっているという状況にも酔ってしまう。肉体も意識も、初めて体験する快楽に蕩けてくる。
「指じゃ、んっ、足りなぁい……もっと、太いの……」
思わず口をついた言葉にも、気分が冷めることはなかった。熱っぽくぼうっとした視界が、ベッドに横たわる自分の身体を捉えた。
口元をニヤリと歪め、スマホを手に取るとベッドの傍へ移動する。横たわった自分の腰の上あたりがカメラに収まる位置へ、スマホを設置した。
「ねえ、井野崎さぁん……入院生活が続いて、溜まってるでしょう? うふっ」
シーツをどけて、病院着の上から自分の股間をさする。
「患者さんの性欲処理も……んっ……ナースの仕事なんですよぉ。井野崎さんのチ●ポ、わたしがお世話してあげますねぇ」
一度は聞いてみたかった台詞を雪奈さんの口に言わせながら、病院着の隙間へ右手を滑り込ませ、下着の中から引っ張り出したチ●ポを扱く。
だが、いくら弄り回してみても、俺の相棒が反応する様子はなかった。
「ちっ、身体だけ刺激しても、中身が空っぽじゃ勃たないのか……?」
右手で自分の身体を襲ってる間も、左手は雪奈さんの股間を弄り続けている。このまま指でイクこともできるだろうけど、雪奈さんの肉体はそれ以上を求めていた。
「あぁん……何か、代わりのモノぉ……」
一瞬、雪奈さんが持ってきた懐中電灯に目を遣るが、あれは無理だ。いくらなんでも太すぎる。
……待てよ、ライト?
自分が病室に持ち込んでいた荷物を漁ると、目当ての物はすぐ見つかった。
「へへっ、これなら悪くなさそう」
何かと心配性な自分が、常に携帯しているハンディサイズのライトだ。ベストじゃないかもしれないけど、幸いにして余計な突起のないデザインだし、指より太くて長い。
横たわる自分の身体の上に跨ると、立てた状態で右手で支えているライトに位置を合わせ、腰を沈めていく。
「んふっ……井野崎さんのオチ●ポ、食べちゃいますねえ」
実際に使っているのは代理品だけど、ここは気分だ。ちょっと冷たくて硬質だけれど、オマ●コを押し拡げられる感覚は悪くない。
「あはぁっ……根元まで入っちゃいましたぁ。それじゃあ、動きますねぇ……ぅっ……あっ」
指を挿れた時にも思ったんだけど、この長さの物を咥え込めるってことは、雪奈さんは処女じゃないんだろう。これだけの美人なんだから、何の不思議もない。もしかしたら彼氏だっているのかもしれないけど構わない。今こうやって気持ち良くなれるんなら。
「んっ、ふっ、あんっ、……くぅっ、あっ、はぁんっ」
ライトは手で支えたまま、腰を上下に振る。位置を固定したスマホじゃ細かいところまで映り込まないだろうけど、それがかえって患者と騎乗位セックスするナースの動画らしく映るはずだ。
「あぁんっ、いい、ですっ。井野崎……さんっ、あっ、あっ、はぁっ!」
激しく腰を振って快感を貪っていると、身体の内側から何かが込み上げてくるのを感じる。このままならイケるかもしれない。それに、これだけ身体が盛り上がってるなら今度こそ。
空いている方の手も股間に伸ばすと指先に愛液をまぶし、クリトリスをそっと摘んだ。
「ひうぅぅっ! すご、凄いっ、これっ、声っ、あっ、ダメっ、あっ、ああっ、ふぁんっ!」
男のチ●ポなんかとは比べ物にならない強烈な快感に、声を我慢するのも難しい。
「ああっ、あんっ、ああぅっ、いいっ、あっ、はあぁっ!」
異物に蹂躙される膣内と、指の腹に捏ね回されるクリトリスから生まれる快感に全身が揺さぶられる。
「あっ、なんか、クるっ、これっ、イっ、イクのかっ? 雪奈さんの身体でっ、俺っ、あっ、ああっ!」
予感に突き動かされ、咄嗟に口元に運んだシーツを噛み締めると、勢い良く腰を落とすと同時にクリトリスを触る指に力を込めた。
「んっ、ふぅっ、んんぅっ! んんんんんん〜〜〜〜っ!! ……ぷぁっ、あっ、はうぅ……」
あの後、服装を整えてから女子トイレまで移動し、便器に座った状態で雪奈さんの身体から抜け出した。
憑依を解除したらすぐに意識が戻るらしいけど、結構時間が経っちゃったし、その間の記憶もないから慌てるだろうなあ。仕事の予定も狂って、言い訳が大変かもしれない。
お世話になってるのに、悪いことをしちゃったなあとは思うけど……。
「また身体使わせてもらいたいなあ。今度はバイブなんかも使いたいし。そうだな、誰か適当な見舞い客にでも憑依して店まで――」
★あとがき★
このお話は、ただの妄想です。
実在の人物とは関係ありませんし、真似できるんならやってみろってんです。
ごきげんよう。とんでもなくお久しぶりです。nekomeです。
2年以上放置してしまってすみませんでした……。
というのも、一時期妄想力が恐ろしく低下してしまって、とても書ける状態ではなくなっていたのです。人の作品に頼らないと満足にエロ妄想ができない始末。
そのままずるずると……。
ただ最近、憑依TSモノを中心に描かれて(書かれて)いる方たちに刺激を受けまして、久しぶりに自分も何か作ってみようかなあ、と。
という訳で言い訳です! これ完っ全にリハビリです! はっきり言って書き直したい部分もあります!
でも、これ以上時間をかけるのもどうかと思ったので、もうこのまま公開してしまいます。おかしい部分もあるかとは思いますが、大目に見ていただきたいところです。
今後の執筆予定につきましては、完全に未定ということで……。ネタだけはあるので、もし書けたら、またお付き合いくださると嬉しいです。
それでは。
見に来ていただいてありがとうございます!
まだどれだけ活動できるかわかりませんが(^^;
やっぱ憑依は最高だよなあマジしたい
対処してもキリがないんで、もういっそ撤去するのも手かなと思ってます。
憑依したいですよねえホント……女子高生あたりを手始めに、累計100人ぐらいに。
続きを想像させる終わり方に、妄想が広がります!
お読みいただき、ありがとうございます!
そう言っていただけると嬉しいです。次を書くとしたら病院から場所を移すつもりです。病院内でイロイロ続けるのも、それはそれで興奮するんですけどね!
自分にとってTS作品の第一歩になったサイドであったので
創作再開がとても喜ばしくおもいます
今後も無理せず創作してください
お読みいただきありがとうございます!
長い間お待たせいたしました……。楽しんでいただけたようで良かったです。
先ほど復帰二作目もアップしたところですので、よろしければまたご賞味ください。