サブタイトルまで入れると『憑依クリニック〜幽体離脱! 意地悪ナース、巨乳ナース、美人女医、新人ナース、女子高生、お姉様ナースに乗り移って女の身体でやりたい放題!〜』。
DEEP'Sより発売された憑依モノのAVです。
・購買層への確かなアピール
これは期待してたんですよね!
まずジャケットに書かれたキャッチフレーズが「クールな女医も恥ずかしがり屋のナースも、一躍ドエロ女に大豹変!」。
それですよ、「豹変」! 憑依エロに求めているのはそれなんです。
自分たちがどんな人間を相手に商売しようとしているか、よくわかってるじゃないですか(^^)
下手な出版社よりも勉強熱心なところがありますよね、企画系AVメーカー。
・幽体離脱という設定を活かした憑依連鎖
さらに、サンプルムービーを観た時点で「もしや」と期待してたんですが……
この『憑依クリニック』、『ボディジャック』シリーズと違って「憑依相手の身体から抜け出した後、幽体の状態で移動してターゲットを発見、憑依」という乗り換え方をメインに採用しているんです!
これは嬉しい! 『ボディジャック』シリーズに対して、自分がずっとダメ出ししてた箇所ですから。
いやね、口移しで憑依相手を乗り換えることそれ自体はおかしくないですし、興奮もするんですよ。
けれど、9割以上その方法というのは不自然。
「スライム憑依」とかなら経口乗り換え万歳なんですが、「幽体離脱して憑依」なんですから、経口乗り換え縛りにするんならそれなりの理由を用意していただかないと。
特に初めての憑依なわけですから、「口移しじゃないと身体を乗り換えられない」ということに気付くシーンが欲しいんですよね。
一回でも気付きの描写があれば、それで充分なんですけど……まったく説明がないともやもやするんですよ。
それに、その辺のこだわりはおいといても――
折角幽体離脱してるんですから、幽体でうろついてターゲットを探し、その身体に入り込む描写が観たい!
サンプルから期待していたとおり、『憑依クリニック』ではその身体乗り換え過程がしっかり描かれていて良かったですね〜。
しかも、主人公が身体から抜け出すことで、直前まで痴態を演じていた女性が崩れ落ち、意識を取り戻した後に自分の格好と周りの反応に混乱する様子まできちんと描いていて完璧です。
憑依された女性が一瞬苦しんで動きを止めるのもグッド。
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2011年07月10日
2011年07月03日
それはギャグか狂気か真摯な問いか『僕の妹は漢字が読める』
伏兵にもほどがある。
発売前からラノベクラスタ外にも一気に話題が広まったので、ご存知の方も多いでしょう。
かじいたかし『僕の妹は漢字が読める』(HJ文庫)
舞台は23世紀。
この時代の日本人は大半が漢字を読めず、21世紀では考えられないレベルで萌えと二次元を崇拝している。
「正統派文学」はひらがなのみの特異な文体で描かれ、萌えとパンチラと無意味な脱衣に満ち満ちている。
そんな日本で小説家を目指す高校生イモセ・ギンは、二人の義妹とともに、「正統派文学」の大家オオダイラ・ガイのもとを訪れる。
敬愛するオオダイラと親交を深めることができたギンだが、ある日彼ら4人は謎の現象に巻き込まれ――
発売前に興味を持った人の例に漏れず、自分も公式の立ち読みで内容を知って頭を抱えると同時に戦慄を覚えたくちです。
これはもう実際に読んで頭抱えるのが一番。
23世紀の日本ってのが、もう狂気を感じる次元ですからね。
「文学は死んだ」なんてレベルじゃないぞ(^^;
それで、持て囃されているのがこう……途轍もなく「軽薄」で「低俗」な作品群なわけです。
オオダイラ文体に至ってはもう、「低俗」とかいう次元ですらなくて、まともな神経では読むことさえできない。
そんな社会を描くことで、作者は何を見せようとしているのか――凄く気になるから買ったわけですが、ええ、このブログの記事を読みにきてる以上、気になるのは別のことかもしれませんね(^^;
いいでしょう、まずはそっちの要素について。
「伏兵」って言ったのはこっちのことです。
続きを読む
発売前からラノベクラスタ外にも一気に話題が広まったので、ご存知の方も多いでしょう。
かじいたかし『僕の妹は漢字が読める』(HJ文庫)
舞台は23世紀。
この時代の日本人は大半が漢字を読めず、21世紀では考えられないレベルで萌えと二次元を崇拝している。
「正統派文学」はひらがなのみの特異な文体で描かれ、萌えとパンチラと無意味な脱衣に満ち満ちている。
そんな日本で小説家を目指す高校生イモセ・ギンは、二人の義妹とともに、「正統派文学」の大家オオダイラ・ガイのもとを訪れる。
敬愛するオオダイラと親交を深めることができたギンだが、ある日彼ら4人は謎の現象に巻き込まれ――
発売前に興味を持った人の例に漏れず、自分も公式の立ち読みで内容を知って頭を抱えると同時に戦慄を覚えたくちです。
これはもう実際に読んで頭抱えるのが一番。
23世紀の日本ってのが、もう狂気を感じる次元ですからね。
「文学は死んだ」なんてレベルじゃないぞ(^^;
それで、持て囃されているのがこう……途轍もなく「軽薄」で「低俗」な作品群なわけです。
オオダイラ文体に至ってはもう、「低俗」とかいう次元ですらなくて、まともな神経では読むことさえできない。
そんな社会を描くことで、作者は何を見せようとしているのか――凄く気になるから買ったわけですが、ええ、このブログの記事を読みにきてる以上、気になるのは別のことかもしれませんね(^^;
いいでしょう、まずはそっちの要素について。
「伏兵」って言ったのはこっちのことです。
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