今やアンリアル屈指のTSエロ漫画家、まる寝子さんの最新単行本は迷わず買い!です!
まる寝子『なりゆきショウガール』(アンリアルコミックス)
『コミックアンリアルアンソロジー 催眠術・マインドコントロール編』で「みゆんみゆんにしてあげる」を読んだ時から、「おおっ、この方なら良いTSモノが描ける……!」と思っていたものですけど、最近はこちらの想像を超えるバリエーションでTSモノを次から次へと発表! それらの多くが詰まっているのが、この単行本です!
「いれかわりイノセンス」はオーソドックスな入れ替わりモノながらも、男女双方とも内面の描写が充実している作品。あとがきによると、本当ならエッチシーン以外にもTS的な見所を描きたかったそうで。そこは是非、またの機会にやっていただきたくっ。
「アルティメットおやま」は女装モノかーと肩を落としかける人もいるでしょうが、それはまだ早い。主人公は女形の修行のため「女子として」転校してくるのですが、早くも性別バレの危機に。水泳の授業を乗り切るため、秘技によって肉体を女性に変えるのです。
つまり女装モノに見せかけた変身TSモノ。で、こっからが素敵なんですが、この秘技は肉体に対する自己催眠のようなものでして、自分が女であると強く認識すればするほど変化が進み、定着していってしまうのです! そう、この設定は「堕ちるTSっ娘」を描くのに非常に向いている! いやー見事ですわー。
表題作でもある「なりゆきショウガール」は特にクオリティの高い作品。というか! 自分好み!
「発表会のアシスタントガール ※男性に限る」という謎のバイト募集に応じてみた主人公。行った先で渡されたのはキャンペーンガールの衣装。それを着ると、驚異のテクノロジーによって肉体が女に変化してしまいます。
雇用先の研究者が言うには、その「メタモルウェア」こそが目玉製品であり、イベント期間中、女に変身したままでキャンギャルを務め、最終日に種明かしをしたいとのこと。
流されるままにキャンギャルデビューしてしまう主人公。不慣れな姿ゆえに最初こそ戸惑っていたものの、注目が集まるのにしたがって気分が乗ってきてしまいます。
だよね! 可愛い女の子として注目されて、写真撮影求められたりしたら悪い気しないよね!
っていうか、男心をそそる衣装と媚びたポーズで撮影会モデルとかやりたいから! や・り・た・い・で・す・か・らーっ!!
ついつい調子に乗ってしまう主人公の心情も理解できるってもんですよ。
いやほんとキャンギャルとか憧れるんで、理想のひとつを体現してるんですよねえこの作品。
そして主人公への感情移入度という点ではさらに上を行くのが「♂♀トランスレイヤー」。
この作品の主人公、「同人イベントでコスプレしてみたいけど、やりたいのは女性キャラのコスプレであり、似合わないからやらない」という、あれ? なんで自分登場してるの……感(^^;
そんな彼が偶然手にしたのが某企業の試作品美容液スプレー。これを男性の身体に吹きかけると、その部分が女性的に変化してしまうのです。
女らしい顔、女らしい骨格と胸の膨らみ。
それらを手に入れられたのなら――そう、やるっきゃない! 女性キャラのコスプレを!
美少女レイヤーとしてイベントを満喫する主人公は、会場でオタク友達2人と遭遇。彼らにナンパされたものだから、面白がってついてゆくのですが、正体がバレそうになる度にスプレーを追加使用し、肉体をどんどん変化させて乗り切ろうとしてしまいます。
そう、段階的部分変身モノなんですよこれ。狭いとこ突いてきますよね〜。
当然ながらエロ展開に持っていくわけですが――オチが凄い! 正直これは予想できませんでしたわー。このコマだけで興奮度がえらいことに!
「俺、メタドール」はタイトルからして説明するまでもなく、まさかの! メタドールものです!
単純な変身・入れ替わり・憑依ならともかく、商業誌でメタドールが読めるなんて……!
プログラムによって支配され、本意に反して他人の命令に従ってしまうとか、ツボを突いてくれますよ。エロシーンで描かれる「変化」も実に好みで、もうどんだけ狙い撃ちすれば気が済むのかっ。
とまあ、TS内メジャージャンルのみならず痒いところまで手の届く素敵な作品群となっております。
しかも巻末にオマケ漫画的な「くらしの知恵袋 女の子になってしまったら」が掲載されているのですが、これが「18禁TSガイド的」な内容でして、発想が完璧にTS愛好者のそれ……!
最後の最後まで感服させられてしまいました。
最早まる寝子さんは、TSエロ漫画専門家の一人と言えましょう。あとがきにも今後の希望が書かれておりましたし、これからもこのジャンルでのご活躍をお祈りしたいところです!
2012年01月28日
2012年01月27日
TS該当作の質と比率高し! 書籍版『入れ替わり・憑依ファンタズム』
これはかなりのお買い得感!
『コミックアンリアルアンソロジー 入れ替わり・憑依ファンタズム』
この度めでたく書籍版が発売された『入れ替わり・憑依ファンタズム』ですが、なかなかのラインナップですねえ。あくまで「入れ替わりと憑依」のアンソロジーですのでTSに特化しているわけではなく、ツボから外れた作品も含まれてはいるのですが――該当作の質と比率は高し! 掲載10作中、実に7作がTSモノです。
デジタル版を買っていた人でも、(万一)アンリアル本誌を買っていない憑依TSファンがいたらこの本は買いですよ! なにしろこちらには、狼亮輔さんの『習志野△』とDATEさんの『すべては僕のもの…』が収録されていますからね!
それでは見所に絞って紹介してまいりましょうか。
表紙も担当されている狼亮輔さんの『習志野△』は憑依TSモノ。
惚れた少女に振られた直後、うっかり事故って幽体離脱してしまった主人公。折角だから、少女の彼氏に乗り移ってエッチなことしてやる!と思っていたのにうっかり少女の方に憑依してしまって……。
雑誌掲載時の感想はこちらです。絵柄も美麗であり、オススメの逸品。
デビュー後、TSエロ漫画家として確固たる地位を築きつつある谷口さんの作品は『しすプロ‐Sister Produce‐』。妹への憑依TSモノです。
自慢の可愛い妹にコスプレさせて皆に見せびらかしたいと思っていた主人公。憑依薬を使って妹の身体を乗っ取り、コスプレして動画配信を試みるが……。
美少女に憑依して動画配信! これ、やってみたいんですよねえ。近親TSモノが好きな方にもオススメです。
日吉ハナさんの『お姉様はオトコノコ?』は入れ替わりモノ。
なんだー女同士の入れ替わりかー……と思いきや!実は片方は女装している男性だったのです。入れ替わったことでそれが発覚。
女装してた方は女の子の身体が手に入って嬉しいし、もう一方の子も男の欲求に耐えられなくて……。
変則的なシチュエーションの入れ替わりTSですが、なかなかにエロくて楽しめました。オチの台詞も良いですね。
とめきちさんの『東条まりのひみつ』はおまじないによって憧れの女の子の身体を乗っ取る憑依モノ。
8ページということもあって物足りなさはありますが、憑依TSシチュが好みということですので、是非またじっくりと描いていただきたいところ。編集部さん、お願いします!
そして収録作最大の魅力を放つ作品は――
DATEさんの『すべては僕のもの…』!!
この作品、確か雑誌掲載時はブログ休止してたので、自分はまともに宣伝してないんですよね。
けど! 素晴らしいです。ほんっっっとーーーーに素晴らしいです!
「経口寄生」
「邪な支配欲に満ちた憑依」
「じわじわと上昇する支配率」
「立場の完全なる奪取」
こういった言葉にビクン!と反応するようなら、読まないなんてあり得ません!
もうね、憑依の過程がたまらないんですよ。
愛らしい少女の口内に無理矢理入り込み、まずは肉体の支配権を奪い、記憶を掠め取り、やがては少女の存在そのものを完全に乗っ取ってしまう。
その後も、邪な憑依TS願望を持った人間が、それを実行できたらとるであろう言動が死角なくたっぷり描かれており興奮の連続。
立場や記憶を利用して誘う背徳的な行為も、邪悪な欲望と淫らな悦びに満ちていて――読んでて辛抱たまりませんってば!!
こんな最高にダークでエロい憑依TS漫画が商業誌で読めるようになったことに、感動を禁じえませんね……。
DATEさんには是非また、アンリアル誌上で憑依TS漫画を描いていただきたい。あとがきコメントにも全力で同意します。わかる! わかりますよそれは!
『コミックアンリアルアンソロジー 入れ替わり・憑依ファンタズム』
この度めでたく書籍版が発売された『入れ替わり・憑依ファンタズム』ですが、なかなかのラインナップですねえ。あくまで「入れ替わりと憑依」のアンソロジーですのでTSに特化しているわけではなく、ツボから外れた作品も含まれてはいるのですが――該当作の質と比率は高し! 掲載10作中、実に7作がTSモノです。
デジタル版を買っていた人でも、(万一)アンリアル本誌を買っていない憑依TSファンがいたらこの本は買いですよ! なにしろこちらには、狼亮輔さんの『習志野△』とDATEさんの『すべては僕のもの…』が収録されていますからね!
それでは見所に絞って紹介してまいりましょうか。
表紙も担当されている狼亮輔さんの『習志野△』は憑依TSモノ。
惚れた少女に振られた直後、うっかり事故って幽体離脱してしまった主人公。折角だから、少女の彼氏に乗り移ってエッチなことしてやる!と思っていたのにうっかり少女の方に憑依してしまって……。
雑誌掲載時の感想はこちらです。絵柄も美麗であり、オススメの逸品。
デビュー後、TSエロ漫画家として確固たる地位を築きつつある谷口さんの作品は『しすプロ‐Sister Produce‐』。妹への憑依TSモノです。
自慢の可愛い妹にコスプレさせて皆に見せびらかしたいと思っていた主人公。憑依薬を使って妹の身体を乗っ取り、コスプレして動画配信を試みるが……。
美少女に憑依して動画配信! これ、やってみたいんですよねえ。近親TSモノが好きな方にもオススメです。
日吉ハナさんの『お姉様はオトコノコ?』は入れ替わりモノ。
なんだー女同士の入れ替わりかー……と思いきや!実は片方は女装している男性だったのです。入れ替わったことでそれが発覚。
女装してた方は女の子の身体が手に入って嬉しいし、もう一方の子も男の欲求に耐えられなくて……。
変則的なシチュエーションの入れ替わりTSですが、なかなかにエロくて楽しめました。オチの台詞も良いですね。
とめきちさんの『東条まりのひみつ』はおまじないによって憧れの女の子の身体を乗っ取る憑依モノ。
8ページということもあって物足りなさはありますが、憑依TSシチュが好みということですので、是非またじっくりと描いていただきたいところ。編集部さん、お願いします!
そして収録作最大の魅力を放つ作品は――
DATEさんの『すべては僕のもの…』!!
この作品、確か雑誌掲載時はブログ休止してたので、自分はまともに宣伝してないんですよね。
けど! 素晴らしいです。ほんっっっとーーーーに素晴らしいです!
「経口寄生」
「邪な支配欲に満ちた憑依」
「じわじわと上昇する支配率」
「立場の完全なる奪取」
こういった言葉にビクン!と反応するようなら、読まないなんてあり得ません!
もうね、憑依の過程がたまらないんですよ。
愛らしい少女の口内に無理矢理入り込み、まずは肉体の支配権を奪い、記憶を掠め取り、やがては少女の存在そのものを完全に乗っ取ってしまう。
その後も、邪な憑依TS願望を持った人間が、それを実行できたらとるであろう言動が死角なくたっぷり描かれており興奮の連続。
立場や記憶を利用して誘う背徳的な行為も、邪悪な欲望と淫らな悦びに満ちていて――読んでて辛抱たまりませんってば!!
こんな最高にダークでエロい憑依TS漫画が商業誌で読めるようになったことに、感動を禁じえませんね……。
DATEさんには是非また、アンリアル誌上で憑依TS漫画を描いていただきたい。あとがきコメントにも全力で同意します。わかる! わかりますよそれは!
2012年01月21日
ある母娘の記録
「ふふ、何度見ても君は可愛いねえ」
ブレザー制服姿の、女子高生とおぼしき少女が、姿見に映った自分自身を眺めながら顔を綻ばせている。
いや、「綻ばせている」というには少々、その表情には邪念が多いようだ。
「愛らしい顔立ちなのに、こんなにふっくらとしたおっぱい。まったく、たまらないよ」
まるで女体をじろじろと視姦する男性のようないやらしい目つきで、胸元に視線を下ろす。両手で掬い上げるようにして乳房を掴むと、一層だらしない表情を浮かべた。
白いブラウスを大きく盛り上げる双つの膨らみに指がめり込み、その感触を堪能するかのように、ぐにぐにと蠢く。
「ふあぁっ、柔らかい……。ブラと制服の上からでもこの揉み心地……ああっ、手が、止まらないよっ」
自分の胸であるのに、まるで初めて触るかのように喜びの言葉を漏らし、身体をくねらせながら乳房を揉みしだく。
「いい、いいよっ、望海ちゃんのおっぱい。君の身体は最高だよ」
彼女がその言葉を発した直後、部屋のドアが勢いよく開いた。
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ブレザー制服姿の、女子高生とおぼしき少女が、姿見に映った自分自身を眺めながら顔を綻ばせている。
いや、「綻ばせている」というには少々、その表情には邪念が多いようだ。
「愛らしい顔立ちなのに、こんなにふっくらとしたおっぱい。まったく、たまらないよ」
まるで女体をじろじろと視姦する男性のようないやらしい目つきで、胸元に視線を下ろす。両手で掬い上げるようにして乳房を掴むと、一層だらしない表情を浮かべた。
白いブラウスを大きく盛り上げる双つの膨らみに指がめり込み、その感触を堪能するかのように、ぐにぐにと蠢く。
「ふあぁっ、柔らかい……。ブラと制服の上からでもこの揉み心地……ああっ、手が、止まらないよっ」
自分の胸であるのに、まるで初めて触るかのように喜びの言葉を漏らし、身体をくねらせながら乳房を揉みしだく。
「いい、いいよっ、望海ちゃんのおっぱい。君の身体は最高だよ」
彼女がその言葉を発した直後、部屋のドアが勢いよく開いた。
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2012年01月14日
これが「オーバーリズム」なのか?!『戦姫絶唱シンフォギア』
冬期アニメは『偽物語』『戦姫絶唱シンフォギア』『あの夏で待ってる』『モーレツ宇宙海賊』『探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕』『輪廻のラグランジュ』あたりを「優先度・高」として視聴予定。あと『未来日記』と「グラン・レース」の惨劇を描いた11話が素晴らしかった『銀翼のファム』も視聴継続ですね。
いやー最近は観るの絞るのが大変ですね! 今期も豊作すぎですが、1話観た中でぶっちぎりでハマっているのは――
『戦姫絶唱シンフォギア』です!!
第1話「覚醒の鼓動」はもう5回観ましたしOPテーマ曲は即CD買ってフルバージョンをそらで歌えるようになりました。
なんでこんなに自分の琴線に触れまくるんだこのアニメ……!
あ、ただしかなり人を選ぶと思います。自分みたいに「超面白い!」と思うか、「わけがわからない。合わない」と思うかにはっきり分かれるでしょう。
だってこのスタッフ、趣味全開で作ってます! おそらく今後も「作りたいものだけを全力で作っていく」方針じゃないかという予感がします。果たして自分は最後まで振り落とされずにいられるのだろうか?
でも現時点で自分にとっては超絶面白いので、そのままガンガン突っ走っちゃってほしいところです。
・「シンフォギアにおける歌」
シンフォギアを観た人の反応に「マクロスっぽい」というものが多数見受けられます。
確かに、「アニメと劇中曲の関係」、パッケージングという点では似ているでしょう。多分今後『娘たま』みたいな形でアルバムが発売されたりするでしょうっていうかしてくれないと困ります早く買って歌えるようになりたいんで!
しかし「劇中世界における歌の役割」となるとだいぶ違うんじゃないでしょーか。
自分の認識だと、マクロスにおける歌はあくまで「士気に影響を与える」ものです。「戦場で歌う」ことはあっても、「歌ったら敵機が爆発四散した」とか「銃やミサイルの威力が上がった」ことはありませんよね? あったら教えてプリーズ。
シンフォギアにおいては、「歌うこと=実際に戦闘を行うこと」。歌わなければ使えない戦技がいくつもあるんです。
その観点でいうと、近いのはむしろ『ハーメルンのバイオリン弾き』における「魔曲」じゃないでしょうか。クラシックの曲をバイオリンやピアノで演奏をすることによって発動するあれです。
「魔曲」をアニメで実現するのは大変だったでしょうねえ……。原作である漫画だと、曲名さえ書けば良いのですよ。だから「火の鳥」とかを得意技にできる。
ところがアニメとなると、場面の雰囲気に合っているかどうかだけでなく、「ほんの数秒でもなんの曲かわかる」必要があるのです。流しっぱなしにできる支援系・操作系の曲ならばともかく、即効発動する攻撃魔法的な曲となると、使える曲はかなり限られてきます。その関係か、得意技が原作とは違ったりするんですよね。
原作ファンとしてはアニメ版『ハーメルンのバイオリン弾き』には色々と言いたいこともあるのですが、少なくとも「アニメと音楽」の関係においては、あの番組は相当頑張っていたのではないかと思います。
歌ってるキャラが無防備という違いはありますが、「アルトネリコ」って連想はまあ有りですね。自分はプレイしてないんで詳細は知りませんが、あれも戦闘と詩が直結してるそうですし。 (志方あきこファンなので、CDだけは1枚持ってたりします)
でもこう言いたい!
自分の観測範囲に置いてはいまだに同様の指摘をしている人はいないのですが――
シンフォギアにおける歌の扱いは、川上稔の小説群における歌の扱いに非常に近い、と。
最近は『境界線上のホライゾン』が脅威のクオリティでアニメ化されたこともあり、新たに川上稔を知った人もいるでしょう。
境ホラの中でも「通し道歌」を歌いながら戦闘を行うシーンがあり、印象に残っている人も多いと思います。が、川上稔の小説と歌の関係はそれだけに留まりません。
旧来のファンは熟知していることと思いますが、前シリーズである『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル』や『都市シリーズ』においても歌が重要な役割を果たすことは多く、また作者あとがきでもBGM指定がなされるなど、相当音楽を意識しながら執筆されているのは確実。
中でも歌と戦闘が直結しているのが、都市シリーズでも比較的初期の作品、
『奏(騒)楽都市OSAKA』です。
・歌を歌えば必殺技発動!
『奏(騒)楽都市OSAKA』には「神器(リズム)」と呼ばれる戦技が登場します。
音楽に個人固有の詞(ことば)を乗せ、歌うことによって発動させます。「左神器(ワインドリズム)」は短音なのであまり「音楽」という感じではありませんが、「右神器(オーバーリズム)」と呼ばれるものはモロに歌です。
作中の描写はこんな感じですね。
「竜帝! 雷神起動!」
叫ぶなり、竜帝が全身から応えて吠えた。
謳!
金属の義腕が装甲を震わせて咆哮する。一定音律の振動は神器と同じ音楽を容易く生む。
竜帝が謳う叫びにあわせ、妙子は自分の詞を唄った。
雷をを呼ぶ叫びの歌を。
Nobody middle.
There're no live and die too.
Everything is ruin or arrive.
No one. No one. No one…….
竜帝がその肩から、拳から、爪からも青白い放電を放った。
(『奏(騒)楽都市OSAKA』上巻P182〜183より)
自分にとって、「歌うことによって戦闘」となると、真っ先に頭に浮かぶのがOSAKAにおける右神器なのです。
だからシンフォギア第1話で奏が歌いながら変身、戦闘を行い、戦技を繰り出すのを観た時には「右神器(オーバーリズム)だと!?」と驚愕・歓喜せずにはいられなかったのです。
まさかこんな演出をやってくれるアニメが出てくるとは……! 「魔曲」でさえ相当大変だったと思うのに歌ですよ!?
まあ、最終的に何が言いたいのかといいますと――
『戦姫絶唱シンフォギア』を面白いと思った人は(古いから入手難度高そうだけど)『奏(騒)楽都市OSAKA』を読んでみてほしいし、『奏(騒)楽都市OSAKA』が好きな人には『戦姫絶唱シンフォギア』を観てみてほしいってことです(^^)
いやー最近は観るの絞るのが大変ですね! 今期も豊作すぎですが、1話観た中でぶっちぎりでハマっているのは――
『戦姫絶唱シンフォギア』です!!
第1話「覚醒の鼓動」はもう5回観ましたしOPテーマ曲は即CD買ってフルバージョンをそらで歌えるようになりました。
なんでこんなに自分の琴線に触れまくるんだこのアニメ……!
あ、ただしかなり人を選ぶと思います。自分みたいに「超面白い!」と思うか、「わけがわからない。合わない」と思うかにはっきり分かれるでしょう。
だってこのスタッフ、趣味全開で作ってます! おそらく今後も「作りたいものだけを全力で作っていく」方針じゃないかという予感がします。果たして自分は最後まで振り落とされずにいられるのだろうか?
でも現時点で自分にとっては超絶面白いので、そのままガンガン突っ走っちゃってほしいところです。
・「シンフォギアにおける歌」
シンフォギアを観た人の反応に「マクロスっぽい」というものが多数見受けられます。
確かに、「アニメと劇中曲の関係」、パッケージングという点では似ているでしょう。多分今後『娘たま』みたいな形でアルバムが発売されたりするでしょうっていうかしてくれないと困ります早く買って歌えるようになりたいんで!
しかし「劇中世界における歌の役割」となるとだいぶ違うんじゃないでしょーか。
自分の認識だと、マクロスにおける歌はあくまで「士気に影響を与える」ものです。「戦場で歌う」ことはあっても、「歌ったら敵機が爆発四散した」とか「銃やミサイルの威力が上がった」ことはありませんよね? あったら教えてプリーズ。
シンフォギアにおいては、「歌うこと=実際に戦闘を行うこと」。歌わなければ使えない戦技がいくつもあるんです。
その観点でいうと、近いのはむしろ『ハーメルンのバイオリン弾き』における「魔曲」じゃないでしょうか。クラシックの曲をバイオリンやピアノで演奏をすることによって発動するあれです。
「魔曲」をアニメで実現するのは大変だったでしょうねえ……。原作である漫画だと、曲名さえ書けば良いのですよ。だから「火の鳥」とかを得意技にできる。
ところがアニメとなると、場面の雰囲気に合っているかどうかだけでなく、「ほんの数秒でもなんの曲かわかる」必要があるのです。流しっぱなしにできる支援系・操作系の曲ならばともかく、即効発動する攻撃魔法的な曲となると、使える曲はかなり限られてきます。その関係か、得意技が原作とは違ったりするんですよね。
原作ファンとしてはアニメ版『ハーメルンのバイオリン弾き』には色々と言いたいこともあるのですが、少なくとも「アニメと音楽」の関係においては、あの番組は相当頑張っていたのではないかと思います。
歌ってるキャラが無防備という違いはありますが、「アルトネリコ」って連想はまあ有りですね。自分はプレイしてないんで詳細は知りませんが、あれも戦闘と詩が直結してるそうですし。 (志方あきこファンなので、CDだけは1枚持ってたりします)
でもこう言いたい!
自分の観測範囲に置いてはいまだに同様の指摘をしている人はいないのですが――
シンフォギアにおける歌の扱いは、川上稔の小説群における歌の扱いに非常に近い、と。
最近は『境界線上のホライゾン』が脅威のクオリティでアニメ化されたこともあり、新たに川上稔を知った人もいるでしょう。
境ホラの中でも「通し道歌」を歌いながら戦闘を行うシーンがあり、印象に残っている人も多いと思います。が、川上稔の小説と歌の関係はそれだけに留まりません。
旧来のファンは熟知していることと思いますが、前シリーズである『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル』や『都市シリーズ』においても歌が重要な役割を果たすことは多く、また作者あとがきでもBGM指定がなされるなど、相当音楽を意識しながら執筆されているのは確実。
中でも歌と戦闘が直結しているのが、都市シリーズでも比較的初期の作品、
『奏(騒)楽都市OSAKA』です。
・歌を歌えば必殺技発動!
『奏(騒)楽都市OSAKA』には「神器(リズム)」と呼ばれる戦技が登場します。
音楽に個人固有の詞(ことば)を乗せ、歌うことによって発動させます。「左神器(ワインドリズム)」は短音なのであまり「音楽」という感じではありませんが、「右神器(オーバーリズム)」と呼ばれるものはモロに歌です。
作中の描写はこんな感じですね。
「竜帝! 雷神起動!」
叫ぶなり、竜帝が全身から応えて吠えた。
謳!
金属の義腕が装甲を震わせて咆哮する。一定音律の振動は神器と同じ音楽を容易く生む。
竜帝が謳う叫びにあわせ、妙子は自分の詞を唄った。
雷をを呼ぶ叫びの歌を。
Nobody middle.
There're no live and die too.
Everything is ruin or arrive.
No one. No one. No one…….
竜帝がその肩から、拳から、爪からも青白い放電を放った。
(『奏(騒)楽都市OSAKA』上巻P182〜183より)
自分にとって、「歌うことによって戦闘」となると、真っ先に頭に浮かぶのがOSAKAにおける右神器なのです。
だからシンフォギア第1話で奏が歌いながら変身、戦闘を行い、戦技を繰り出すのを観た時には「右神器(オーバーリズム)だと!?」と驚愕・歓喜せずにはいられなかったのです。
まさかこんな演出をやってくれるアニメが出てくるとは……! 「魔曲」でさえ相当大変だったと思うのに歌ですよ!?
まあ、最終的に何が言いたいのかといいますと――
『戦姫絶唱シンフォギア』を面白いと思った人は(古いから入手難度高そうだけど)『奏(騒)楽都市OSAKA』を読んでみてほしいし、『奏(騒)楽都市OSAKA』が好きな人には『戦姫絶唱シンフォギア』を観てみてほしいってことです(^^)
2012年01月13日
「さんど」とリンクさせていただきました
3℃さんのブログ「さんど」とリンクさせていただきました。
自分が紹介するまでもなく、憑依TS好きなら最早知らない人はいないのでは?!
憑依・入れ替わりによって美少女の身体を手に入れた者たちの下卑たニヤケ顔がたまりません!
更新を毎日チェックせずにはいられませんよ〜(^^)
自分が紹介するまでもなく、憑依TS好きなら最早知らない人はいないのでは?!
憑依・入れ替わりによって美少女の身体を手に入れた者たちの下卑たニヤケ顔がたまりません!
更新を毎日チェックせずにはいられませんよ〜(^^)
2012年01月12日
安定のTSエロ供給誌――に留まらない!『コミックアンリアル』vol.35
本日発売された『コミックアンリアルvol.35』も期待以上の充実度だったので、思わず更新です。
まずは今回のTS作品群――――!
Hisasiさんの『女ノ子ノキモチ』は「朝目覚めたら」系の変身モノ。
女の子からの告白をすげなく断ったせいか、翌朝目覚めると巨乳少女になっています。
学ラン巨乳TSっ娘って素晴らしい絵面ですよね!
元が女顔なんでギャップは少ないですが、エロい身体と多彩な表情で愉しませてくれます。
まる寝子さんの『発作性女体化症候群(仮)』は病気による変身モノ。
脈拍上昇すると(性的にドキドキしたりしても)一時的に全身女体化してしまう謎の流行病です。
エロい気分になるとエロボディの女性になれるとか、なんという素敵設定。流石、まる寝子さんはTSパターンを熟知しておられますねえ。
この時点で充分嬉しいんですが、なんとこの作品……女装少年攻めなんです!
なんですかその自分得シチュエーション! 狙い撃ちされてますかー?!
大石中二さんの『Shrine maiden〜悪霊との戦い〜』は憑依モノ。
事前情報だと迷ってる方もいたようですが、期待どおりに悪霊による精神共生型強制憑依ですよいえっふー!
ただし、オチは評価がわかれるかもしれません。
そして今回の大本命、谷口さんの『Body Snatcher』は強制入れ替わりモノ。
これが素晴らしい! ホント素晴らしい!
美少女聖騎士に追い詰められた強姦魔が、魔術によって肉体を入れ替えてしまいます。
しかも条件を満たすと記憶さえ我が物にできる入れ替え魔術。強姦魔は見事、聖騎士のすべてを手に入れることとなるのです。
肉体による性的な責めと、言葉による「立場の変化」を思い知らせる責め、このダークさがたまりません。
そうですこれなんです。こういう商業TSエロ漫画が読みたかったんですよ!
谷口さん万歳キルタイム万歳。作品も貯まってきましたし、単行本化も遠くないんじゃないですかね!
あ、あと今回の続編を是非! 是非!
最近はアンリアルのおかげで質の高いTSエロ漫画が安定供給されるようになりました。良い時代になったもんですねえ……。
それにアンリアルはTSだけじゃない。
エレクトさわるさん、ほりともさん、らくじんさんなど、皆さん得意分野で存分に力を発揮して面白いエロ漫画を読ませてくれます。幸灯さんと色白好さんも自分好みのシチュエーションでたいへん愉しめました。
そして、中でも今回ぶっちぎりで素晴らしかったのが――
白羽まとさんの『輪姦るアルパカイズム』です!!
これはまず何も知らずに読んだ方が良いと思うので、記事格納しますね。
続きを読む
まずは今回のTS作品群――――!
Hisasiさんの『女ノ子ノキモチ』は「朝目覚めたら」系の変身モノ。
女の子からの告白をすげなく断ったせいか、翌朝目覚めると巨乳少女になっています。
学ラン巨乳TSっ娘って素晴らしい絵面ですよね!
元が女顔なんでギャップは少ないですが、エロい身体と多彩な表情で愉しませてくれます。
まる寝子さんの『発作性女体化症候群(仮)』は病気による変身モノ。
脈拍上昇すると(性的にドキドキしたりしても)一時的に全身女体化してしまう謎の流行病です。
エロい気分になるとエロボディの女性になれるとか、なんという素敵設定。流石、まる寝子さんはTSパターンを熟知しておられますねえ。
この時点で充分嬉しいんですが、なんとこの作品……女装少年攻めなんです!
なんですかその自分得シチュエーション! 狙い撃ちされてますかー?!
大石中二さんの『Shrine maiden〜悪霊との戦い〜』は憑依モノ。
事前情報だと迷ってる方もいたようですが、期待どおりに悪霊による精神共生型強制憑依ですよいえっふー!
ただし、オチは評価がわかれるかもしれません。
そして今回の大本命、谷口さんの『Body Snatcher』は強制入れ替わりモノ。
これが素晴らしい! ホント素晴らしい!
美少女聖騎士に追い詰められた強姦魔が、魔術によって肉体を入れ替えてしまいます。
しかも条件を満たすと記憶さえ我が物にできる入れ替え魔術。強姦魔は見事、聖騎士のすべてを手に入れることとなるのです。
肉体による性的な責めと、言葉による「立場の変化」を思い知らせる責め、このダークさがたまりません。
そうですこれなんです。こういう商業TSエロ漫画が読みたかったんですよ!
谷口さん万歳キルタイム万歳。作品も貯まってきましたし、単行本化も遠くないんじゃないですかね!
あ、あと今回の続編を是非! 是非!
最近はアンリアルのおかげで質の高いTSエロ漫画が安定供給されるようになりました。良い時代になったもんですねえ……。
それにアンリアルはTSだけじゃない。
エレクトさわるさん、ほりともさん、らくじんさんなど、皆さん得意分野で存分に力を発揮して面白いエロ漫画を読ませてくれます。幸灯さんと色白好さんも自分好みのシチュエーションでたいへん愉しめました。
そして、中でも今回ぶっちぎりで素晴らしかったのが――
白羽まとさんの『輪姦るアルパカイズム』です!!
これはまず何も知らずに読んだ方が良いと思うので、記事格納しますね。
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